【ホンダ NC750S/X】
ディテール&試乗インプレッション:外観編

どこか先進的な雰囲気に包まれたデザインで高級感を漂わし、それでいてスポーツルックスも兼ね備えているNC750Sは、ツーリング先の景色はもちろん市街地にも馴染む親しみやすさがあります。
「これぞ現在のネイキッドバイク!」という模範のようなスタイリングが乗車のハードルを自然と下げてくれます。
そんなNC750Sと同じ心臓を持ちながらアドベンチャー寄りのスタイリングに変更し、さらに旅を楽しむマシンに仕上げられたのがNC750Xです。
今回はそんな2台についてレビューをしてみます。

NC750S/Xのココがイイね!

  1. 跨りやすく走りやすい
  2. フロントトランクの使い勝手の良さ
  3. 程よいパワーで扱いやすいエンジン

NC750Sの評価(筆者の主観です)

ルックス ★★★★★
取り回し ★★★★★
加速 ★★★★★
走り ★★★★★
奇抜度 ★★★★★
街乗り快適度 ★★★★

NC750Xの評価(筆者の主観です)

ルックス ★★★★★
取り回し ★★★★★
加速 ★★★★★
走り ★★★★★
奇抜度 ★★★★★
旅力 ★★★★
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外装:大きな違いはカウルがあるかないか

NC750SとXで見比べてみると、大きな違いはフロント周りのカウルの有無でした。
それに伴って全長などの数値は異なりますが、マシンとしてのスペックは共通になっています。
NC750Xのアドベンチャー感も良いですし、750Sのスポーツバイクっぽいスタイリングも格好いいですよね!
欲を言えば、マフラーがもう少し格好いいデザインだと嬉しいですね。ちょっとシンプルすぎてあまりトキメキませんでした。

▲NC750S
▲NC750S
▲NC750X
▲NC750X

灯火類(NC750S/X共通):作りは一緒だがカウルによって印象が異なる

ヘッドライトは同型のものが使用されていますが、750Xはカウルが着くだけで表情がガラッと変わります。
750Sがやや丸っこいフォルムなのに対し、750Xはシュッとしたフロント周りになっています。
また、LEDヘッドライトが採用されていますので、視認性はバッチリ!

▲NC750S
▲NC750X

テールライトは全く同一になっています。
こちらもLEDが採用されており、視認性は高いです。

▲NC750S
▲NC750X

防風性:NC750Xのスクリーンはそこそこ防風性高い

防風性に関して触れると、圧倒的に750Xの方が快適です。
750Sは小型のスクリーンが付いてますが、750Xのスクリーンと比較してしまうと、ちょっと物足りないですね。
それに比べて750Xはそこそこ高さのあるスクリーンなので、頭から胸辺りに来る走行風は軽減されます。

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足回り(NC750S/X共通):軽快な走行を楽しめる!

前後のタイヤサイズは共通になっています。
・フロント:120/70ZR17M/C(58W)
・リア:160/60ZR17M/C(69W)

直進安定性はもちろん、コーナリング中もヒラヒラと軽快な走りを楽しむことができます。
ブレーキは意外と(?)よく効きます。カチッとしたフィーリングではないですが、軽いタッチでグッとブレーキが効いてくれます。
ABSも搭載ですので、急ブレーキでのロックを防いでくれるので安心です。
リアも同様によく効くブレーキとデザイン性も高いウェーブディスクでNC”らしさ”を演出しています。

※足回りは共通なので、NC750Xの画像だけご紹介します。

メーター(NC750S/X共通)

メーターはタコメーターがブルーで表示されていて見やすい&ちょっとオシャレです。
キーONの時には虹色に点灯しながらバーが伸びていく演出もなかなかイケてます。
表示される情報としては必要十分と思います。
「タコメーター、速度計、時計、日付、燃料計、オド・トリップ(切り替え)」を確認できるので、特にこれ以上の機能は必要ないのではないでしょうか。
基本的にパネルが綺麗なので、昼間でも表示が見やすいです。

▲キーON時
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フロントトランク(NC750S/X共通装備):タンクの位置が収納スペースに!?

NC750S/Xで一番の目玉はフロントトランクでしょう。
普通の大型バイクだと、シート下にちょっとだけ小物スペースがあれば儲けものという車両が多いですが、NC750S/Xに関しては収納力は抜群に良いです。
通常だとタンクがある部分は収納スペースになっており、なんとフルフェイスヘルメットも入ってしまうほどの懐の広さ!
容量も22Lなので、ビッグスクーター並の収納力はツアラーバイクとしては最高の装備です。
NC750Xのトランクを開ける際はトランク上部の鍵穴で開閉します。NC750Sはトランク下に鍵穴があります。
それぞれ右に回すとトランクが開きます。

▲NC750X
▲NC750S

実際に開けてみると、何とも不思議な光景が目の前に広がります。タンク部分が開くなんて見たことがありません!
若干の違和感とワクワクの混ざりあった不思議な感覚になりますが、収納が多いのは嬉しい限りです。

▲不思議な光景

実際に収納してみると、ジェットヘルメットは余裕で収納できました!
サイズにもよりますが、フルフェイスも収納可能だそうです。まさかツアラーバイクにヘルメットを収納できるなんて!
車載工具ももちろん入ってます。

▲ジェッペルも余裕!

25Lのリュックも入りました!(クシャクシャにしたら)
そのままだと流石にシートが閉まりませんでした・・・。小さめのバッグであれば綺麗に収まるでしょう。

また、フロントトランクの底にはETC車載器のスペースもしっかり確保されています。
NC750XのEパッケージにはグリップヒーターとETC車載器が純正で取り付けられています。
目立たないスペースに収納されていてその分収納できる荷物は多いので、ETC専用スペースはかなり嬉しいスペースです。

▲底にあるカバーを外すと見えてきます

タンクはどこに?

フロントトランクがあると、気になるのは燃料タンクの位置。NC750S/Xはタンデムシートの下に燃料タンクが存在します。
トランクの鍵穴を左に回せばシートが開き、これまた何だか不思議な光景。
容量は14Lとそこそこタンクは大きいです。パッと見た感じそんなに入るようには見えないんですけどね。

個人的に気になったのは、跨ったまま給油できないのがちょっとだけ不便でした。
車体を真っ直ぐにするために跨った状態で給油することがたまにあるのですが、それができなくなるのは不便に思えました(あくまでも筆者主観です)
また、リアキャリアとBOXを装着して”旅仕様”にした際にBOXを毎回外さなくてはならないそうです(オーナー談)
ある程度の長距離をツーリングする際はリアBOXも装着することが多いでしょうから、その辺りは不便になりそうですね。

タンデムグリップ:荷掛けフックとしても優秀

タンデムグリップは非常に掴みやすく、しっかり握り込めるのでタンデムも安定します。
スペースも多く、作りもしっかりしているので、荷掛けフックとしても使い勝手が良いです。ツーリングネットなどのフックを引っ掛ける際に役立ちますね。

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【NC750S/X】
ディテール&試乗インプレッション:足つき、走り編

ここからは実際にNC750S/Xに跨って見て感じたことや、走ったときのレビューをお届けします。

足つき性:かなり良い。女性でも安心!

シート高は両車異なる数値になっています。
・NC750S:790mm
・NC750X:830mm(ローダウン仕様は800mm)

と、なっており、やはりアドベンチャースタイルの750Xの方がシート高は高くなっています。
車体を眺めただけではあまり差は感じられません。

実際に乗車してみました。
今回は168cmと180cm(私)で足つきチェックです。是非参考にしてみてください。

【168cm】
それぞれの車両に乗車してみると、やっぱりNC750Sの方が余裕です。
750Xだとほとんどつま先立ちになってあまり安定感がありませんね。乗ってしまえばこっちのものですが、ちょっと傾斜のある場所での停車は少し不安になるそうです。
ただ、750Xもローダウン仕様になればシート高も800mmになるので750Sとほぼ同じ足つきになります。

▲NC750S
▲NC750X

【180cm】
次に私が跨ってみました。
足つき的には問題無いですが、750Xの方がポジション的にはしっくりきました。750Sだとちょっとシート高が低くて座りづらいかな~という感じです。

【タンデム】
一応タンデムにもトライ!
正直あまり快適では無かったです・・・(涙)
タンデム者と運転者との距離が近いのでなかなか身動きが取りづらくなってしまいます。
これでツーリングはちょっとツライかもしれません。。

走り:ものすごく乗りやすい!でも・・・!?

走行してみると、非常に乗りやすいことに驚きます。
最近ではNC750Sが大型二輪の教習車に使用されている事も増えているそうで、それも納得の乗り心地です。
クセが無くて低速トルクもそこそこ強く、車体も軽いので扱いやすい。そして燃費が良い!
マシンの性能を見ればコスパの高さは大型バイクの中で一二を争うでしょう。
ただ、それ故に「普通すぎる・・・」という感想を抱いたのも正直な感想です。
アクセルを開ければ走りますし、普段の走行で困らない程度のパワーはあるのですが、「これはすごいぞ!」というような衝撃や刺激を得ることはできませんでした。
そもそもそういう走りを楽しみを求めるバイクではないので仕方ないですが、ちょっと優秀すぎて迫力に欠ける印象でした。

まとめ

タンクが収納トランクになってるという衝撃に始まり、安定感抜群の乗り心地に複雑な感情を抱いたNC750S/Xですが、総合的には素晴らしい出来だと思います。
前述の通り、教習車に選ばれるだけあって完成度は高く、誰でも素直に乗ることができるのは大きな魅力です。
街乗りもツーリングも何でもこなしてしまう懐の広さは他車にも引けを取りません。
がっつりカスタムして楽しむよりは、ノーマルの積載量を増やして快適な旅を楽しむのがもっとも適しているのではないでしょうか。
あるがままの状態で「大人の旅」を楽しんでみては如何でしょう!

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撮影協力:株式会社ホンダモーターサイクルジャパン

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