チューブレスタイヤを交換する時に、意外と忘れ去られがちな部品のひとつに「ゴム製エアーバルブ」がある。タイヤ交換うんぬんに関係なく、普段からバルブを指で押して倒してみる点検を行ってみよう。「あれっ!?倒したバルブの付け根に亀裂がある……」とか、「弾力性を失って硬い!?」なんて気が付いた時には、迷うことなく、エアーバルブを新品部品に交換しよう。

エアーバルブのタイプはいろいろ



チューブレスタイヤ用のエアーバルブは種類が豊富だ。真鍮素材にクロームメッキを施したストレートタイプやアルミダイキャストの横向きタイプ。アルマイト処理で様々な色に仕上げられたアルミ製バルブなどがある。
一般的に、ゴムバルブ用の純正ホイールの「バルブ穴は大きく」、金属バルブ用は小さいので、購入時はバルブ穴サイズを事前に確認しておこう。
また、ゴムバルブを組み込む際には、テコの応用で引っ張り上げる専用ツール「エアーバルブプーラー」が必要不可欠になるので、ゴムバルブを交換する際には、事前に専用工具の準備もお忘れなく。

先端ピースはバルブネジとフィット確認



バルブプーラーは先端部分が分割式になっているタイプが多いので、先端ピースを取り外し、まずはゴムバルブのねじ部分へスムーズにセットできるかどうか?確認しておこう。
作業手順は、旧バルブをカッターナイフで切り落としたら、圧入穴周辺の汚れをウエスで拭き取る。次に、リム側からスポーク側へバルブを通して、先端ピースをバルブのネジ部分にセットできるか確認してみよう。

ゴム製バルブは潤滑ケミカルで滑りを良く



金属ホイールに対してゴム製バルブを組み込むので、乾燥した部品同士では、滑りが悪く、バルブにダメージを与えてしまうこともある。こんな場面でも役立つのが潤滑ケミカルだ。
ここでは、ゴム部品を組み込む際に潤滑性を高めるケミカル(メタルラバー)を吹き付けたが、ラバーグリスやシリコン系スプレーを吹き付けて作業進行しても良い。
ケミカルを利用することで、驚くほどスムーズにセットできることには、誰もが驚くはずだ。

ゴム製バルブにも種類がある

ゴム製バルブにも数種類あり、ストレートタイプの中には一般サイズに対して、ショートサイズもある。また、スポークが邪魔してエアー充填しにくい小径ホイール用としては、曲げた金属パイプとゴムを焼き付け一体化した部品もあるので、使い勝手に応じてバルブの長さや曲げタイプをチョイスすると良いだろう。

POINT

  • ポイント1・チューブレスタイヤのゴム製エアーバルブは指先で倒すことでコンディションを確認することができる
  • ポイント2・ゴム製エアーバルブを交換する際に、旧バルブはカッターナイフで切り落とすのが手っ取り早い
  • ポイント3・新品のゴム製エアーバルブを組み込む際は、ホイール側の汚れをしっかり除去し、専用工具のプーラーを利用して挿入しよう

「新品部品に交換しよう」と考えた時には、周囲の部品で同時交換しなくてはいけない部品が無いか!?一歩下がって、周辺部品も見渡すようなクセをつけるのが良い。部品だけではなく、工具=ハンドツールはもちろん、時には特殊工具が必要になるケースもある。例えば、クラッチが滑り始めたのでオーバーホールを計画。その際、交換したい部品だけを購入するのは間違いだ。例えば、「フリクションディスクだけで大丈夫」といった例もあるかも知れないが、必ずしもそうではない。鉄板プレートが歪んでいたり、摺動表面が焼けている際には「ディスク&プレートをセット交換」した方が間違いない。

それだけではない。ディスク&プレートを新品部品交換したのに、にクラッチスプリングを交換しなかったので「またまたクラッチが滑ってしまい……」、などといった現実は珍しくない。さらには、クラッチカバーを外すのだから「カバーガスケットも新品部品を準備」しなくてはいけないし……。このように、部品交換する際には、周辺部品への気遣いや使用工具に関しても、決して忘れることが無いようにしたいものだ。

車体に関してはどうだろう?ここでは、タイヤ交換に注目しているが、仮に、チューブタイヤであれば、新品タイヤだけではなく、チューブ交換も視野に入れておきたい。また、忘れがちな部品のひとつに「リムバンド」がある。古いタイヤを外してチープを抜き取ったら、リムバンドが切れてしまった……。そんな経験をしたことがあるサンデーメカニックも数多くいるはずだ。

チューブレスタイヤの場合は「エアーバルブ」のコンディションに注意しよう。
金属バルブの場合は、Oリングをホイールに押し付け気密保持しているため、エアー漏れするケースは比較的少ない。しかし、市販車への装着例が多い「ゴムバルブ」の場合は、経年劣化でバルブ本体自体がダメージを受け、想像以上に劣化が進んでいるケースが少なくない。タイヤ交換の際には「トレッド溝の深さ」だけではなく、同時に、ゴムバルブのコンディションを確認し、タイヤだけではなく「ゴムバルブの新品部品」も準備するように心掛けよう。

 
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