
文/Webikeスタッフ:リュウ
目次
【ビッグツアラーバイク徹底比較!】
ディテール&試乗インプレッション
ツーリングの際に高速道路の走行も苦にせず、バビューンと駆け抜けてしまえるバイクって本当に羨ましいですよね!
1日で数百キロ走っても疲れ知らずだと、長旅が好きになりますし、どんどん遠出をしたくなってしまうものです。
ZX-14Rや隼はメガスポとも言われるだけあってスポーティな走行だってもちろん楽しめます。
今回はそんなビッグツアラーバイクを比較インプレ!あなたも高速クルージングを体感しませんか?
ヤマハ FJR1300AS(2017)
※パニアケースはオプションです。
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スズキ 隼(2017)
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カワサキ ZX-14R(2016)
※今回はHigh Gradeタイプのカスタム車両を使用しています。
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車両サイズを比較!
3車種とも非常に迫力のある車体になっており、初めて見たときには多くの人が「こんなの本当に乗れるのか?」と思ってしまうでしょう。
それ故に存在感は抜群で、停めてあるだけで目立ちまくりです!
【全長/全幅/全高】を比較!
・FJR1300AS:2,230mm/750mm/1,325mm
・隼:2,190mm/735mm/1,165mm
・ZX-14R:2,170mm/780mm/1,170mm
隼がこの中で1番スリムなのって意外じゃないですか?ただ、各車両、サイズ感に大きな違いはありません。
【車両重量】を比較!
・FJR1300AS:296kg
・隼:266kg
・ZX-14R:269kg
ここでも隼が最軽量!隼には「デカイ!重い!」というイメージの方も多いのではないでしょうか。
見た目によらず、意外と軽量なバイクです。
シート高を比較!
これだけ大きな車体だと、ほとんどの方が気にするのがシート高では無いでしょうか。
小柄な方や女性でも足さえついてしまえば何とか乗れるので、その辺りは要チェックですね。
・FJR1300AS:805mm
・隼:805mm
・ZX-14R:800mm
数値を見ても分かるとおり、意外にもシート高は低くて跨りやすいんです。
シート高の数値だけで言えば、800mm=Vストローム250、805mm=MT-07と同一なんです。
こうやって見ると意外と跨がれそうに思えませんか?
見た目はゴツいんですが、足つきも含めて意外とライダーに優しいスペックになっているんです。
このギャップがまた良いですね!
灯火類を比較!
ロングツーリングに行くことも多いこのジャンルのマシンでは夜間に街灯の少ないところを走ることも多いと思います。
各種灯火類はなるべく目立つように明るいと良いですよね。
【ヘッドライト】
・FJR1300AS:LED(コーナリングランプ装備)
・隼:バルブ
・ZX-14R:バルブ
FJR1300ASはLEDヘッドライトにコーナリングランプ付き!バンク角が深くなるにつれて点灯するライトの数が増えていきます。
夜間に街灯の少ないところを走っている時でも安心ですね!
【テールライト】
・FJR1300AS:LED
・隼:LED
・ZX-14R:LED
テールライトについては各車LEDが採用されており、シャープながらも存在感のある後ろ姿になっています。
メーターパネルはどれも情報量が豊富!
・FJR1300AS:アナログタコメーター+デジタルメーター
・隼:アナログ5連メーター(中央のみデジタル)
・ZX-14R:アナログメーター+デジタルパネル
FJR1300ASはアナログのタコメーターとデジタルメーターが2つ付いています。中央のスピードメーターにはモードと燃料計が表示され、右端のパネルにはシフトインジケーターやオド、トリップなどが表示されています。
隼は昔から変わらない5連メーターになっています。隼と言えばこのメーターですよね!
中央のみデジタルパネルになっており、時計やシフトインジケーター、オド、トリップが表示されます。燃料計や水温計はアナログ表示です。
ZX-14Rはアナログメーターがサイドに配置され、中央にデジタルメーターが置かれています。ギアポジションインジケーターや時計、水温計やオド、トリップなどが表示されています。
どれもメーターで表示される内容が豊富なので、初めてだと迷ってしまいますね!予め乗る前に色々と触って覚えておくと良いでしょう。
多機能バイクならではのハンドル周り
モードセレクトを始めとして、様々な情報がディスプレイに表示されているこれらのマシンですが、基本的に表示の切り替えは全て手元で操作します。
メーター横まで手を伸ばさなくても切り替えることができるなんて便利ですね。
・FJR1300AS:グリップヒーター調整、電動スクリーン調整、メーター表示切り替え、クルーズコントロールのセット、モード選択などが可能
・隼:モード選択などが可能
・ZX-14R:モード選択などが可能
とにかくFJR1300ASの多機能っぷりが凄いです。
ZX-14Rや隼とは細かく言えばキャラクターが違うのかもしれませんが、それでもクルーズコントロールや電動スクリーンなどはかなり豪華装備と言えます。
【FJR1300AS】
【隼】
【ZX-14R】
シートはどれも座り心地よし!
やはり長距離のツーリングもこなせる3車種だけあってどれもシートの座り心地が抜群です。
乗車時の安定感もありますし、長距離走ってもあまりお尻が痛くならないんです。
個人的にはFJR1300ASのシートが良い感じでした。座り心地はもちろん、シートのポジションを調整できるので、より座りやすい位置に調整することが可能です。
高性能装備搭載で安心の足回り
FJR1300ASには、スリップ感知でブレーキ制御をしてくれるリニアABSが採用されているのを始め、各車足回りの装備が豪華です。
ZX-14Rや隼もキャリパーはbrembo製が標準装着(※ZX-14RはHigh Gradeのみ)されているため、高速走行でのブレーキングにも安心感があります。
また、ZX-14Rと隼はリアに190サイズのタイヤを履くなど、高速走行時も安定した走行が可能になる装備となっています。
【FJR1300AS】
120/70ZR17M/C (58W) (チューブレス)/180/55ZR17M/C (73W) (チューブレス)
【隼】
120/70ZR17M/C(58W)/ 190/50ZR17M/C(73W)
【ZX-14R】
120/70ZR17M/C(58W)/190/50ZR17M/C(73W)
航続距離はどれくらい!?タンク容量をチェック!
タンク容量の非常に多い3車種ですが、どれだけ入るのかを比較してみましょう。
カタログ値の平均燃費と合わせると、大体の航続可能距離が見えてきます。
燃料タンク容量
・FJR1300AS:25L(レギュラー指定)
・隼:21L
・ZX-14R:22L
どれも20L以上入るので、かなり大容量ですね!FJR1300ASはレギュラー指定なのでお財布にも優しいです。
燃費(カタログ値)
・FJR1300AS:16.6km/L(クラス3 サブクラス3-2) 1名乗車時
・隼:17.6km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時
・ZX-14R:非公表
残念がらZX-14Rの燃費に関しての記載がありませんでしたが、残りの2車種とそれほど大きく変わらないのではと予想できます。
燃料タンクとカタログ値から単純計算すると、航続可能距離は400km前後と想定できますので、中距離の日帰りツーリング程度なら満タンから無給油で走行することができそうです。
その他の特徴
その他の各車両ごとの特徴として、FJR1300ASの高さ調整可能なスクリーンや隼のETC標準装備などが挙げられます。
どちらも高速走行をする際にあると便利な装備ですよね!
FJR1300ASのスクリーンは全て手元のスイッチで変える事ができるので、ツーリング中の走行シーンに応じて変更できるのが非常に便利です。
【FJR1300AS:スクリーン】
ビッグツアラー各車の価格は?
車両価格に関しては、これだけの装備を備えておきながら新車価格で200万以下に留まっているのは非常にお得ではないでしょうか。
人気車両だけに中古の流通量も多いので、中古車に条件を絞ってしまえばさらに安価で購入することができますね。
購入検討を始めた際は価格チェックを念入りに実施することをオススメします!
車両本体価格(税込み)
・FJR1300AS:¥1,836,000
・隼:¥1,609,200
・ZX-14R:¥1,684,800(High Gradeは¥1,868,400)
中古価格相場(ウェビックバイク選び掲載データ)
・FJR1300AS:¥1,226,100
・隼:¥962,700(国内)/¥854,500(逆車)
・ZX-14R:¥1,391,000
隼は車両の歴史が長く、流通している台数も多いので中古車両の価格はお手頃な相場観ですね!
FJR1300ASやZX-14Rに関しても、相場では30万円程度下がっている車両もあるようですが、状態のいいバイクだとあまり大幅な値下げは期待できなさそうですね。
まとめ
排気量、性能、車両サイズなど、どこにスポットを当てても快適なツーリングを約束してくれる要素が満載のビッグツアラーマシン。
跨った事の無い方にとっては「こんなデカくて重そうなバイクは扱えない・・・」とか「パワーありすぎて上手く乗れないだろう」と不安に思う方も多いかもしれません。
しかし、意外にも3車種とも非常に扱いやすくて、万人が乗りやすいマシンになっています。
確かに押し引きの重さはありますが、走り出せば不思議と軽く感じますし、コーナリングも軽快。
これまでの不安なイメージを一掃するような楽しい走りが実現できます。
また、シート高はそこまで高くないので足つき性も比較的良い方です。
「見た目に惚れた!」という方は諦めずに一度実車を見て跨ってみることをオススメします。
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