文/Webikeスタッフ:リュウ

【ホンダ CB1000R】
ディテール&試乗インプレッション

2008年に欧州向けに発売されていたCB1000Rが2018年にフルモデルチェンジ。
バイクに初めて乗った時のワクワクや高揚感を思い出せることがマシンのコンセプトになっています。
「ネオスポーツカフェ」という新たな時代の幕開けを感じさせる1台をインプレします!

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高級感と重厚感溢れるマシンフォルム

CB1000Rの実物を見ると、カタログなどで見るよりも高級感や迫力を感じてとても格好良く見えました。
全体のフォルムもそうですが、細かな部分にも上質さを感じることができて「大人のマシン」という雰囲気が前面に出ています。
迫力のあるオーラを出してはいますが車体自体は思ったよりもコンパクト。それもまた良し。
武骨な中にもシャープな印象を受けます。

驚いたのは跨った時の軽さ。
車両重量の212kgという数字はZ900RSやMT-10辺りと同じで押し引きの時は重さを感じますが、跨ると不思議なくらい軽く感じます。
いかにも重そうなルックスなのに軽いというギャップもイケてます。

【全長/全幅/全高】

2,120mm/790mm/1,090mm

【車両重量】

212kg

▲テール周りがシュッとして格好良い

シャープな後ろ姿を演出する要因として、リアフェンダーがスイングアームマウントになってことが挙げられるでしょう。
これは結構好き嫌いが分かれそうな気がします。

CB1000Rのシート高、足つき

コンパクトにまとまっているCB1000Rですが、足つきはあまり良い方ではありません。
実際にスタッフが乗車した写真をご紹介します。

【シート高】

830mm

▲シート高:830mm(スタッフ身長170cm)
▲シート高:830mm(スタッフ身長180cm)

180cmはベタ足で足つき良好でしたが、170cmのスタッフでは踵が地面に着きませんでした。
しかし前述の通り車両重量が軽いので停車時の不安はあまりないです。

灯火類をチェック

CB1000Rの灯火類には全てLEDが採用されており、視認性も良く高級感のあるマシンにピッタリのデザインになっています。
ヘッドライトとテールライトは円を描くような共通のシルエットを採用しており、前後で統一感を感じられます。

ウインカーも前後LEDになっており、「エマージェンシーストップシグナル」という機能が搭載されています。
56km/h以上で走行時の急ブレーキを感知すると、後続車に知らせるためにハザードランプが高速点灯する仕組みです。
ただ明るいだけではなく、万が一の際の安全性も兼ね備えています。

【ヘッドライト】

ロービームで上だけ点灯。ハイビームにすると下側も点灯します。

▲ロービーム
▲ハイビーム

【テールライト】

コンパクトなテールライトはシャープな後ろ姿を演出します。

▲ブレーキ握ってません
▲握りました!

メーター

CB1000Rのメーターは特徴的な作りになっており、一見すると普通ですがディスプレイの横に8色に光るマルチカラーインジケーターが使用されており、モードの選択やギアポジションなどに応じて光るようになっています。
自分が今どのモードのどのギアポジションで走行しているのかが直感でわかるようになっています。

操作によってカラーが変わっていくのがわかりやすい+ちょっと楽しいです。

モード切り替えの様子を動画で撮影してみました。

【回転数に応じたカラー変化】

【モード選択に応じたカラー変化】

軽さと安定した走りを支える足回り

【タイヤ・ブレーキ】

ホイールは徹底して薄肉化されたデザインになっていることに加え、リアタイヤは迫力のある190サイズ。
市街地での走行はもちろん、ワインディングでの安定感を生み出します。

フロントブレーキにはCBR1000RRと同じトキコ製の4ポッドラジアルマウントキャリパーが採用されており、非常に安定したブレーキングが可能です。
コントロール性も良くて感動しました。

▲フロント:120/70ZR17M/C(58W)
▲リア:190/55ZR17M/C(75W)

【サスペンション】

フロントサスペンションにはショーワ製のSFF-BP倒立フォークが採用されています(SFF=Separate Function front Fork/BP=Big Piston Front Fork)
低速~高速までどんな路面でも安定した走行が可能です。

リアサスペンションは路面追従性が高く、かなり快適に走行ができます。
素人の私でも良さをしっかり体感できたのでこれは素晴らしいですよ。

▲フロントサスペンション
▲リアサスペンション

迫力ある重低音が心地よいマフラー

マフラーサウンドはアイドリングでも重低音が響いて非常に良い音です。
また、デザインもエンドが上下2段に分かれておりレーシーな雰囲気も兼ね備えています。
加速中の音も決して不快な音量ではなくとても気持ちいいサウンドです。

タンク

タンクはニーグリップのし易い形状で容量も16Lと十分。
燃費に関してはカタログ値で
・16.7km/L(クラス 3-2)〈1名乗車時〉※WMTCモード値
となっているので、ツーリングも十分こなせますね。

ハンドルのスイッチ類

グリップヒーターが標準装備されており、冬でも安心してライディングを楽しむことができます。
後付だと配線の取り回しなどに苦労することがあるので、標準装備なのは嬉しいですね。
また、トラコンの切り替え、モード選択など液晶パネルに表示される内容の変更は全て手元で操作をします。
キルスイッチとセルボタンが一体型になっているので、慣れるまではちょっと戸惑いますね。

様々なシーンの走行をアシストする機能

【モードセレクト】

手元のスイッチで切り替えができるモード切り替えですが、4つ(プリセット3つ+ユーザー設定)から選択することができます。
・SPORT:主にワインディング向き。フルパワー、トラコン小、エンブレ弱
・STANDARD:主に市街地で使用。1~2速出力制御、トラコン中、エンブレ通常
・RAIN:ウェット路面で使用。1~3速出力制御、トラコン大、エンブレ通常
・USER:出力特性、トラコン介入度、エンブレの強さなど自由設定

プリセットでも割と十分走れましたが、もっと細かく自分好みにしたい方はUSER設定をすると良いでしょう。

【クイックシフター/スリッパークラッチ】

走行時のシフトチェンジにはクイックシフターが作動しますので、クラッチを握る必要がありません。
これも快適な走行に繋がりますね。
スリッパークラッチも搭載されているので、シフト操作時の扱いやすさもバッチリ!

シート

前述の通り、シート高はやや高めですが座面の座り心地に関してはかなり良い感じです。
走っている最中にも滑ったりしないですし、お尻もあまり痛くなりません。

タンデムシートは段差が付いているので後ろに座る人も視界は良好でしょう。
ただ座面がやや小さめなので座り心地はあまり良くない感じです。
タンデムシートを外せば一応スペースはありますが、写真の様にETCの車載器があるので車載工具以外は入らなさそうです。
ツーリングの時はシートバッグなどの装着が必須です。

シートの裏にはベルトが付属しているのでフックなどを引っ掛けるのに使えます。

タンデムグリップはテールカウルと一体型になっており、かなりさりげないです。
裏を見るまでタンデムグリップないと思ってました。

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CB1000Rの気になるお値段は!

豪華装備と完成度の高さが目立つCB1000Rの気になるお値段ですが、やはりそれなりにお高いです(笑)
・CB1000R:¥1,636,200

値段だけ聞けばかなり高額に思えますが、装備や性能を考えると納得の価格だと思えてきます。

CB1000Rの維持費は下記のようになっています(車検、保険料を除く)
・重量税
(登録後12年まで):¥1,900/年
(登録後13~17年):¥2,200/年
(登録後18年以上):¥2,500/年
+
・軽自動車税:¥6,000/年
(※2018年4月時点)

CB1000Rの走行性能は一体感を楽しめる!

さてここからは実際に走行した感想をお伝えします(※べた褒め注意!)
正直な所、乗るまではCB1000Rというバイクがどこを目指していて、何をメインで楽しめば良いのかピンと来ませんでした。
ネオクラシックにしては近代的な雰囲気もあるし・・・という感じでワクワクと疑問の半々で乗車しました。

まず、跨った瞬間に軽さにビックリしました。
まるで400ccネイキッドを思わせるような軽さ。両足でタンク挟んで普通に振れます。200kgを超えているバイクには思えませんでした。
そしてエンジンを掛ける。良い音!

心地よいアイドリング音を聴きながら発進すると、意外にも動きがスムーズ。そしてクラッチが軽い。大げさでなく本当に軽いんです。
STANDARDモードで走りましたが、市街地では扱いやすい「良い意味でのヌルさ」を感じます。
それでいてアクセルを開けていけば加速もしっかり力強く進んでいきます。この時点で扱いやすさにグッと来てます。

しばらく市街地を走ってワインディング路に突入。
ちょっと物足りなくなったのでSPORTモードに切り替え。するとキャラが変わりました。
「ん?さっきのヌルさはどこに?本当に同じバイク?」なんて思ってしまうくらいの変わりよう。
アクセルのレスポンスは良く、パワーの出方も先程とは大違い。開ければ開けるほど元気よく吠えていきます。
これはついついアクセルを開けたくなってしまいますが何とか気持ちを落ち着かせます。しかしこの時点でだいぶ心惹かれてます。あとニヤニヤしてました。

そのままワインディングを楽しんだのですが、とにかくよく走る!そしてよく曲がる!
装着されていたタイヤの性能も良かったのですが、あっさりと倒れていき、それでいて安定感も抜群な走りを楽しいと思わない人はいないでしょう。
少なくとも私は最高に楽しい!と心の中で思いながら走っていました。
あまりの楽しさに、伴走車を待つ予定だった場所を大きく通り過ぎて走りに没頭してしまいました(笑)
私自身、バイクを操るのが上手い方ではないですが、それでもワインディングをキビキビ楽しむことができるCB1000Rは本当に馴染みやすい1台に感じました。

試乗を終えて返却するのが名残惜しくなりながら、あっという間の試乗を終えました。

うーん・・・時間が足りなかった・・・。

ちなみに当日は会場にホンダドリームとアルパインスターズの限定コラボアパレルが展示してあり、気がつけば私は全身着替えてました(笑)
ヘルメットなどもCB1000Rにカラーに合わせてあり、非常に格好良いデザインになってます。
気になる方は是非お店に足を運んでみては如何でしょうか。

▲ヘルメット、ジャケット、グローブ、パンツ、ブーツ、バイク全て借り物です(笑)

まとめ

ここまでかなりべた褒めで書きましたが、贔屓目なしで最高に楽しいバイクでした。
すぐに馴染めてワインディングを軽々と楽しめる感覚は、一度体感してしまうと虜になること間違いないでしょう。
当初の私のように、乗るまでは疑問の多い方でも乗ればその良さに気付くはず。そして段々と格好良く見えてくるはず。
ちょっとでも気になる方は是非お店に行ってみましょう。
そこには真剣な顔で見積書を見つめる私がいるかもしれません・・・・(割と本気)

撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

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