電装カスタムパーツの充実によって、ニューモデルに限らず旧車にもETCを取り付けたり、USB電源を「増設したい!!」といったケースは多々ある。そんなときには、後々、電気トラブルが起こらないような配線の取り回しや、端子の接続を行わなくてはいけない。ここでは、知っておくことで後々役立つことが多い、配線接続や電源を取り出す際のやり方などなど、再確認しておこう。

ハーネス被覆がスパッと剥ける!!





カスタムウインカーの取り付けをはじめ、電気系パーツの配線修理や改造の際に、間違いなく欲しい工具の筆頭に挙げられるのが「ワイヤーストリッパー」。ニッパやカッターを使って配線被覆を剥がそうとしたら、肝心の銅線までカットしてしまった……といった経験を持つサンデーメカニックは数多いはず。そんな配線被覆を剥くときにあると便利なのがワイヤーストリッパーなのだ。銅線の太さに合わせ、カッター部分に配線をセット。次にグリップを握ることで、配線を押し付け固定しながら切り込み開始。さらに次の瞬間には、カッターが開いて配線被覆だけをキレイに剥がすのがワイヤーストリッパーの作動順序だ。一度でも利用すれば、その素晴らしさには誰もが感動……!?画像の商品は、ストリッパー作業だけではなく、作動支点の反対側にカッター機能と圧着端子をカシメることができる機能を搭載している。

配線の途中から分岐配線を作りたい



取り付けパーツのレイアウト上、ハーネスの途中から電源を取り出したいなど、様々なケースがある。そんな時にもワイヤーストリッパーがあると、実にスマートに作業進行することができるのだ。通常のニッパやカッターナイフでは、ハーネス被覆を剥がすのは大変だし、ひとつ間違えると断線、もしくは断線原因になってしまうこともある。そんな場面でも、ワイヤーストリッパーがあれば、その特性を生かした使い方が可能になるのだ。銅線を剥き出しにできたら、分岐配線エンドを銅線露出部分に巻き付けてハンダで固定しよう。もしくは、スプライス端子を使ってしっかりカシメることで、分岐側ハーネスを引っ張っても簡単に抜けてしまうことは無い。固定後は、ハーネステープをしっかり巻き付けよう。状況的に可能なら、収縮チューブをあらかじめ通しておき、ヒーターで温めることで露出部分をしっかり保護することもできる。電源取り出し用パーツもあるが、場所によっては目立つのと、スペース的にシンプルに仕上げたいケースもあるので、そんな際には、ここで紹介するような分岐方法を知っておくと便利である。


↑↑↑電源取り出し用パーツの代表例↑↑↑

コネクターに差し込まれた端子を抜き取る!!





250サイズとか110サイズと呼ばれる平型端子を利用したコネクター(カプラー)は数多くあるが、そんなコネクターに固定してある端子を差し替えることで、電源回路を変更したり、余っているスペースを利用して、電源を増設するなどの改造も可能になる。そんな際にあると便利なのが、デイトナ製の「コネクター端子抜き工具」である。コネクターの端子穴にはストッパーがあり、端子の抜けを防止しているが、端子側からストッパーを押し込むことで、スーッとコネクターから端子付き配線を抜き取ることができる。ここでは110サイズの「オス端子」を抜き取ってみた。

無理にこじらずスッーと差し込むのがコツ



ここでは250サイズと呼ばれる平ギボシのメス端子の抜き取りを実践してみよう。デイトナ製コネクター端子抜き工具の、幅広タイプの先端をコネクター正面のストッパー溝へ挿入する。このときに、工具の先端を端子側ストッパーへ押し付ける向きにセットするのがコツだ。スッーと押し込み、押し込みを保持しながら配線側を引っ張ることで、端子付きのハーネスを抜き取ることができる。

POINT

  • ポイント1・ひとつ間違えると大トラブルの原因になる配線改造は注意深く作業進行しよう
  • ポイント2・センス良くまとめることでゴチャゴチャ感が無く、後々のメンテナンス時にも追加回路を理解しやすい
  • ポイント3・特殊工具を所有することで、配線改造などがしやすく、仕上がりも美しくできる

電気配線は作業者のセンスが如実に現れるものだ。手っ取り早く電源を取り出せる接続部品もあるが、ダッシュボードで隠せるような自動車=見えない部分に隠すのならそんな、便利な接続端子もありだ。しかし、バイクの場合は、露出して見えてしまうことやスペース的に今ひとつ納得できないケースもある。そんな時には、配線の途中から電源線を取り出し、アース線を取り出し、接続するようなケースも考えられる。ここでは、配線=ハーネスの取り回しを簡素化したり、カプラーへ刺さる配線加工で任意に接続変更する、その具体的なやり方をリポートしよう。

ETC装備でもUSB電源の装備でも、大切なのは各配線の取り回し方である。安全に、しかもセンス良く取り回したいものだ。前述したようにスペースが広い自動車の場合は、電源の取り回しを容易に行うことができ、しかも、その部分を目立たなくすることもできる。ちなみに電源には、常時バッテリー電源=BTT系統とイグニッションキーをオンにしたときに電気が流れるアクセサリー系統=ACC系統があるが、それらを見つけるときに便利なのが検電テスターである。旧車に多い単独の丸ギボシ端子でも、マルチカプラー(コネクター)を利用した配線接続でも、ボディやエンジンへワニグチクランプを固定=アースして、検電テスターの先端を配線に触れることで、電気が来ている状況ならグリップに内蔵されたランプが点灯表示することで、通電確認ができる。ACC電源を見つけたい時は、キーOFFの状態で検電テスターをセットし、キーをひねってONにした際にランプが点灯する線を見つければ良いのだ。このように、電気カスタムを行う際は、電源を見つける作業から行うのが順序だが、検電テスターがあれば、電源の取り回し先を素早く確実に探し出すことができるのだ。

電源を取り出す配線を見つけたら、いよいよ分岐作りに入るが、そんな作業時にあると便利なのが「ワイヤーストリッパー」と呼ばれる工具である。ギボシ端子をカシメる時には、端子用圧着ペンチがセットになったターミナルセットがあると大変便利。配線の途中に分岐ポイントを作りたいときには、配線途中の被覆をストリッパーで剥がし、配線をねじってハンダ固定、もしくはスプライス端子を利用して圧着ペンチで固定し、パーネステープを巻いて絶縁保護すれば良いだろう。

時にはコネクター(カプラー)端子から配線を分岐したいことがあるが、そんな際にはコネクター端子抜き工具を利用して、端子の抜け止めストッパーを押し込み、配線側へ引き抜くことでコネクターから端子付きの配線を抜き取ることができる。

電気カスタムに於ける配線の取り回しは、工具や端子などの種類を良く知る=経験がものをいう作業でもあるので、「行き当たりばったり」ではなく、最初からセンス良くまとめることを考えながら作業進行するのが良いだろう。

 
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