文/Webikeスタッフ:アキヒト

【ホンダ モンキー125】
ディテール&試乗インプレッション

誕生から50周年を迎えた2017年。排ガス規制の影響により惜しまれつつ生産終了となった先代モンキー。
最後の500台限定50周年アニバーサリーモデルは抽選となりましたが、応募総数は4万5000人を超える高倍率となった事でも話題となりました。

そんな先代モンキーの生産終了から1年を待たずして登場したモンキー125。
モンキーの帰りを心待ちにしていた人も多いはずですが、排気量も車格も大きくなった大猿はみんなが思っていた「モンキー」と呼べるのか?

今回はそんなモンキー125の実態についてインプレしていきます!

大きくなってもスタイルは確かにモンキー

初めて実車を見た時の感想は「デカい…?」と何とも言えない感じ。
疑問符なのはミニバイクとしてみれば小さいのですが、モンキーと思って見るとどうしても大きいと思ってしまうところです。

それでも見れば見るほどやっぱりモンキーなんですよ!
タンクやシートの形状、アップタイプマフラーにツインショック。丸いヘッドライトやメッキフェンダーとモンキーのツボを的確に突いていて、スタイルに対する違和感は全くありません。メーカーのモンキーにかける熱意、想いが外観からもしっかりと伝わってきますね♪

125ccと併せて各種装備もパワーアップしたことで、車両のサイズと重量は増し増しに。
従来のようなホビーバイクとして扱うには大きいかな~といったところです。
サイズ感としてはグロムとほぼ同じとなっています。

【全長/全幅/全高】

・モンキー125:1,710mm/755mm/1,030mm
・モンキー:1,365mm/600mm/850mm

【車両重量】

・モンキー125:105kg
・モンキー:68kg

▲「Monkey」のロゴ入りサイドカバーとヘルメットロック
▲カバーを外すと配線が表れます
▲サイドカバーの内側にはケースがありました
▲ケースの中には車載工具が入っています

モンキー125のシート高、足つきをチェック

【シート高】

・モンキー125:775mm
・モンキー:660mm

【足つき】

前回、180cmのスタッフが前モデルに跨った時と比較してみると、だいぶゆったりとしたポジションになりました。
前モデルでは足が地面に着いた状態でも膝が90度近くまで曲がっていて、ステップに足を乗せると膝がスイッチ類に当たってしまう悲劇が(泣)
モンキー125ではステップに足を置いても膝とハンドルに余裕が出来ていました。今まで背が高くてモンキーを諦めていた方、モンキー125なら快適に乗れるかもしれませんよ!!

併せて161cmと156cmのスタッフにも跨ってもらいましたが、161cmではほぼベタ足のところ156cmではつま先立ちぐらいでした。意外とシート高が高いことと、広めに作られたシートが足つきにも影響しているようです。

▲シート高:775mm(スタッフ身長180cm)
▲シート高:660mm(スタッフ身長180cm)

▲前モデルでは膝がスイッチボックスに当たっていましたが、モンキー125ではハンドルと膝にゆとりがありました

▲シート高:775mm(スタッフ身長161cm)
▲シート高:775mm(スタッフ身長156cm)

モンキー125の灯火類をチェック

【ヘッドライト】

先代モンキーと同様に丸形単眼のヘッドライトが採用されていますが、バルブにはLEDが採用されています。
ヘッドライトのデザインは新しいCB-Rシリーズにも似ていて、ポジションランプはCB1000Rのようにロービーム、ハイビームを囲うレイアウトになっています。
LEDの純正採用はホンダの小排気量モデルにも主流となりつつありますね。

▲CB-Rシリーズにも通ずるヘッドライトデザイン
▲キーオンでポジションが点灯
▲ロービーム&ウィンカー
▲ハイビーム

【テールライト】

テールランプのデザインは丸形に変わっていて、ヘッドライト同様にテールランプにもLEDが採用されています。
テールランプまではメッキのフェンダーが装着されていますが、ナンバープレートまでは樹脂のフェンダーが伸びているレイアウトになります。

▲LEDテールライト
▲メッキフェンダーの先に樹脂のフェンダー伸びています
▲ブレーキ握ってません
▲ブレーキ握りました

モンキー125のメーターをチェック

メーターはコンパクトなデジタルメーターとなりましたが、表示される情報は速度計、燃料系、走行距離のみとシンプルなレイアウトになっています。
モンキーと言えば、メーターはヘッドライトと一体型になっていましたが、モンキー125ではメーターは独立しました。
キーオン時のメーターオープニングでは画面の中で「瞬き」するアニメーションが取り入れられていて、メーカーの遊び心がこれから走り出すライダーの気持ちを上げてくれます!

モンキー125の足回りをチェック

【タイヤサイズ】

フロント:120/80-12 65J
リア:130/80-12 69J

これまでの8インチから12インチへとサイズアップ。車格も大きくなったのでサイズアップは自然な流れですが、太いタイヤとの組み合わせが更にモンキーを「大きくなった」と思わせます。

▲フロント:120/80-12 65J
▲リア:130/80-12 69J

【ブレーキ】

これまではドラムブレーキでしたが、125ccになり前後共ディスクブレーキが採用されました。
ABSモデルでは前後ではなく、フロントブレーキのみ作動するABSが装備されています。

【サスペンション】

リアはこれまでと同様にツインショックが引き続き使用されていますが、フロントには倒立フォークが新たに採用されました。
サスペンションは前後とも適度に柔らかく、街中の走行も快適に走行できるようにセッティングされています。
前モデルのサスペンションはオイルダンパー式ではなかったこともあり、1番違いを感じる部分は足回りかもしれませんね!

モンキー125のマフラーをチェック

マフラーも先代モンキーを継承し、アップタイプのレイアウトとなっています。
単気筒の「ドゥルルルッ」といった小気味のいい排気音が高回転につれてライダーの気持ちも高めてくれます。

モンキー125のタンクをチェック

モンキー125のタンクは先代モンキーの特徴をしっかりと反映されています。大袈裟かもしれませんが、このタンク1つで「このバイクはモンキー!」と視覚に訴えられているように感じました(笑)
タンク容量は5.6Lと少しボリュームアップ。燃費もWMTCモード値:67.1(クラス 1)で申し分ありませんので、ロングツーリングも行けちゃいますね!

▲モンキーのアイデンティティの1つでもあるエンブレムもしっかりと継承されています

モンキー125のスイッチ類をチェック

ハンドルは前モデルのような折りたたみ機能はなく、バーハンドルに変更となっています。
スイッチボックスも近年のホンダ車と同様のレイアウトになっています。

モンキー125のシートをチェック

シートはタックロールタイプとなり、クッションも肉厚でした。幅広に作られたシートはお好みのポジションで座れるようにというメーカーの配慮が見られます。
125ccにもなり一見タンデム出来そうにも見えますが、構造上は1人乗りとなっています。

ヘルメットロックを使ってみた

サイドカバー横に備え付けられたヘルメットロックを使ってみました。
今回はジェットヘルメットで試してみましたが、ロックがサイドカバーやサスペンションの奥にあるのでヘルメットが周りに干渉して中々引っ掛けられず(汗)
リングの紐が短いヘルメットや、フルフェイスなどはもしかしたら引っ掛けられないかもしれません。

モンキー125の気になるお値段は!?

2018年8月現在のメーカー販売価格は以下となります。
399,600円(消費税抜本体価格 370,000円)

125ccで40万円近くとなりますが、CB125Rの価格が約45万円と思うとそこまで割高な感じはしないかもしれませんね。

モンキー125:現行車種のスペックや新車一覧はこちらから
モンキー125のスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る
モンキー125の新車一覧を見る

まとめ

冒頭でも言ったようにモンキー125は「モンキー」と呼べるのかという問いについてですが、モンキー125のディテールと走りを見てきて率直な感想は「前モデルとは全く別物だが、このバイクもモンキーである」と言ったところです。
正直なところモンキー125はホビーバイクと呼ばれていた前モデルの「おもちゃのような楽しみ方」は期待できないでしょう。カスタムなど自分だけのモンキーを作る楽しみや、小ささこそ他車には無い特徴だと言う人にとってはモンキー125は「モンキー」ではないという声も上がってきそうです。

しかし、前モデルのスタイルのまま快適な走りを望んでいる人にとっては待ち望んでいた1台なのではないでしょうか。「モンキーでどこまでも行きたい」「もう少しパワーがあればなぁ」という人にこのバイクはピッタリですね!
これまでの姿を残しつつバランスよく125ccへと進化し、快適な走りとポジションを作り上げた事は正にメーカーのモンキーに対する誠意と思います。

きっとモンキー125を敬遠がちな方も、1度乗ってみると「これもモンキーだ!」と感じられるハズですよ♪

撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

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