
文/Webikeスタッフ:リュウ
目次
【スズキ Vストローム1000/XT】
ディテール&試乗インプレッション
Vストローム650と同様に、DR-BIGの系統を継ぐビッグアドベンチャーバイクのVストローム1000。
スタイリングは650に似ていますがより大きく、よりパワフルに作られたマシンになっています。
広大な大地を力強く駆け抜け、あらゆる路面を悠々と超えていく走破性の高さなどライダーとしての楽しみを満たしてくれること間違い無し!
今回はそんなVストローム1000/XTの魅力について迫ります。
Vストローム1000/XTのココがイイね!
- アドベンチャーバイクらしい迫力あるフォルム
- 余裕のトルクでどんな所も楽しく走行できる
- 細かな道も意外と走れてしまう軽快感
Vストローム1000/XTの評価(筆者の主観です)
ルックス | :★★★★★ |
---|---|
取り回し | :★★★★★ |
加速 | :★★★★★ |
走り | :★★★★★ |
ツーリング | :★★★★★ |
足つき | :★★★★★ |
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全体:Vストローム650よりも大柄な車体は迫力満点
1000ccアドベンチャーともなると、さすがのボリュームがあります。
フォルム的には650とほぼ変わらない形状になっているので、650か1000で購入を検討した時は、サイズ感には悩みますが見た目の違いには悩む必要がありませんね。
ノーマル仕様とXTの違いはホイールとハンドルだけになります。XTはスポークホイールにテーパーハンドルが採用されています。
並べて比べるとほとんど違いがありません。
車両スペックは下記のようになっています。
Vストローム650と比べると、微妙に大きくなっているくらいしか差がありません。
重量は18kgも重くなっているので、実際に押し引きするとその違いを感じることができます。
【全長/全幅/全高】
Vストローム1000/XT → 2,280mm / 930mm / 1,470mm
Vストローム650/XT → 2,275mm/910mm/1,405mm
【車両重量】
Vストローム1000/XT → 233kg
Vストローム650/XT → 215kg
ヘッドライト:Vストローム650と共通設計でアドベンチャーらしいルックス
縦2灯によってスリムなデザインとなっており、Vストロームのイメージが各車統一されています。
ライト自体は非常に明るくて普通のハロゲンバルブとは思えません。
テールライト
テールも650同様にLEDが採用されており、視認性も良くシャープな設計になっています。
スクリーン
純正でも高めに設定されていますがポジションを三段階調節ができるので、自分にあった快適な高さを設定することが可能です。
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メーター
650とデザインは共通になっていますが、周辺機器の配置が異なります。
650ではメーター左下に配置されたDC電源ソケットが1000ではメーター真下に配置されています。
キーへの干渉を考えると、650の配置のほうが個人的には好みですね。
また、フリーズインジケーターというものが付いており、外気温が3度を下回ると点灯します。5度以上では消灯します。
ナックルガードとアンダーカウル
Vストローム1000はノーマル仕様もXTもナックルガードとアンダーカウルが標準で装備されています。
この辺りでもVストローム1000がいかに本格的アドベンチャーとして位置づけられているかがわかります。
また、アンダーカウルは650よりもゴツくなっており、剛性感が高まっています。
サスペンション
Vストローム1000は650と違い、フロントもリアもサスペンションは手動で調整が可能です。
幅広くセッティングをすることができるのは、乗りやすさを求める上で嬉しい機能になっています。
タイヤ
タイヤサイズはフロント19インチとリア17インチの組み合わせ。
高速域でも高い安定感を発揮し、細かな道も軽快に走行することができます。
こちらも650同様にXTはスポークホイールになっており、さらにオフロード寄りのセッティングになっています。
650ではツラかったクラッチレバー調整が楽!
Vストローム1000のクラッチレバーはダイヤル式で調節することが可能なので、650のように苦労しなくて済みます。
やっぱり簡単に調節できると楽ですね・・・。
外観まとめ
Vストローム1000の外観に関しては650とそれほど変わりありません。
650よりもボリュームがあって迫力を感じるので少し身構えてしまいますが、実際に取り回してみると驚くほど大変という程でも無かったのは意外でした。
次は実際に跨って走行したインプレをお届けします。
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【スズキ Vストローム1000/XT】
ディテール&試乗インプレッション:足つき、走行編
車体の大きなVストローム1000/XTは実際に跨るとどうなのかチェックします!
足つき
【165cm】
1000ccの車体になると跨った状態でマシンを起こすのに不安が感じられました。
両足が完全につま先立ちになってしまうので、200kg超えの車体を支えるには少し厳しくなってしまいました。
【180cm】
私もちょっと踵が浮いてしまい、久々にべた足にならないバイクに跨りました。
乗るのがツライ・・・というレベルではありませんが正直余裕は無いです(笑)
海外では更にオプションでハイシート設定があると言うのだから驚きです・・・。
ウェビックスタッフによる走行レポート!
さて、650と同じスタッフが試乗した際のレポートをお届けします。
こちらも魅力の詰まった素晴らしい走りを楽しませてくれました!
【Vストローム650の購入検討中!スタッフA】
跨ってみると、シート高850㎜だけあって、視線が高く、ポジションもゆったりとしている。
シートに座ると車体が沈み込んでくれるので、思ったほどの恐怖感はないが、身長170㎝の自分には足着きが苦しい。
1000ccVツインのエンジンはアイドリングから迫力満点だが、振動も少なく滑らかに回転が上がっていくのが印象的。
油圧クラッチを装備しているためかクラッチはとても軽く、ローRPMアシストも装備しているので発進や低速の際も気を遣わずに走り出すことができる。
走り出せば1000ccのVツインエンジンが発する強大な低中速トルクで、気づいた時にはあっという間にスピードが乗っている。
車体全体がしっかりしている感覚で、スピードが上がれば上がるほど安定感が増していくような印象だ。
コーナリングは実に自然なハンドリングで、フロントタイヤ19インチで大回りするような感じもない。
迫力ある外観とは裏腹に、とても安心感のあるフィーリングだ。サスペンションがよく動いてくれるので、車体姿勢を作りやすくコーナリングも気持ちよく走ってくれる。
ラジアルマウントの4ポットブレーキキャリパーに、倒立フォークを装備しブレーキング時も剛性感満点。
荷物満載でタンデムだとしても、安心のブレーキングができそうだ。加えて、Vストローム1000にはMotoGP譲りの6軸センサーを搭載した「モーショントラックブレーキシステム」を装備。
万が一のコーナリング中での急ブレーキも、最適にコントロールしてくれる安心装備だ。
トラクションコントロールはOFF<1<2と設定でき、操作も簡単なので、好みに応じてすぐに変更できる。
悪路やウェット路面の走行では、パワーのある車両だけにトラクションコントロールが装備されているのは安心だ。
スズキVストローム1000は高速道路やワインディングを、そして長距離を一気に駆け抜けるようなツーリングライダー向けの本格派ツーリングバイクだ。
車格、パワー、車重どれをとっても、初心者がいきなり乗りこなせるようなバイクではないが、経験豊富なベテランライダーを満足させる質感と性能を持った実に魅力的な1台だ。
【噂のバイクが納車間近!?スタッフB】
走りだしてすぐに感じさせられたのが、その猛烈な加速力。
車体をお借りする際に担当の方が言っていた、「TL1000R譲りのエンジンですから楽しいですよ♪」という言葉が頭をよぎった。
スペック上では8000rpmで最高出力(99ps)を発生するとあるが、手前の4000rpmで発生する10.2kgfという太いトルクの方がインパクトが大きい。
高回転域まで引っ張ってシフトアップするというよりも、加速が良い回転域で次々とギアチェンジしていくことで、強力な加速を保ったままスムーズに走行できる。とはいえ排気量1036ccの懐は深く、都心部では3速まであれば事足りてしまう。
当然のことながら、ロングツーリングや北海道ツーリングのような、スケールの大きなロケーションでこそ真の楽しみが得られるであろう一台だ。
大柄な車体だが、走行中の軽快感は抜群に良い。幅が広いハンドルの影響もあるが、太ももの内側で押し込みやすいタンク形状であることに気付いた。初めて跨った時には「幅の広いタンク」だなという印象だったが、走り出してみると、常に太ももがタンクに触れていることの恩恵は大きい。バイクの挙動が伝わってくる安心感と、車体を寝かせ込む際の自然なプッシュのしやすさがそれだ。
V型で細いエンジンまわりと強力なトルク、レスポンスの良い猛烈な加速から、アドベンチャーでありながら大きなモタードを操るような感覚を楽しむことができる。
足つき性は良いとは言えないため、最初はストップ&ゴーや渋滞、一時停止やUターン時に多少の不安がある。しかしVストローム650と同様に、Vストローム1000にも「ローRPMアシスト」が標準装備されているため、急な回転の落ち込み、それによるエンストは起こりにくくなっている。
スタータスイッチを押すだけで自動的にエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」が素晴らしい。
普通のスタータスイッチが「エンジンがかかるまで押す」としたら、ボールペンをノックするように「ポン!」と押して離せばOK。「1秒かかっただろうか?」というほど直ぐに始動してくれる。
走行編まとめ
やはり1000ccともなるとそのパワーに圧倒されてしまいます。
私も650の後に乗車しましたが、見た目が一緒なだけで全く別物のバイクだと感じました。
ちょっと雑なアクセルワークだとひょいっとフロントが持ち上がってしまいそうなトルク感はこのクラスならではでしょうか。
正直日本では持て余してしまうのでは?と思ってしまいましたが、自制心をしっかり保ってツーリングをすればこれほど楽に走行できるマシンも無いだろうと感じました。
撮影協力:株式会社スズキ二輪
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