
文/Webikeスタッフ:リュウ
【カワサキ NinjaH2】
ディテール&試乗インプレッション:外観編
「H2、スーパーチャージャー入ってるってよ」
そんな噂を聞いてからソワソワ、ワクワクしながら正式発表を待ち望んだ記憶があります。
そうして発表されたH2は予想を裏切らないハイスペックで登場し、話題となりましたね。
「こんなバイクに乗ることは人生でないんだろうなぁ」と思っていた筆者ですが、今回機会あって撮影することができました。
中でも今回はディテールにスポットライトを当ててレビューしてみます!
Ninja H2のココがイイね!
- 極上の車体は唯一無二の存在感!
- 「力こそが全て」圧倒的パワー!
- 全てがプレミアム!最高品質の装備
【Ninja H2の評価:5点満点】(筆者の主観です)
ルックス:★★★★★
取り回し:★★★
加速:★★★★★
走り:★★★★
燃費:★★
メンテナンス性:★
通勤快適度:★
- Ninja H2:現行車種のスペックや新車・中古バイクはこちらから
- Ninja H2のスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る
- ウェビックバイク選びおすすめのNinja H2中古車一覧
全体像:高級感溢れ過ぎなフォルム!
やはり何度見てもこの存在感には圧倒されます。黒いボディにミラーコーティングされて映える輝き。さらによーく見るとボディ全体がラメがかっているので太陽の光などが当たるとキラキラして美しいです。
H2を持つ人だけが感じられる「特別感」のようなものをマシン全体から感じます。
全部が全部ピッカピカになってるので、「素手でバイク触って良いんでしょうか・・・」と思いながらなるべくボディに触れないようにしてました(笑)
全体的にゴツゴツしてるように見えますが、マシン自体は非常にコンパクトに感じました。
テールカウルもシュッとしててスーパースポーツ然としてます。
フロントマスク
もうとにかく迫力あるフロント周りに惚れ惚れしてしまいます。
スーパースポーツ車両によくある二眼ヘッドライトのイカツイ感じとはまた違った迫力があります。
中央にヘッドライトが配置され、その左右にはダクトのような造形が見えており、既に「速さ」を感じます。
ただ、向かって左側のダクトは貫通してなかったので構造的には直接性能に影響は無さそうでした。見た目的には格好いいので、実用性が無いと知ってちょっとガッカリなのが正直なところ。
反対側はいつも通りラムエアですね。
ヘッドライトはもちろんLED装着!
あまりの格好良さに「格好いい!すごい!」しか言えずに語彙力の無さを露呈してしまった私です。
黒いボディなので明るさが際立ってオーラが凄まじいです。
牙のようなポジションランプもいい味を出しています。後から迫ってきたらすぐに道譲りますね。
ミラーはウインカー内臓のスタイル。もちろんLEDですよ。
これだとボディ部分がスッキリするので私は好きなスタイルです。
また、ミラーの付け根には明らかに空力特性に影響があると思われる造形のモノがありましたが、すみません何がどうなってどうなるのかよくわかりません。
とりあえず「格好いい!」って思いました。
エンブレム
タンクやテールカウルにはメーカーロゴを始め様々なエンブレムが配置されています。
何故でしょう。それすらも特別なものに見えてしまうのは・・・。これがH2の魅力なんでしょうか。
エンブレム1つとっても高級感が溢れているのは流石ですね。そしてやっぱりラメが美しい・・・。
また、H2には選ばれた車種にのみ付けられるリバーマークのエンブレムがフロントカウルに付いています。
川崎重工業総力を挙げて作り上げられた最高のマシンだという自信とプライドを感じることができます。
空力を徹底的に追求したダウンフォースデザイン
ボディの細かい部分にも「最速」に徹底的に拘った作りが見られます。
見た目が格好いいのはもちろんですが、それでもしっかり性能を追求しているところは素晴らしいですよね。
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ハンドル周り
ハンドル周りの装備が何とも豪華です。
ブレーキもクラッチもブレンボ。あっちを見てもこっちを見てもブレンボです。
ラジアルポンプマスターシリンダーにキャリパー、更にディスクまでブレンボなので、制動力はピカイチ!
サーキットなどでも安心してブレーキングできそうです。
クラッチは油圧の専用パーツだそうです。握ったときはリッタークラスとは思えないあまりの軽さに驚きました。
あと、このスモークグレーのオイルタンクが純粋に格好いいです。
タンク単体でも購入できるので、愛車に装着してオシャレ度をアップさせてみてはどうでしょう?
更に、オーリンズのステアリングダンパーも装着されています。
こちらはエレクトロニックスステアリングダンパーとなっており、リアホイールの速度を感知して加減速の最中かどうかも判断して作動するそうです(ブライトHPより)
残念ながら今回その効果を体感することはできませんでしたが、恐らく色々と凄いはずです!
フロントフォークはKYB製で、モトクロス用に開発されたものをベースに開発されたそうです(ブライトHPより)
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タンク
見てくださいこの艶と造形を。
滑らかながら程よくエッジが効いており、それでいてコンパクトに作られていて非の打ち所がありません。
乗車する際にファスナーが外に見えるジャケット等は着ないほうが良さそうです。
傷がついたときのダメージはかなり大きいでしょう(主に心のダメージ)
そして美しすぎるがゆえにタンクへの映り込みが激しくて撮影がちょっと大変だったのはココだけの話です。
テールカウル
当然ながらシングルシート仕様になっており、非常にコンパクトに作られています。
意外だったのが座りやすかったこと。ガッチガチに固くて狭いシートを想像したいたのですが、いざ座ってみると程よくクッション性が高くてシート内にすっぽりハマることができたのでかなり乗りやすかったです。
サーキットなどでシートの後方に座る時にホールド力を発揮してくれるんでしょうね。
後ろから見た時と横から見たときのトンガリ具合がイケてます。メカメカしい感じと、どことなく「羽」を連想させるサイド部分の造形が目を引きます。
テールライトとウインカーももちろんLEDが採用です。
足回り:豪華装備で最高品質のライディング!
【タイヤサイズ】
フロント:120/70ZR17M/C(58W)
リア:200/55ZR17M/C(78W)
200サイズのリアタイヤはやはり迫力があります。
そしてそんなサイズのタイヤも違和感なく装着してしまうH2のサイズ感にも改めて気付かされます。
ハイグリップタイヤのパターンが良く似合いそうですね。
ホイールはH2専用に設計されたものになります。
星型にデザインされた5本のスポークがオシャレですね!独創的なデザインがまた所有欲を満たしてくれます。
リアサスペンションですが、今回撮影した車両はKYB製でした。2017年モデルからオーリンズ製になっています。
自在に調整することが可能なので、自分にあった乗り心地を探すことができます。
マフラー:迫力満点サウンド
迫力あるサイズのマフラーですが、サウンドも迫力満点でした!
思わず「これでノーマル?」と一瞬疑ってしまったほど。それでもただ音が大きいのではなく、重厚感のある心地よいサウンドです。
そして回転数を上げていくと、とってもレーシーなサウンドに変わります。
「この音を響かせながら走ったら自分はどうなってしまうのだろう・・・」そんな想像をしながらニヤけてました。
エキパイからサイレンサーまでのカラーリングが通常のマフラーとは違い、チタンゴールド(?)のような色合いになっているのも特別感があってイケてます。
あまりの美しさに撮影している私が微妙に写り込んでしまっています(笑)
メーター:美しい表面に気持ちの高ぶる表示
メーターの表面は非常に綺麗に仕上げられており、撮影が大変でした(笑)
かなり綺麗なので、ちょっとの汚れも目立ってしまいこまめに拭いたほうが良さそうです。
速度や選択モードなどを確認できる点は他のバイクとあまり変わらないのですが、タコメーターの表示にテンションが上がりました。
回転数に応じて数字が点灯していく仕組みになっており、徐々に数字が増えていくのを見ると気分も上がっていきます!
どこまでも回してしまいたくなりますね。
外観編:まとめ
予想通り、いえ予想以上に高級感に溢れているマシンでした。
どこを見ても非の打ち所は無く、所有感の大きさは実際に購入した人だけの特権でしょう。
自宅で眺めても良し、街中を走らせて周囲の視線を独り占めしても良し、お気に入りの景色と合わせても良しととにかく満点の見た目になっています。
少々手入れ等に気を使って大変そうですが、相応の価値が間違いなくあるバイクです。
【カワサキ NinjaH2】
ディテール&試乗インプレッション:足つき、走行編
さて、ここからは実際に乗車した際の姿勢についてご紹介します。
足つきと、筆者が実際に走らせてみた上での率直な感想です。
足つき:見た目はモンスターでも足つきは優しい
溢れ出る高級感とモンスターマシンの佇まいで近寄りがたいH2ですが、実は意外と足つきは良いです。
筆者は身長180cmですが、両足とも地面にベタつきで停まってる分には余裕です。
今回お借りしたBDS様のスタッフの方にご協力いただきました(身長167cm)
ご覧の通り、少し踵が浮くだけで両足を地面に着けることができています。
こうやって見るとポジション的にはそれほどキツくない様子がわかりますね。
これはかなり意外な点でした。
走り:スーパーチャージャーは一定回転数以上から
実際に走行させていただきました。
クローズとは言え、速度制限がある場所だったので30km程度しか出してません。
物足りなさを感じつつ、ちょっとホッとしたのも正直なところです(笑)
まず、エンジンをかけると迫力のあるサウンドが響きます。
そのまま乗車してギアをローに。
これまで様々なバイクに乗りましたが、これほど慎重にクラッチを繋いだのは教習所以来かもしれません。
緊張で手汗をかきながら発信すると、意外とスムーズで優しい立ち上がりでやや拍子抜け。
「意外と普通だし、普段乗ってる900ccの方が暴れ馬だな・・・」とか思いながらちょっとアクセルを開けると、あっという間に回転数が上がって鬼加速!・・・の雰囲気が出たのですぐにアクセル戻しました。
H2の本領発揮!とまではいきませんでしたが、何速からでも怒涛の加速で非現実的な世界に連れて行ってくれる事がわかりました。
今となってはスピードが出せない状況で良かったかもしれません。色々な意味で(笑)
さて、H2のエンジンといえば何はともあれスーパーチャージャーですよね。
川崎重工が総力を挙げて設計したスーパーチャージャーは、強烈な加速感と共に他車では味わえないパワーを体感することが可能です。
6000回転くらいから効き始め、メーター内に表示が出てきます。私は今回走行中に体感する事はできませんでしたが、これは所有した人だけの特権なのだと思うことにしました。
サーキット以外で全開走行を楽しむことは不可能ですが、普通に走っているだけでも十分満足できる1台だと思います。
新車はほとんど購入する事ができませんが、中古車の流通は意外と見られます。
夢のスーパーチャージャーを手に入れたい方は是非探してみては如何でしょう。
撮影協力:株式会社ビーディーエス
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