【ホンダ CB250F】
ディテール&試乗インプレッション

CB250Fは、フルカウルスポーツ車のCBR250Rの兄弟車として登場した、ストリートファイタースタイルのスポーツ車です。

ストリートファイターとは、フルカウルのスーパースポーツ車からカウルを外し、バーハンドルなどでアップライトなポジションとした現代のネイキッドバイクとも言えるスタイルの一種です。
ロードレースのベース車にもなるほどにスポーツ性の評価が高いCBR250Rをベースに、街乗りでも扱いやすいポジションと特徴を得たCB250Fにはどんな良さがあるのでしょうか。

"フツーのライダー"目線で、そのスタイリングや装備、走りをレビューします!

CB250Fのココがイイね!

  1. 軽量な車体とエンジンのバランスがイイ!ちょうどいいスポーツ感
  2. ライディングポジションが自然で、操作感が気持ちイイ!
  3. 燃費がイイ!ツーリングにも向いている

【CB250F の評価】(筆者主観です)
ルックス:★★★
取り回し:★★★★
加速:★★★
燃費:★★★★
積載性:★★
足つき:★★★
コスパ:★★★★

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直線的ラインが目をひくスタイリング

ホンダのスポーツ車の伝統である"CB"という名称がつけられていますが、車体はとてもイマドキなものでパッと見でストリートファイター的な面構えが目をひきます。
丸いヘッドライト+丸いタンクに代表されるような、従来からのネイキッドバイクとは違った新しさを感じますね。

フレームやエンジン、サスペンションやリヤカウル周辺などのパーツを共有しながらも、カウルレス車ならではの軽快感やアグレッシブさを感じるスタイリングがイマドキ感ありますね!
特にトンがったタンクシュラウドがデザイン上の肝になっています。真横から見ると前端がフロントフォークを同じ位置と角度でスパッと切れてるあたりが、よく考えられたデザインだなと感じました。

前後から見ると、その車体のスマートさが目立ちます。
単気筒エンジンならではのメリットを生かした車体レイアウトです。

灯火類

フロントライトは、ストリートファイターのアイコンとも言うべき異形ヘッドライトが目をひきます。
斜め上にシュッと跳ね上がるラインの角度は、シュラウドなどのデザインと一貫性を持たせていて、小気味よい乗り味を想像させます。

ライトは通常のハロゲン球ですが、光量も幅も夜間走行でも十分なものでした。
よりストリートファイターらしくするのなら、灯火類のカスタムもアリですね。

テールライト周りはCBR250Rと共通のパーツを使ったもの。
跳ね上がったラインが、スポーティさを演出します。

ハンドル、メーター周り

ハンドルは、艶消しブラックで幅広めのバーハンドル。
CBR250Rよりもアップライトな位置にセットされていますが、それでも一般的なネイキッドバイクよりは少し低いもの。
少し後ろ気味のステップとあわせると、自然と少し前傾姿勢になります。
小柄な方にはハンドルが遠くそして幅広過ぎに感じるかも知れませんので、その場合は納車時に調整してもらうとよいでしょう。

左右グリップ部のスイッチ類は、ご覧の通りのシンプルなもの。
左右レバーも特段遠い訳ではありませんが、非調整式なので手が小さい人は交換が必要になるかもしれません。

左側は上からライト>ホーン>ウインカーとなる、近年のホンダ車に共通する配置です。
他メーカーや年式の古い車種などから乗りかえると、ホーンとウインカースイッチの位置が逆なので、最初は慣れが必要ですね。筆者も試乗時に何度か右左折時に「プッ」とホーンを鳴らしてしまいました(恥ずかしい)。

メーターは、CBR250Rとは異なる横長型のものが装備されています。
小振りなライトカウル内に収めるためか、スッキリとしたデザインですが表示項目は必要十分です。
速度、回転数、距離(オド、トリップ)、燃料計、時計と各種警告灯です。
ABS装着車両は、その表示もされますよ。

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シート、ポジション、足つき

シートは前後で分割できるタイプのもの。
スポーティさを優先しているためか、フォームは固めでかつ薄いものです。

タンクとタンデムシートの間にスポッとハマる感じで着座するので、車体の操作がしやすいです。
自然とニーグリップもできるような位置と形状だと感じました。
またシート前端と、そのから足を下したサイドカバーがスリムになっているので、とても足を下すのが楽です。

ステップは、CBR250R同様の少し後ろの位置にセットされています。
低めのハンドルと合わせて自然な"ちょい前傾"スタイルになります。このポジションはライダーの姿勢がとても綺麗に見えますね。
見た目だけでなく、操作感も自然で優しいものです。肩ひじ張ることなく、スポーツライディングも街乗りも楽しむことができますね。

そして足つき性ですが、シート高が780mmとそれほど低くはないので、小柄な人にとって良好とまでは言えません。

ただしライバル車も
ヤマハMT-25:780mm
カワサキZ250SL:785mm
とほぼ同様の数値なので、この手のスポーティな250cc車両としては普通のものです。
同じホンダの250ccスポーツ車であるVTRは、CB250Fよりも足つきがいいので、足つきが気になる方は跨って比べてみるのもいいと思います。

テスターは身長167cm(足短め)です。
足指の付け根はしっかり地面に着いていて車体が軽いので、不安はありませんでした。
それよりも出たお腹がタンクに当たるのが気になりました・・・(笑)

積載性

積載性はなかなか厳しいのがスポーティなバイクの定めですが、様々な工夫はされています。
タンデムシート下には、車載工具やETCが収まるスペースがあります。最低限の装備はここで何とかなりますね。

またタンデムシート後ろ側には、グラブバーを兼ねた荷掛フックがあります。
クワガタの角のような面白い形ですね。

またシート後部左側にはヘルメットを引っ掛けるフックも装備されています。
付属のワイヤーと合わせて使うことで、バイクを離れる際にヘルメットを安心して置くことができますね。

他にもキャリアやサイドバッグ、タンクバッグなどが各社から発売されているので、通勤やツーリングなど用途に合わせて積載容量を強化することができますよ。

足回り

タイヤサイズは
前:110/70-17
後:140/70-17
と、ここもやはりこの手のタイプの車両としては標準的なもの。
太すぎず細すぎずで、ヒラヒラ感も残しつつ落ち着いた動きになる「ちょうどいい」ところです。

ブレーキは車体が軽量なこともあってか、だいぶ余裕がある感じで効きが良いものでした。
ABS装着車であればより安心感がありますよね。

エンジン、マフラー

エンジンは、ネイキッドバイクらしく存在感があります。フルカウル車両では隠れてしまうエンジンの造形を、見て楽しめるのがいいところですよね。
ゴールドに塗られたケース類も、デザイン上のポイントになっていてカッコイイです。
エンジン下部には、アンダーカウルも装着されていてスポーツ車であることを誇っています。

マフラーは、正直言ってあまりカッコイイ造型とは言えず、このCB250Fで数少ない「買ったら交換したい」と感じたパーツです。
見た目にももっさりした大きさなので、シャープなものに交換することでCB250Fのトンがったデザインがもっと生きてくるだろうなと思いました。
ただし消音は素晴らしくて、アイドリング付近ではとても静かです。そしてアクセルを開ければ、単気筒らしい歯切れのいい音が聞こえてきますよ。

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走り:機敏、でも優しい操縦性が楽しい

CB250Fの走りは、機敏そのもの。軽量でスリムな車体とよく回るエンジンのマッチングがよく好印象です。

走り出しはトルク感があって、スルスルと前に出てくれます。クラッチ操作が苦手な人でも、あまり神経質にならずとも発進ができるでしょう。
そして交通の流れの先頭に立ちたい時など、加速しようとすると思いの外よく回るシングルエンジンがいいんです。
決してハイパワーとはいえないスペックですが、自分の思った通りの加減速をしてくれるのでペースを維持するのが楽なんです。

またアップライトで自然なライディングポジションなので、交通の流れやコーナー先の視界を掴みやすいのもいいなと感じたポイント。
疲れない、ということも安全なライディングにとって大事なことですよね。
フルカウルスポーツ車と違ってハンドル切れ角もあるので、Uターンも怖くなかったです。

CB250Fのインプレッション まとめ

スポーティさと優しい操縦性を持ち合わせている車体特性が、毎日の通勤からツーリングまでどんな用途にも向いている、汎用性の高さを感じました。
CBR250Rと共通のパーツが多いため、カスタムパーツの豊富さも所有する上での楽しみの一つになるでしょう。

またコストパフォーマンスの良さも特筆すべきところ!
ライバルたちと比べても安い車体価格だけでなく、燃費の良さや消耗品の安さ(例:シングルエンジンなのでプラグも一つで済む)など、コスパに優れているので、その分をカスタム費用やツーリングの機会を増やすことができますよね。

2017年の排ガス規制を受けて残念ながら生産終了となってしまいましたが、まだまだ新車や状態の良い車両が購入できますよ。
ぜひ探して見てください。

■兄弟車CBR250Rの試乗レビューはコチラ

車両・撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

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