
MEGURO K3 2022年式 (773cc)
オーナー:コンドリアノフさん
ウェビックコミュニティに投稿されているMYバイクの中から、「コンドリアノフ」さんが今乗っているバイク、メグロK3をご紹介します。
川崎重工業の前身、川崎航空機工業が1964年に吸収合併したのが目黒製作所です。メグロは、戦前から大型バイクを生産していた名門メーカーでしたが、ホンダなどが安価で高性能な大衆車で急成長した陰で経営難に陥り、カワサキブランドに統合されたのです。
それが1965年の650-W1へ、またメグロの4ストロークの技術は後のZ1へと結実し、現在のカワサキの礎となりました。実は、吸収合併前にもカワサキとメグロは業務提携をしていたことから、1964年にカワサキ500メグロK2というモデルが発表されていました。
2021年2月にカワサキが発売したメグロK3は、メグロK2以来57年ぶりの後継機という位置づけで、同じ空冷バーチカルツインのエンジンを継承しています。ちなみに、メグロK3は400台ほどが即完売となりましたが、2021年10月末に発売された2022年モデルが排ガス規制に対応して販売を継続しています。
「コンドリアノフ」さんはZ900RSからの乗り換えですが、価格も近く同じネオクラシックモデルということから比較対象にしてもいいモデルです。緻密な比較をされているので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
▲カワサキとメグロの提携は1960年から。その間に開発されたカワサキ500メグロK2は、吸収合併した1964年の第11回東京モーターショーで発表されました。主に白バイ用でした。
■購入動機
・大排気量の空冷を所有してみたかったこと
・並列2気筒エンジンに乗ったことがなかった
・限定生産の記念モデルで希少価値があったこと
・大型の中では維持費が安いこと
・現在所有しているZ900RSと異なるキャラクターを楽しめること
上記の5点をきっかけに購入しました。
■長所
【外観】
何と言ってもカワサキが本気で作り込んだメグロスタイルに惚れ込んでいます。
自宅で保管していても、ツーリングで休憩している時でも時間を忘れて眺め続けてしまいます。
【エンジン】
パワーフィールは思ったほどもっさりしていなく、低中速はトルクフルで非常に扱いやすいです。
振動も1hも走れば手の感覚がなくなったりステップに置いてる足がかゆくなるんだろうなと覚悟していたんですが、全然そんなことありませんでした。
振動がそこまでではないので吹け上がりも滑らかに感じますが、回転数の上昇下降はゆっくりめです。
ロングストローク180°クランクならではのフィーリングですね。
【サウンド】
非常に重厚で迫力あるエキゾーストノートです。
初めてエンジン始動した時は、え?こんなにデカくて勇ましい音するんだ!って驚きました。
走行中はZ900RSよりも耳によく届くのでかなり大きい音量で加速を楽しめます。
ベベルギア特有のメカノイズも面白いです。
【ハンドリング】
こちらもズッシリした粘りのあるハンドリングを想定してましたが、意外にスッと切れてくれます。
SSやストファイとは比べられませんが、峠のコーナリングもそれなりに楽しめると思います。
【取り回しと足着き】
ハンドル幅が広いので低速走行もしやすいし、取り回しも良いです。
足つきも身長の割に足が短い人型ダックスと称される私でもベッタリ着くので女性にも適した大型バイクだと思います。
【装備】
センタースタンド、グリップヒーター、ETC2.0が標準装備なので、同じ価格帯のZ900RSよりお得ですね。
灯火類も全てLEDなので明るいです、カスタムする必要はないですね。
【メンテンスコスト】
タイヤも太過ぎず、フロントブレーキもシングルディスクで、オイル交換2.7L、冷却水無し、プラグもイリジウムではないので大型の割に維持費は安い方だと思います
むしろ400ccの4気筒とかの方が高いかもしれません。
また、カワサキケアモデルという購入費用に6回の有料点検と3回のオイル&フィルタ交換費用が含まれているので実はそこまでお高くなかったりします。
■短所
【燃費】
773ccの並列2気筒の割に、所有しているZ900RSと比較して燃費があまり変わりません。
正確にいうと、渋滞にハマった時の燃費の落ち込みはそこまでではない(19〜20km/L)ですが、
高速道路を長距離クルーズするようなシーンや郊外のワインディングロードでもそこまで伸びません。(23〜24km/L)
よってトータルでは948cc4気筒のZ900RSとトントンかなという感じです。
RSは高速道路で90〜100km/hで巡行すると26km/Lは軽く超えますので。
あとは燃料タンク容量が15Lで、郊外のツーリングでおおむね240kmあたりで給油ランプが点灯しました。
短くは無いかもしれませんが、RSは17L容量で同じシーンなら270km保つのでちょっと不安になりますね。
【カスタム】
基本はW800と同じなので、カスタムパーツが無いわけではないですが、もうこのスタイルで完成しているので
下手に個性を出そうとするとかえって独特の良さがなくなってしまうかもしれません。
そのためゴリゴリのカスタマイズを楽しみたい人には不向きかも。
いいとこ、ミラーとかハリケーングラブバーとかエンジンガードくらいかな。
【オイルにじみ】
納車してわずか500kmでベベルギアからオイルにじみが...
大型空冷のお約束なので気にしてません。
【チェーンメンテ】
純正2本出しキャブトンマフラーはとても気に入っています。
が、チェーンのグリスアップがやりづらい...。
■アドバイス
生産台数はヤマハのSR400ファイナルエディションの限定カラーよりも少ないうえに
発売が発表された時点で即予約完売になるほどの人気なので、手に入れるにはバイクショップとのコネクションがある程度できていないとかなり厳しいかもしれません。
メグロスタイルや希少性にこだわらなければ中身が同じW800でも良いと思います。
くれぐれも転売目的で購入したり、転売ヤーからは購入しないようにしましょう。
保証も受けられないし、すぐに知れ渡って汚名を残しますから。
総じて、W800も含めて老若男女問わず満足できるモデルだと思います。
大型としての所有欲、維持費、扱いやすさ、フィーリング、スタイリングのどれをとっても高バランスした長く付き合えるマシンです。
メインでメガスポ乗ってる方のセカンドとして特におすすめです。
■今後のカスタムプラン
カワサキ純正W800用エンジンガード
エキパイ用耐熱塗料
アクアドロップガラスコーティング
TANAXトラッドミラー逆ネジ10mm(AT-10Y)
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記事内容に誤りあり
180度クランクは間違い。
360度クランクが正しい。
訂正願います。
買うならw3かな
当時のヤツ
Z900RSにしても買うならZ1
当時をオマージュしたバイクには興味ない
車もBMWミニにも興味無い、ミニなメーカー自体違うし
メグロK3、キレイなバイクですね。
W3やZ1も良いと思うのですが値上がりし過ぎでは?メンテも維持もたいへんでしょ?
まぁ、バイクなんて趣味のモノなので当時モノに拘ろうが、ネオクラに乗ろうが個人の好みなのではないでしょうか。
私はバイクであちこちノンビリ走り回るのが好きなので、エストレヤ推しです(笑)
限られた小遣いの範囲内で存分に楽しみたいので、高価な大型ネオクラや当時モノとは無縁ですね(笑)
せっかくメグロの名前を冠するならキックが欲しかった。
実用性と言うよりデザイン的要素でもこういう空冷エンジンには必要不可欠な機構。
メグロにしろW800にしろ、スタイルは好きなんだけど、ベベルギアがちょっと嫌かな。なので、自分ならトライアンフ行っちゃうかも。
懐古趣味のバイクは、エンジンにセルモーター+キックも併用して欲しい。キックが無ければ、クラシックの意味がない。
分かります! なので、自分はW650を購入しました。
(W800にしなかったのはキックの有無とキャブ車であることが主な理由です。)
>ロングストローク180°クランクならではのフィーリングですね。
全然分かってなくて草
だからなに?
僻みたっぷりの貧乏人コメントが多くて可哀想、バイク買えればいいね(笑)