カッコよくてオシャレなライフスタイルを実現しているライダーと言えばハーレー乗り!、というイメージがあるのがハーレーダビッドソン(以下、HD)のブランド力ですよね。
筆者自身も「いつかはハーレー乗ってみたい」という憧れはありますが、車体の大きさや高額な車両価格に尻込みしてしまい、これまで公道での乗車は未体験。ずっと高嶺の花だった、というのが正直なところです。

そんな中、2018年モデルで新型となる”ソフテイル”シリーズの、プレス向け公道試乗会に参加してきました。
初めて公道で乗るハーレーとして選んだのが、新型ソフテイルシリーズの中でもカスタム度が高く、ある意味で最もトンがった車種であるブレイクアウト(BREAKOUT)です。
シリーズ最長のホイールベースと低い車体のスタイリングは、ひと目で惚れ惚れするカッコ良さ。
240ミリの極太リヤタイヤも、この車両がただ者ではない感を強烈にアピールしてます。

ハーレーで初めて公道を走る筆者が、果たしてこの手強いブレイクアウトに乗ることができるのか?
結論から言うと、公道を走ることはできました。今までビビって乗らなかったのがもったいなく思えてくるくらい。
ただし大柄なポジションなので、小柄な人が乗る場合には日本人向けに調整する必要があるのは感じました。

そんなブレイクアウトのイイところをレポートします。

【ブレイクアウト の ココがイイネ!】

|1| ローアンドロングなスタイリングがとにかくカッコイイ!
|2| 極太リヤタイヤがとにかくすごい迫力!
|3| 怒涛のトルク&パワーでとにかく速い!

【ブレイクアウト:現行車種のスペックはこちらから】
ブレイクアウトのスペックや相場、ユーザーのカスタムなど詳細情報を見る

【ハーレーダビッドソン ソフテイル ブレイクアウト】
ディテール&試乗インプレッション

HD社の歴史上最大の商品開発プロジェクト、とされる今回の新型ソフテイルシリーズ。30年以上の長きに渡って使われてきたソフテイルシリーズのフレームを、一新し、さらに新型エンジンを搭載したのが今回の2018年モデルだそう。

新モデルは、軽量化された車体と操縦性が向上したサスペンション、制御しやすくパワーアップしたエンジンを手に入れて、これまでのモデル以上に初めて乗るライダーにも優しく楽しめる車両になったとHDジャパンの方からの説明にありました。
これまでのハーレーのイメージにとらわれない、新しいスポーティさも感じてほしいとのこと。

進化したブレイクアウトの乗り味とスタリングに迫ります。

スタイリング:低く長い車体と、モダンなカスタマイズ感

ブレイクアウトは新型ソフテイルシリーズ全8モデルのなかでも、最もアグレッシブでハイテク感あるモデルで、ドラッグレース用マシンのような迫力あるスタイリングです。
クラシックなスタイルのハーレーもかっこいいですが、昨年生産終了となったV-RODシリーズにも繋がるような、現代的なドラッグマシンカスタム感が溢れているブレイクアウトは、ひと目見てカッコイイ!と思えるものでした。
黒塗装されたパーツと車体色、そしてメッキパーツとのバランスがよく、シックでありながらも凄みを感じるカラー&スタイリングですよね。

特に圧巻なのが、240mmという極太サイズのリヤタイヤとそれを収めるワイドなフェンダー部。ドラッグレーサーをイメージさせるブレイクアウトを象徴するパーツです。
有名カスタムビルダーが作ったような趣さえあって、ひと昔前ならメーカーがこういったスタイルで車両を販売しているとは思えないような、先鋭的なスタイルにですよね。こんなマッチョな車体が似合うライダーになってみたいものです^ ^

ハンドル周辺:ドラッグバーが醸し出すカスタム感がすごい

ハンドルは一文字タイプのドラッグバー。これがかなり刺激的な見た目とポジションです。
シンプルなカタチがスポーティさをアピールしてます。

グリップはインチバーなので太め。手の小さい人はちょっと扱いにくさを感じるかもしれません。
ウインカースイッチもハーレー伝統の左右独立式。ハーレーに乗ったことがないライダーには馴染みのない方式ですね。最初は筆者も戸惑いました。
セルスイッチは右側に装備。なんとキーレスなので、キーを差して回して、、、といった操作は必要ありません。ポッケにキーを入れたままセルスイッチを押すだけでいいのです。

ハンドルクランプと一体化された小振りなメーター。
速度とガソリン残量、各種警告灯は常に表示されます。エンジン回転数、総走行距離、トリップは左グリップにあるスイッチで表示を切り替えます。

灯火類:

ヘッドライトはLEDですが、丸形ケースの中に複数の球が装着された複雑な形状のもの。
ここも現代的なハイテクドラッガーを感じさせるパーツです。

リヤ側は、ウインカーとテール&ストップランプが一体型となったもの。フェンダー中央部の赤いレンズはリフレクターです。
ハーレーの他車種でも見られる方式ですが、スッキリとしていいですよね。

シート:低いシートは足つき◎、タンデムシートも跨ぎやすい

シート高は665mmとかなり低いもの。
とはいえエンジンの幅がかなりあって張り出しているのと熱が伝わってくるので、大きく開かなければなりません。その分足つきは厳しくなってくるので、小柄な体格の方はシート高数値だけで判断せず、ディーラーでの試乗会などに参加してみるといいと思います。

▲タンデムシートも標準装備する
▲身長167cm・足短め

タンデムシートも小振りですが、車体が低いので乗り降りしやすいです。
ただし強烈な加速をするマシンなので、振り落とされないようにしっかりライダーに掴まるか、オプションのバックレストなどがあると安心できますね。

ステップ:フォワードコントロール採用の独特なポジション

ステップは、ほどほどの位置に前寄りのフォワードコントロール。
掴む位置が遠目になるドラッグバーとの組み合わせは、足を前に出しながらも前かがみになる独特なもの。
お腹が出ている筆者にはちょっと苦しかったです・・・(笑)

そしてブレーキペダル、シフトペダルともにアメリカンサイズなのか遠目のセッティング。
小柄な体格の人は、ここの調整をしないと操作が厳しいのではないでしょうか。足短めな筆者もなんとかぺダルに足が届くといった程度でした。
試乗前に、正確な操作ができるか確認したいですね。

前後足回り:極太リヤタイヤが大迫力

フロント:130/60 21インチ
リヤ  :240/40 18インチ

ホイールは、スポーティさと先進性を感じるキャストタイプを採用。スポークのクラシカルな雰囲気とは一線を画します。
タイヤサイズは、フロントは大径+ナローに、リヤはワイドにとチョッパースタイルのルールに則ったもの。
特にリヤの240mmサイズタイヤはブレイクアウトの特徴ともいえべきポイントで、この車両の持つパフォーマンス凄みを感じさせます。

その太さのせいか、直進安定性はバツグンですが、車体を倒し込みにくくコーナーリングが苦手な車種なのかなとも感じました。

エンジン、マフラー:心地よい鼓動感と排気音

今回の試乗車は、107という空冷Vツイン1745ccのエンジン。
エンジンやその周辺は、程よくメッキパーツを配してあって、カスタムテイストがカッコイイんです。

セルボタンを押して始動すると、ハーレーの「アノ音と振動」が。新型ソフテイルシリーズになっても、フレームと直接マウントされたエンジンは、心地よい振動を伝えてきます。
この味わい深い音と振動が、多くのハーレーファンを虜にするのが筆者にも分かった気がします。

走り:怒涛のトルク&パワーの直線番長

エンジンスタートしたら、いよいよ公道へと繰り出します。

同じ試乗会に参加していた方に、「動き出してしまえば、いつもバイクと同じですよ」と声をかけていただきちょっと安心。

たしかに動き出すまではバイクを起こすのも重みを感じて緊張感があります。
ただトルクが強力なので、クラッチワークさえ雑にしなければ、アイドリングのままどんどん前に進んでくれる楽さがありました。

都市部の道路では、車体とハンドルの幅があるので、さすがにすり抜けをしようとは思いませんでした。
信号からの加速では、恐ろしいほどのトルクであっという間に法定速度まで達します。エンジン回転数は2千から3千も回せば十分です。

郊外の少々曲がりくねった道も走らせましたが、ここでは手強さを感じました。倒し込みが重く感じて、うまく車体が曲がっていってくれません。
だからといって車体をバンクさせすぎると、シャリっという音とともに、ステップが擦れていることに気づかされます。
コーナーをクリアするには、教習所で習ったようなスローイン、ファストアウトを心掛けることで、いいペースを維持できました。

思っていたほどの車体のじゃじゃ馬さはなく、これだけの大排気量のエンジンも気難しいところはなく、思ったところで思ったようなパワーを引き出せるものでした。

ですが全てがアメリカンサイズなのか、身長167cm手足短めの筆者にはポジションがどうしてもフィットしませんでした・・・
・ハンドルが遠くて腕がピーン
・チェンジとブレーキペダルが遠い
・グリップ太くて掴みにくい
・ブレーキもクラッチレバーも遠い
・シートもグッと奥に座れないので加速時にズレる
この辺りは、シート高が低いからといって乗りやすいとはすぐに決められない部分ですね。
やはりバイクは跨ってみなければわかりません。

小柄な方は、ぜひこうした部分を一度確かめてから乗ることをオススメします。
筆者の体格では、やはりもう少しコンパクトなポジションのモデルが合っていたのだと思います。

こうしたことも、全国各地のHDディーラーで実施される試乗フェアなどで確認してみてはいかがでしょうか?
■■ハーレーダビッドソン正規販売網 試乗フェア検索ページ■■

一度グッとくれば、ずっと心を掴んで離さない魅力が、ハーレーの車両にはありそうです。
初めての公道乗車でそれを強く感じました。
試乗から数日たって、あの振動と排気音を恋しく思う筆者なのでした。

車両、撮影協力:ハーレーダビッドソン ジャパン株式会社

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