
文/Webikeスタッフ:アキヒト
目次
【ホンダ CB1300SF SP】
ディテール&試乗インプレッション
ホンダの旗艦ともいえるビッグネイキッドCB1300が、ついにSP仕様で登場!
サスペンションには前後オーリンズ、フロントブレーキにはブレンボモノブロックキャリパーを装着したことで、タダでさえ迫力のある車体なのに、さらに存在感が増しています。
CBシリーズの頂点に相応しい、操る歓びと品格を兼ね備えた1台をインプレしていきます!
【目次】
1.外観
2.シート高と足つき
3.灯火類
4.メーター
5.ハンドル
6.足回り
7.エンジンとマフラー
8.タンク
9.シート
10.価格
11.まとめ
12.スペック
迫力満点の外観とは裏腹の運動性能
1300ccの直列4気筒エンジンを搭載しているだけあり、押し引きではさすがに重さを感じました。
それでも走り出すと不思議なくらい車体が軽く感じ、ハンドリングも素直で、「まるで400cc!?」と思うほど倒し込みも軽快でした!
【全長/全幅/全高】
2,200mm/795mm/1,135mm
【車両重量】
268kg
シート高の数値以上に足つきは厳しめ
【シート高】
790mm
【足つき】
シート高は790mmと、数値上ではそこまで高くありません。
ただ、タンクやシートの幅が広いので、思ったよりも足つきはよくないです。
身長173cmの私がシートの一番前に座って踵が少し浮くくらいでしたが、161cmのスタッフでは、両足つま先立ちでやっとの状態でした。
ちなみに、通常のCB1300のシート高は780mmとなりますが、SPでは専用のオーリンズサスペンションにより車高が上がっています。
全てLEDになった灯火類
灯火類はウィンカーも含めて全てLEDを採用。
2017年モデルまでは、ヘッドライト・ウィンカーにハロゲンを採用していましたが、LEDになったことでシャープな印象になりました。
CBシリーズ伝統の、丸目二眼をモチーフにしたLEDテールランプは健在です。
【ヘッドライト】
【テールライト】
二眼アナログメーターと情報の多い液晶パネル
メーターには伝統的な二眼アナログメーターを採用。
メーター中央には時計、シフトインジケーター、燃料計と、切り替え式でODO、トリップ、燃費、外気温、水温計を表示する液晶パネルを装備。
標準装備のグリップヒーターも、スイッチを入れると液晶パネルに表示されます。
グリップヒーター標準装備のハンドル
スイッチはホンダのオーソドックスなタイプになりますが、左グリップには一体型グリップヒーターのスイッチがあります。
グリップヒーターはスイッチを押すごとに5段階で温度調節が可能です。
今回の試乗は真冬の1月に行いましたが、グリップヒーターのありがたみを再確認することになりました(笑)
これぞ正しく「SP」 豪華な足回り
【ブレーキ】
ついつい目がいってしまうフロントブレーキには、ブレンボ製ラジアルマウント4ポッドピストンキャリパーを標準装備。
ディスクローターはSTDと同じくφ310mmとなりますが、マスターシリンダー径やブレーキホースはSP専用に変更されています。
制動力はもちろん文句なしですが、それ以上に非常にコントローラブルで扱いやすいのが印象的でした。
ガツンと効きすぎないので、ストップ&ゴーの多い街中でもストレスになりませんね。
リアブレーキはφ256mmの小径シングルディスクとシングルピストンキャリパーを装備。ABSも標準装備となります。
【サスペンション】
ブレンボと共に圧倒的な存在感を放つのが、前後に装備されたオーリンズ製サスペンション。
フロントサスペンションには、SP専用設計のインナーチューブ径φ43mmオーリンズ製正立フォークを装備しています。
フォークはフルアジャスタブル式で、右に伸側、左に圧側アジャスターを搭載しています。左右それぞれ20段階の減衰調整とプリロードの調整が可能。
リアサスペンションには、同じくオーリンズ製のリアサスペンションを装備。
φ49mmの大容量リザーバータンクと20段調整式ワイドレンジ・コンプレッションアジャスターにより、フロントと共に細やかなセッティングが可能です。
サスペンションは従来のCB1300用オーリンズサスペンションとは異なり、SP用の完全専用設計となります。
▲専用設計のリアサスペンションはSTDよりも8mm長くなっています
【ホイール】
今どきのホイールデザインらしい10本スポークホイールは、バネ下重量の低減にも寄与しています。
ちなみにSPのフロントホイールとインナーディスクは、ラジアルマウントキャリパーの装備に合わせて、CB1100RSと同じものが採用されています。
熟成を重ねたエンジンと迫力あるサウンドのマフラー
エンジン型式は引き続きSC54となりますが、これは2003年のモデルチェンジから熟成を重ねた結果、ほぼ完成されたエンジンと言っても過言ではないでしょう。
排ガス規制の対応や、6速ミッションの搭載により、熟成されたエンジンの最高出力は110㎰までアップ。排気効率やマップの見直しなど、吸排気系の改善により、低回転でも安定したトルクを発揮します。
何よりビッグネイキッドらしく1300ccの大きなエンジンは、見た目からもパワフルな走りを期待させますね!
さらに、小排気量でもお馴染みになりつつある、アシストスリッパークラッチにより、大排気量ながらクラッチレバーがすごく軽いです。
クラッチ操作による疲労の軽減だけでなく、シフトダウンによる急激なエンジンブレーキも軽減してくれるので、パワフルながらも扱いやすくなっています。
ノーマルマフラーは環境に配慮しつつも、ビッグバイクらしい重低音を響かせてくれます。
ただ、小型化されているマフラーのデザインは好みが分かれそうですね。
ボリューム満点のビッグタンク
ボリューム満点の見かけどおり、タンク容量は21Lと大容量となっています。
それでも太もも周辺は、ニーグリップしやすいようにシャープなデザインになります。
タンク容量が大きいのは嬉しいのですが、思った以上に燃費が良くないのが少し気になりましたね。
※通勤メインの街乗り100kmほどの燃費は13km/Lでした。
座り心地だけでなく、ポジションも考えられたシート
シートはクッションも厚手で座り心地抜群です!
幅も広く、ポジションの自由度も高いので、荷重移動も楽々できました。
シート下には11Lほどの大容量スペースと、標準装備のETC、シガーソケットがありました。
ETCは2017年モデルも標準装備でしたが、ETC2.0にバージョンアップしています!
シート横にはヘルメットホルダーも新たに標準装備となり、日常生活ではまず困ることの無い装備の数々となりました。
気になる新型CB1300のお値段は!?
メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
CB1300 SUPER FOUR
1,483,920円(消費税抜き本体価格 1,374,000円)
CB1300 SUPER FOUR SP
1,851,120円(消費税抜き本体価格 1,714,000円)
CB1300 SUPER BOL D'OR
1,591,920円(消費税抜き本体価格 1,474,000円)
CB1300 SUPER BOL D'OR SP
1,959,120円(消費税抜き本体価格 1,814,000円)
*価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれない。
SPはSTDの34万円アップとなりますが、単純に前後オーリンズとブレンボキャリパーに交換しようとするともっとかかるので、金額以上にお得になっています。
それでもあまりお得に感じないのは、200万円の大台に目の前まで迫ってしまったからでしょうか・・・
カスタム前提でCB1300に乗ろうと思っている方には間違いなくオススメです!
まとめ
今回STDも含め、初めてCB1300に乗りましたが、一言で表すなら非常によくできたバイクでした。
扱いやすいエンジンは中低回転のトルクだけでなく、高回転までしっかり回すことでどこからでも加速していきます。
重量以上にひらひらと曲がる車体は、メーカーが掲げる「存分に乗りこなす醍醐味」を見事に体現しています。
欲を言うなら、せっかくのオーリンズをもう少しセッティングして走ってみたかったですね!
SPの圧倒的な存在感は一目瞭然なので、ぜひお店に行って実車を見てみてください!!
きっと乗ってみたくなること間違いなしですよ♪
これまでのCB1300にも興味がある方は、下のリンクも要チェックです!
- CB1300SF:現行車種のスペックや新車・中古バイクはこちらから
- CB1300SFのスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る
- ウェビックバイク選びおすすめのCB1300SF中古車一覧
スペック
CB1300 主要諸元 【】内はSP仕様
車種名 | CB1300 SUPER FOUR | CB1300 SUPER BOL D'OR | ||
---|---|---|---|---|
車名・型式 | ホンダ・2BL-SC54 | |||
全長(mm) | 2,200 | |||
全幅(mm) | 795 | 825 | ||
全高(mm) | 1,125【1,135】 | 1,205【1,215】 | ||
軸距(mm) | 1,520 | |||
最低地上高(mm)★ | 125 | |||
シート高(mm)★ | 780【790】 | |||
車両重量(kg) | 268 | 274 | ||
乗車定員(人) | 2 | |||
燃料消費率*1 (km/L) |
国土交通省届出値: 定地燃費値*2 (km/h) |
26.8(60)〈2名乗車時〉 | ||
WMTCモード値★ (クラス)*3 |
16.8(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | |||
最小回転半径(m) | 2.7 | |||
エンジン型式 | SC54E | |||
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ4気筒 | |||
総排気量(cm³) | 1,284 | |||
内径×行程(mm) | 78.0×67.2 | |||
圧縮比★ | 9.6 | |||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 81[110]/7,250 | |||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 118[12.0]/5,500 | |||
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | |||
始動方式★ | セルフ式 | |||
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |||
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | |||
燃料タンク容量(L) | 21 | |||
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | |||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |||
変速比 | 1速 | 3.083 | ||
2速 | 1.941 | |||
3速 | 1.478 | |||
4速 | 1.240 | |||
5速 | 1.074 | |||
6速 | 0.964 | |||
減速比(1次★/2次) | 1.652/2.222 | |||
キャスター角(度)★ | 25゜00′ | |||
トレール量(mm)★ | 99 | |||
タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) | ||
後 | 180/55ZR17M/C(73W) | |||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク | ||
後 | 油圧式ディスク | |||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | ||
後 | スイングアーム式 | |||
フレーム形式 | ダブルクレードル |
■道路運送車両法による型式指定申請書数値(★の項目はHonda公表諸元)
■製造事業者/本田技研工業株式会社
*1. 燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なる。
*2. 定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率。
*3. WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類される。
撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン
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Thanks for sharing yoir thoughts on バイク.
Regards
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