ヤングマシン連動企画VFR-800F試乗レビュー テスター丸山浩 HONDA VFR-800F :  特集 Vol.45 - ウェビック バイク選び

丸山浩が試乗レビュー

丸山浩

今年の6月から毎月、月刊バイク雑誌「ヤングマシン」とのコラボでウェビックユーザーが
注目するバイクのアンケートを実施しています。

ヤングマシン誌ではアンケート結果をもとに毎月1台のバイクを選び、ヤングマシン誌
メインテスターである丸山浩さんによる試乗記事を掲載します。第1回のヤマハ MT-09に続き、今回は、

同じMTシリーズの弟分としてパラツインエンジンを積んだMT-07の試乗レポートをお届けします!

パワフルさとしなやかさを両立したオールラウンダー

パワフルなエンジンと、大型には思えないコンパクトな車格で人気を博しているMT-09の弟分となるMT-07がついにデビュー。MT-09のパワフルさと扱いやすい車両特性をしっかり受け継げているか、ヤングマシンお馴染みの丸山浩がさっそくインプレッション!!

新型MTシリーズの次男は、「普段着感覚で走りを楽しめる」と開発コンセプトで謳っているように、どうやら過激な長兄MT-09に比べて大人しい性格のようだ。

並列2気筒は実質90度Vツインのクロスプレーンコンセプトを採用し、一軸バランサーで振動を低減することで心地良くスムーズな加速を実現。

シリンダーは放熱性に優れたメッキ加工を施した。

心臓部のパラツインエンジンは、最高出力73PS。車体もコンパクトで、見た目に400㏄クラスかと思うほど。

シート高は身長168㎝のボクでも両足の踵がつきそうなくらい。着座姿勢から手を前に出すと、少し前傾するくらいのところにハンドルバーがある。

確かに、このパワーとサイズなら初心者でも不安なく街中を走ることができそうだ。


mt07_07

足着き性が悪い印象のストリートファイター型に関わらず足着きは良好。前のめりすぎないハンドルポジションに、リラックスできる上半身とコントロールしやすい下半身を両立。軸間距離も短く乗った感じもコンパクト。

しかし、ボクにとっての「走りを楽しめるバイク」とはレスポンスの良い、アクセル操作に対して忠実なマシンであること。

気軽さを意識するあまり、反応の薄いダラっとした性格になっていないかが心配だったのだが…。

その懸念は、走り出してすぐに払拭された。アクセルを捻ればすぐさま豊かなトルクが立ち上がり、更に開ければ、そのままウイリーに持ち込めるほど。特筆すべきは、そのトルクの出方にシビアさがない点だ。どの回転域からアクセルを開けても優しく、且つレスポンス良くトルクが立ち上がるので、ギクシャク感が全くない。

ハンドリングも扱いやすく、右に左にと重さを感じさせずにヒラヒラと切り返していける。特段難しいことを考えずとも、思い描いた通りの方向にマシンが動いてくれるのだ。

切り返しの軽快さは軽量コンパクトなボディによるものだが、こと扱いやすさについては、やはり優しいエンジン特性がキーとなっている。アクセルに対するドンツキの無さはもちろんのこと、排気量の割にバックトルクも穏やかなので、旋回中にエンジンが邪魔をすることが無い。トルクの盛り上がる4000rpm以上でもそれは変わらないので、狭い路地やワインディングでも回転数を選ばずに走りを楽しめる。

サスペンションはヤマハ特有の猫足。柔らかく長いストロークのお陰で、コーナー進入時の前傾姿勢も作りやすく、接地感も高い。

全体的なバランスから見ると、ブレーキタッチのみ少々シビア感はあるものの、コントロール制及び制動力に関しては充分だ。

この親しみやすさは、最近の250㏄スポーツバイクのブームに通じるところがある。気負わずに走り出せて、尚且つスポーツライドも楽しめるポテンシャル。そこに豊かなトルクが加われば、その楽しい世界が更に広がることを、ヤマハMT-07を以ってして、証明してみせたのだ。

「普段着感覚」と表現されたMT次男は、ダサユルの安物普段着などでは無かった。乗り手を選ばない優しさを持ちつつ、キチンとスポーツライドを楽しませてくれる。そしてシャシャリ出もしない、まったく出来た次男坊だったわけだ。

リターンライダーを視野に入れた初心者にも扱いきれるパワーと、スタイリッシュなデザインをコンセプトに設計。180のワイドなリヤタイヤも乗り心地に貢献している。STDで70万を切る価格も手が出しやすい。

足着き性が良く、ニーグリップしやすいスリム型。ゆとりのあるライポジを可能に。

新開発のダイヤモンドフレームはステムヘッド部の作りをシンプルにしただけでなく、しなやかな特性。XJ6に比べ25㎏の軽量に成功した。

リヤサスペンションは水平レイアウトを採用し、イニシャル調整が可能。クランクケースに取り付けることで高剛性とマスの集中化を図った。フレームのしなやかさとバランスを崩さない取り付け方式だ。

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ウェビックユーザーが注目するバイクBEST10

8月下旬にウェビック会員に「いちばん注目しているバイク」を質問し、多くの回答を得たベスト10。今後も毎月、ヤングマシン最新号発売(24日)と同時に1週間、アンケートを続けていくのでご協力を!

1位 YAMAHA MT-09 7位 KAWASAKI Z1000
2位 YAMAHA YZF-R25 8位 KAWASAKI ZX-10R
3位 YAMAHA MT-07 9位 KAWASAKI ニンジャ1000
3位 KAWASAKI Ninja ZX-14R 10位 HONDA グロム
5位 YAMAHA トリシティ 10位 HONDA VFR800F
6位 SUZUKI 隼(ハヤブサ)

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