
文/Webikeスタッフ:アキヒト
目次
【トライアンフ ストリートツイン】
ディテール&試乗インプレッション
今回はトライアンフのストリートツインとストリートスクランブラーに試乗しました!
どちらも2016年にボンネビルがフルモデルチェンジした際、併せてボンネビルシリーズとして登場しているモデルになります。
まずご紹介のストリートツインは、これまでのボンネビル系空冷エンジンから、生まれ変わった新型の水冷エンジンを搭載しています。
新型ボンネビルの1,200ccエンジンに対し、ストリートツインのエンジンは900ccとなりますが、扱いやすい低回転のピークパワーとボンネビル譲りの装備や電子制御に妥協はありません。
初めての大型バイクとして乗っても操作に不安を感じさせない、正にボンネビルシリーズのエントリーモデルとも言える1台です。
そんなストリートツインの魅力について徹底インプレしていきます!
ストリートスクランブラーのモトレポートはこちら!
クラシックなスタイルでありながら古さを感じさせないオシャレな外観
丸いヘッドライトとテールライト、シンプルなタンクデザインにツインショック、18インチと17インチの前後異なるサイズのホイールを装備と、外観だけなら普通のクラシックモデルですが、それだけじゃないのがトライアンフ。
ストリートツイン専用設計の2本出しマフラーと、アルミキャストホイールが、ボンネビルの面影を残しつつもスポーティなデザインを演出しています!
また、外観との統一感を損なわないよう、水冷でありながら空冷かと思わせるようなエンジンのデザインにもこだわりを感じますね!
【全長/全幅/全高】
2,090mm/785mm/1,114mm
【車両重量】
198kg(乾燥)
ストリートツインのシート高、足つきをチェック
【シート高】
750mm
【足つき】
身長173cmの私では両足ともベタ足なだけでなく、膝も軽く曲がるくらいに余裕がありました。
比較で跨ってもらった身長161cmの女性スタッフでも、踵が浮くか浮かないかぐらい足つきが良く、重い車体でも安心して支えられるとのことでした。
ストリートツインの灯火類をチェック
【ヘッドライト】
ヘッドライトとウィンカーはどちらもハロゲンになりますが、ヘッドライトにはトライアンフマーク付きのバルブキャップが付いています。
さり気ないところにもオシャレな要素を盛り込んでくるあたりが外車ならではですね!
【テールライト】
LEDテールライトはクラシックなデザインを崩さない楕円型のデザインです。
リアフェンダーも長すぎず、適度な長さになっていて良いですね!
ストリートツインのメーターをチェック
シンプルな単眼メーターですが、アナログ表示スピードメーターと共にLCDマルチファンクションディスプレイを搭載。
ディスプレイにはギアポジションインジケーターと燃料計を常時表示とし、左スイッチボックスで表示内容の切り替え(時計、ODO、トリップ、瞬間燃費、継続平均燃費、残走行距離表示、サービス表示、トラクションコントロール状態表示、ABS状態表示)が可能です。
【キーオンからエンジン始動はこちら!】
ストリートツインの足回りをチェック
【タイヤサイズ】
フロントタイヤ:100/90-18
リアタイヤ:150/70-17
ホイールサイズは前後異なるサイズの鋳造アルミキャストホイールを装備。
ボンネビルシリーズではスポークホイールを装着したモデルが多い中、キャストホイールが足元のスポーティさを演出していますね!
【ブレーキ】
フロントブレーキはNissin製2ピストンキャリパーと310mm径シングルフローティングディスク。リアブレーキは Nissin製2ピストンキャリパーと255mm径シングルディスクを装備。
2ピストンのシングルディスクブレーキは一見心もとなく感じると思われますが、実際には不満を感じさせない制動力でした。
お気づきの方も多いと思いますが、このバイクはリアブレーキとチェーンの位置が左右反対なんですよ!
【サスペンション】
サスペンションは前後ともKYB製。
フロントフォークは41mm径正立フォークで調整機構はありません。リアサスペンションはプリロード調整機能付きのツインショックとなります。
ストリートツインのエンジン・マフラーをチェック
エンジンはこれまでの空冷から900cc水冷SOHC並列2気筒となり、クランクも360度から270度へ変更となりました。
最高出力こそ55PSで400ccクラス並みの馬力しかありませんが、3230rpmで最大トルク80Nmを発生させる超低回転エンジンのトルク感が持ち味となっています。
低回転でこそ発揮する高トルクは、ストップ&ゴーが多いストリート走行では大きなアドバンテージになりますね!!
他にもライドバイワイヤとスリップアシストクラッチが新たに装備されたことで、スロットルとクラッチ操作が軽くなりました。
操作系が軽くなることで手への負担が軽減されるので、ロングツーリングや、シビアな操作が必要な場面で効果を発揮してくれそうです!!
専用設計の2-2マフラーから発せられる、ビッグツインの野太い排気音もストリートツインの魅力の1つですね。
この排気音に惚れてストリートツインユーザーになった方も多いのでは?
【気になる排気音をどうぞ!】
ストリートツインのタンクをチェック
タンク容量は12Lと比較的少ない方ですが、実燃費でも25km/h前後だったのでこまめに給油する必要はなさそうです。
容量以上に車体との統一感あるタンクデザインに目を奪われてしまいますね!
ストリートツインのスイッチ類をチェック
左スイッチの【i】マークのボタンでメーターのディスプレイ表示の切り替えを行います。
右スイッチはイグニッションとキルスイッチが一体となっています。
小さなことですが、ブレーキマスタータンクの色が流行りのスモークに変わったことも所有感を刺激するポイントですね!
ストリートツインのシートをチェック
シートの見かけは薄いですが、片道20kmの通勤では意外にもお尻が痛くなりませんでした。
シート下スペースはほぼありませんが、なんとこんなところにUSBソケットが標準装備されています!
配線の取り回しには色々と工夫が必要そうですが、一から電源を取る必要が無いのは便利ですね♪
ストリートツインの気になるお値段は!?
ジェットブラック:¥1,030,000(税込)
クリスタルホワイト/アルミニウムシルバー/クランベリーレッド/マットブラック/:¥1,056,000(税込)
ボンネビルシリーズでは新車価格が最安のエントリーモデルですが、それでも100万円は超えてきました。
カラー違いで価格が変わるので、色を選ぶのも予算と相談が必要かもしれませんね…
- ストリートツイン:現行車種のスペックや新車一覧はこちらから
- ストリートツインのスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る
- ストリートツインの新車一覧を見る
まとめ
今回、初めてトライアンフのボンネビルシリーズに乗りましたが、ファーストインプレッションは「ギクシャクしない」でした。
ビッグツインの高いトルクは強みでもありますが、走り出すまではスロットルに対し「過敏に反応しすぎるのでは?」と思っていました。
いざ走り出すと、発進時や加速しようとスロットルを大きく開けた時、レスポンスが悪いのかと思うくらいにじわじわとパワーが伝わっていきます。
それに合わせてテンポよくシフトチェンジをしていくと、気が付いたら十分加速しているのだから驚きでした!
これはライドバイワイヤとトラクションコントロールの組み合わせが、適切なトルクに調整することで「ギクシャクしない」走りを生み出しています。
ただ、乗り手によっては加速にパンチが無いと感じるかもしれませんね。
それくらいマイルドな味付けになっているので、足つきも含めて大型バイクを初めて買おうとしている人にはオススメの1台ですよ!
また、ストリートツインはボンネビルシリーズの中でも装備を簡略化したカスタムベース的な一面も持ち合わせています。
その裏付けとして、メーカー純正オプションはなんと130点以上!まさに文字通り「自分だけのバイク」にカスタムすることも可能ですよ!
ノーマルでもオシャレなのに、さらにカスタムも楽しめるなんてストリートツインならではの魅力ですね♪
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