
文/Webikeスタッフ:リュウ
目次
【ヤマハ XSR700】
ディテール&試乗インプレッション:外観、装備編
先に発売されていたXSR900に続くXSRシリーズの第二弾として2017年10月に発売が開始されたXSR700。
MT-07をベースにして、レトロな雰囲気をまとったマシンになっています。
700ccという「ちょうど良い排気量」と全体から感じられる「落ち着いた雰囲気」の組み合わせはライダーにどのような楽しみを提供してくれるのか?
注目の1台をインプレします!
XSR700のココがイイね!
- 何と言っても雰囲気が良い!
- 軽い車体は取り回しが楽♪
- 走り出しからスムーズでちょうど良いパワー感
XSR700の評価(筆者の主観です)
総合 | :★★★★★ |
---|---|
ルックス | :★★★★★ |
取り回し | :★★★★★ |
走り | :★★★★★ |
足つき | :★★★★★ |
普段の使いやすさ | :★★★★★ |
落ち着き | :★★★★★ |
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全体
XSR900と似たスタイリングでレトロな雰囲気があります。
街中に停めてもまったく違和感もなく、むしろ建物が多く並ぶような場所が似合いそうなイメージです。
夜のカフェ前に停めて、コーヒーを飲みながら愛車を眺めるのも最高に楽しそうです。
XSR900と比べると、同じようで細かく違うところがいくつかありました。
車体の大きさを比較してみます。
【全長/全幅/全高】
・XSR700 → 2,075mm/820mm/1,130mm
・XSR900 → 2,075mm/815mm/1,140mm
・MT-07 → 2,085mm/745mm/1,090mm
【車両重量】
・XSR700 → 186kg
・XSR900 → 195kg
・MT-07 → 179kg
意外にもXSR900とは車体サイズはほぼ一緒でした。
ベースになっているMT-07とも比較してみましたが、そこはスポーツ寄りのMT-07の方がコンパクトですね。
XSR700を正面と後ろから見ると、丸型のヘッドライトに丸型のテールライトが統一感があって美しいですね。
車体がスリムだからか、もともとワイドなハンドルがさらにワイドに見えて迫力が増します。
また、レトロな雰囲気を車両全体から出しながらも、随所に使用されたアルミパーツが現代マシンっぽさを引き立てます。
ヘッドライト上部に付けられたヤマハロゴもワンポイントながらいいアクセントになっています。
フロントフェンダーステーも高級感を感じさせますね。
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灯火類
丸型のヘッドライトとテールライトがレトロな雰囲気を強く感じさせますが、テールライトにはLEDが使われており現代っぽさも兼ね備えています。
特にテールライトは、コンパクトなサイズがリア周りのシャープな印象に繋がっており実用性とデザイン性の高さが伺えます。
ヘッドライトもLEDではなくハロゲンですが、それがいい味出してます。
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足回り
前後共にチューブレスタイヤでサイズ設定はXSR900と共通です。
XSR900との違いは、フロントサスペンションがXSR900は倒立フォークなのに対し、XSR700は正立フォークになっています。
この辺も似ているようでちょっと違うキャラクター性を感じられますね。
シート
シートは乗車面、タンデムシート、シート後方でそれぞれ違う素材が使用されておりかなりオシャレ!
このシートにさりげなく合わせたジャケットやパンツを思わず新調したくなります。
乗車時の滑る感じもほとんど無く、とても座り心地の良い作りになっています。
シート前方がかなり絞られて細くなっているので足も無理に広がらずに自然な乗車姿勢を取ることができます。
シート後方のXSR700の文字が地味ながら格好いいです。
マフラー
ショートサイレンサーはリア周りのスッキリしたイメージを強くさせ、軽やかな印象を持たせます。
エンジンをかけるとツイン特有の心地よいサウンドが体に響いてきます。
音量は決して大きすぎず、かといって静かでもないちょうど良いくらいで、そこまで気を使わなくても大丈夫そうです。
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メーター
メーターも丸型で、ヘッドライトやテールライトと統一されています。
非常にコンパクトながら明るさや文字表示がはっきりしているので視認性は高いです。
多機能メーターという程ではないですが、基本的に必要な情報は表示されています。
それよりも、数字のフォルムとかに妙に懐かしさを感じてしまったり、その可愛らしい見た目に愛着が持てます。
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その他便利なところ!
標準であると嬉しいヘルメットホルダーが装着されているのは助かりますね!
キー1本で開けられますので全く手間になりません。乗り降りが多い市街地で活躍しそうです。
また、ブレーキレバーはダイヤル式で調整が可能。
自分の握りやすいポジションを見つければ、披露の軽減やストレスの無い走行に繋がりますね。
さらにシートを外すと、よく使うであろう車載工具が綺麗に収まっています。
シート裏にはその他の車載工具を入れた袋がありますが、使用頻度の高い物をすぐに取り出せる作りになっているのは助かりますね。
外観・装備まとめ
シンプルでレトロなXSR700は本当に街中に似合うなぁ・・・と撮影しながら感じていました。
高級感のあるパーツが所々で使われていますが、決して主張してくるわけでもないのが好感を持てます。
気軽に乗車したくなるような親しみの持てるスタイリングはXSR700の大きな特徴であると言えるでしょう。
【XSR700】
ディテール&試乗インプレッション足つき編
スタイリングは十分に格好いいことがわかったところで気になる足つきチェックです。
今回は身長161cmの女性スタッフに跨ってもらい、足つきチェックを行いました。
写真だけ見るとつま先立ちになっていることから不安定そうな印象を受けますが、車体が軽量な為に実は安定感があります。
跨った本人も「思った以上に軽くて驚いた。怖さもなく跨ることができます」と好印象を持った様子でした。
スニーカーでもしっかりと着地できているので、少々靴底の厚いブーツ等を履けば安定感も増すでしょう。
少し心配なのが、ショートマフラーゆえに足とマフラーの距離が非常に近くなり触れてしまいそうな点です。
乗車する際は厚手のパンツにブーツなど万が一の対策をしておいた方が良いでしょう。
走行性能
XSR900がMT-09譲りのパワフルマシンだったので少し緊張してたのですが、実際に走行してみると非常に優しい印象を受けました。
走り出しから加速まで全てにおいてXSR900とは全然違うキャラクターを感じさせ、街中での扱いやすさはXSR700に軍配が上がります。
低速~中速域での力強いけどもパワーの出過ぎない感じは安心感があり、無理せずのんびり走行するのが楽しく感じられます。
走行していてほとんど疲れないので、これなら毎日の通勤にも使ってしまいそうです。
また、ツーリングでも風景を眺めながらゆっくり流す走りが似合うマシンなので、いつもは素通りしていたスポットに立ち寄って写真を撮ってみたり・・・という新しい楽しみ方が見つかりそうです。
まとめ
見た目良し、走って良しのXSR700は、ライダーに非常に優しいバイクに感じました。
スタイリング通りの「気持ちよく流す」を実現できるXSR700は長く楽しめる良い相棒になってくれるはずです。
撮影協力:ヤマハ発動機株式会社
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