【ホンダ 新型スーパーカブ50(AA09)/110(JA44)】
ディテール&試乗インプレッション:外観編

乗り物史上他に類を見ない1億台(!)という生産台数を数えるのがスーパーカブ。
街中で見かけない日は無いというくらいに、日本の風景にも溶け込んだ存在ですよね。

そのスーパーカブが新型となって国内生産に回帰し発売されるというニュースが、バイク専門メディアだけでなく一般新聞各紙やニュース番組などでも大きな話題となったのがこの9月のことでした。
そして、つい先日11月10日に待望の新型スーパーカブが発売!さっそく試乗会が開催されると、メーカーであるホンダさんにお誘いをいただいたので筆者もさっそく乗ってきました!!

はたして新型スーパーカブが、どんな進化を遂げて登場したのか。
毎日の通勤でカブ110(JA07:2009-2012年に生産されたモデル)に乗る筆者が、旧型との比較を交えながらスタイリングや装備、走りなどを、いつもより鼻息荒めで?レビューします!

ホンダ 新型スーパーカブ50/110のココがイイね!

  1. 丸目ライトに戻った日本専用の車体デザインでオシャレ度アップ!やっぱりカブと言えばこのイメージ
  2. 『低振動・低騒音・低燃費』のエンジン!様々な箇所が改良されて耐久性アップも期待できる!!
  3. 17インチホイールの安定感!スクーターよりも安心できるハンドリングで走破性も高い

スーパーカブ50/110の評価(※同クラス比較での筆者主観です)

ルックス ★★★★★
取り回し ★★★★
足つき ★★★★★
加速 ★★★★★
燃費 ★★★★★
静粛性 ★★★★★
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スタイリング:丸目+丸いボディに原点回帰

旧モデルであるAA04/JA10型のスーパーカブは、四角いライトと直線的なラインを多用したスタイリングでした。
このデザイン変更には、市場の反応は賛否両論あったようで、今回のモデルチェンジでは先祖返りするかのように丸ライトと丸いボディに戻っています。
やはりスーパーカブのデザインといえば、この"丸い"イメージが日本国内では多数派だったのでしょうか。

新型スーパーカブ50/110では丸ライトをはじめとして、フェンダーやレッグシールドなどに丸いラインを採用して、カブのアイコンともいえる姿に原点回帰しました。
このデザインを採用できたのは、平成28年排気ガス規制に対応するこのモデルが、日本専用車となったことが理由の一つとのこと。
そのため国内生産に戻ったのと合わせて、古くからのスーパーカブそしてホンダファンからは熱狂的な歓迎の声をもって迎えられているようです。

新型スーパーカブをサイドから眺めると、レッグシールドからリアフェンダーにつながる「S字のシェイプ」とメーカーが表現するラインが、スーパーカブオリジナルのものであるとして形作られています。

そしてボディと色を切り分けたサイドカバーとタンク横ロゴも、スーパーカブの伝統的な特徴としてまた採用されたのが、旧来からのカブファンにとっては嬉しいポイントですよね。

全体的なフォルムはどこから見てもスーパーカブそのもので、アンダーボーンフレームに横置き型エンジンと17インチホイールを組み合わせレッグシールドを装備した基本的な姿は、60年前の初代モデルと変わらないものといえます。それだけ発売時から完成されたカタチだったということにも驚きますよね。

前後から眺めたときには、丸いながらも小振りになったヘッドライトに目がいきます。
LED化されてキラキラしてるところが、なんだかかわいらしくも見えてきますね。

またライト下のカバーに、スーパーカブロゴのエンブレムが復活したのも嬉しいポイントです!
これも旧モデルはコスト節約のためか省略されてしまっていた部分でした。それを残念に思ってか、旧いカブのエンブレムをここに貼りつけているカブ乗りもたくさん見かけたものです(筆者もその一人)。
こういうのパーツも、そのモデルに愛着を感じるかどうかに影響する意外と大事なパーツだろうなと感じました。

全体的に、旧モデルと比べてより愛らしく、日本の風景にも馴染むスタイリングになったのが新型スーパーカブといえるのではないでしょうか。

灯火類:LED化されたヘッドライトで新時代のカブをアピール

丸型の小振りなケースに収められたLEDヘッドライトは、この新型の最も目立つ外観の変更点ともいえるものです。
キラキラしたレンズは、ひと目で従来のモデルの車両とは違うという先進性を感じるとともに、動物の表情のような何とも言えないかわいらしさがありますよね。
今回は夜間走行の機会はありませんでしたが、視認性が良い上に長寿命で省電力を実現したと開発者の方からの言葉にありましたので期待したいところです。

ヘッドライト同様に丸形に戻ったフロントウィンカーも、このモデルのクラシカルな見た目に寄与しています。
優しくふっくらと膨らんだレンズ形状は、60年代に製造されていた通称"おっぱいカブ"にも似たもので、こんなところもご先祖さまのデザインをモチーフにしていると言えそうですね。

テールランプも、旧カブを彷彿とさせる縦長四角形のもの。
ウィンカーも同様に、丸型かつケースがメッキがかけられてクラシカルなイメージになりました。
ただし先代モデルよりもステーが長く飛び出している分、駐輪場などで引っ掛けたりしないように注意が必要そうです。

ヘッドライト以外は通常の電球タイプのものですが、既にパーツメーカー各社からウィンカー/テールランプともLED球が発売されているので総LED化カスタムも可能ですよ。

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メーター、ハンドル:視認性がアップしたメーター、スイッチ類はシンプルさを継続

メーターは、50/110とも楕円形のアナログタイプのもの。先々代モデルJA07に似た形状です。
速度計、燃料計と警告灯のみというシンプルな構成ながら、文字盤も視認性が良く、ポップでオシャレな雰囲気さえあります。

50と110では、それぞれ60km/hと120km/hまでの表示の違いと、50のみ30km/h以上で作動する速度警告灯がつきます。
燃料計やオイル警告灯などは同一のもの。

▲画像はスーパーカブ110のもの

欲を言えば、ついて欲しかった機能としてあげられるのが時計とギアポジション表示でしょうか。
特にギアポジションについては、カブ乗りなら誰しもがやった経験があるであろう「既にトップギアなのに、更にシフトアップしようとペダルを踏む」という無駄な操作を防ぐことにもなります。
タイなど海外仕様のスーパーカブには、このギアポジションインジケーターがついているので羨ましい機能ですよね。
せめてトップギアになっている時だけでも知らせてくれるインジケーターがあったらなあ・・・

▲右側はセルボタンのみ。レバー形状が秀逸!
▲左グリップスイッチ類

ハンドル形状とそのポジションは、いつの時代のスーパーカブから乗り換えても違和感がないもので、変化はありません。
スイッチ類もとてもシンプルで、AA04/JA10同様のものです。

左グリップのスイッチ類配置は、近年のホンダ車同様の上から ライト > ホーン > ウィンカー というもの。
年式やメーカーが違う車両から乗り換えると、このホーンとウィンカーの配置が逆なことに戸惑うのが正直なところ。
右左折時に誤って「プッ」とホーンを鳴らしてしまう光景が、この試乗会でも何度か見ました。
慣れるしかないんでしょうか・・・

シート:フォーム素材を改良して乗り心地アップ

シートは形状に大きな変更はないものの、フォーム素材を改良してあり乗り心地アップしています!
旧型カブなどと比べると初めは固めに感じるものの、走り出すとしっとりとした座り心地で、明らかに良くなっていました。

特に、長い距離を走ることが多い通勤やツーリングユーザーには嬉しい改良点ですね。

積載、収納:キャリアは旧型同様の大きさ、サイドカバーは極小スペース

リアキャリアは、旧型同形状のものを装備しています。
ビジネスバイクとしても需要が大きいスーパーカブだけに、積載スペースはかなり大きくとってありますので、ネットや紐を使って大きな物を積んだり、トップケースを積んでさらに積載力アップも狙えますね。

110は、このキャリア部分にオプションのピリオンシートを載せることで2人乗りすることもできます。
荷物を載せるかタンデムするかを柔軟に仕様変更できるのも、カブの良さかも知れませんね。

▲大型のリヤキャリアは50/110共通
▲左サイドカバー

そしてこの新型から復活したサイドカバーですが、収納スペースがあるのは左側のみです。
といってもそのスペースは極僅かで、せいぜい登録書類や自賠責証書、取扱説明書が入る程度のもの。
残念ながら車載工具を入れておく余裕はありませんでした。
右側は奥に電装系部品がギッシリと詰まっていて、収納スペースはありませんでした。こちらはそのアクセスのためのカバーといった感じでした。

車両本体だけの積載性でいえば、やはりスクーターに分があるのは致し方ないところですね。

新型スーパーカブ50とスーパーカブ110の価格比較

車両本体価格(税込み)

・スーパーカブ50:¥232,200
・スーパーカブ110:¥275,400

進化した性能や装備を考えると、そこまで高くないかな?と思えてきます。
長い期間を相棒として乗り回せることを考えると、あっという間に元は取れてしまう気がします。

まとめ

はたしてスーパーカブに改良点が残されているだろうか?それを感じることができる程度の大きなものなのだろうか??
と初めは心配だった筆者ですが、しっかりはっきりと進化を感じることができました!

車両・撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

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