メーカー純正仕様=ノーマル車は、しっかりした作りだからこそ、部品の耐久性は良く評判が良いが、軽量素材のアルミなどで作られたスペシャルパーツの中には、デザイン的にカッコ良くても、ノーマル装備と比べて、耐久性が劣るケースがある。そんなカスタム部品を数多く使ったカスタム車には、カスタム車ならではのメンテナンスや接し方が必要不可欠なことを忘れてはいけない。カスタム車はノーマル車以上に、神経を使ってしっかりメンテナンスを行うことで、気持ち良く走り続けることができる。

90年代以降大人気のニンジャカスタム

前後ブレーキのカスタム強化、吸排気系カスタム、バーハンドルにバックステップなどなど、ストリートカスタムの定番的メニューで仕上げられているカワサキGPz900Rニンジャ。車検が切れたまま、しばらく冬眠していたマシンの復活メンテナンス依頼が来た。各装備のコンディション、スペシャルパーツのコンディションを確認しつつ、復活メンテに取り掛かろう。

ボルトオンバックステップも稼働摺動部を要確認



ライダーの身体に触れる3ポイント「ハンドルグリップ周辺」「シート着座」「左右ステップ」などのパーツには、特に気を配ることで、乗り心地に違いが出るもの。このカスタムニンジャには純正ステップブラケットにボルトオンタイプのバックステップが取り付けられていた。左右ペダルのピボット摺動やピロボールの動きをしっかり点検しておこう。

ステップバー同軸のペダルピボット仕様





ステップバーの軸芯がブレーキペダルやチェンジペダルのピボットになることで、操作感が良いとして人気の仕様だが、そんなピボット部分がスムーズに作動してこそ、気持ち良くライディングに集中できる。ボルトオンのブラケットを取り外し、左右ペダルのピボットコンディションを確認。乗りっぱなしのバイクだと、グリス切れで動きが渋くなってしまうものだが、バイクを大切にしているオーナーの気持ちが伝わってくるコンディションの良さだった。古いグリスを拭き取り摺動部分を洗浄してから、新しい高性能グリスを塗布した。ペダル側に摺動メタルが圧入してあるタイプだが、ダストシールはつかないので、定期的な分解メンテナンスやグリスアップは必要不可欠な仕様と考えよう。

ブラケットのマウント座面はしっかりクリーニング

純正部品のステップブラケットは、フレーム骨格の一部となっているため、そのブラケットにステップマウントをボルトオンするバックステップキットが多い900ニンジャ。この締め付け締結面が汚れたままだと、汚れを挟んだ状態でパーツを固定することになるため、ボルトが緩みやすくなってしまう。走っているときにステップを踏ん張ることはよくあるが、そんなときにズルッと動くのは気持ち悪いものだ。締め付け前には締結面をしっかりクリーニングすしなくてはいいけない。

ピロボールはスムーズに動くもの



ステップ位置の変更によって、チェンジロッドが長くなり、ブレーキレバーにもピロボール付きロッドを介して作動させるタイプを採用している。左右ペダルの作動性が良くても、これらのロッドエンドがスムーズに動かないと、ペダルの作動性に影響が出てしまう。ロッドエンドにはグリスニップルが付くタイプもあるが、このロッドエンドはソリッドタイプだったので、ピロボールを回転させて汚れをウエスで拭き取りつつ、オイルスプレーを吹き付けてからグリスアップした。雨天走行後などは油分が洗い流されてしまうため、このようなケアが必要不可欠になる。レーシングマシンのステップ周りは、簡素でピロボールが露出している例が多いが、常にメンテナンスすることが前提のため、そのような仕様でも特に問題はない。市販車の場合は、オイルやグリスの逃げを最小限にするため、ゴム製のピロボールカバーが取り付けられ、潤滑剤が保持されている。

メンテナンス後は作動性確認

ブレーキペダルはピロボールエンドのロッドを接続しない状態で作動性を確認しておこう。その後、ロッドを接続してコンプリートでの作動性を確認しよう。仮に、ペダルを踏み込んだときに、ギュギュッといったキシミ感や違和感がある際には、ステップブラケットの裏側にマウントされているブレーキマスターシリンダーを取り外し、プッシュロッド周辺をクリーニング&オイルスプレーでケアしておこう。ケアしても変化が無いときには、リアブレーキマスターシリンダーを分解し、シリンダー内壁の磨きとピストンシールのクリーニングや交換を実践。マスターシリンダーの分解時には、通常のグリスではなく、金属×ゴム部品の際に利用するラバーグリスが作動性を良くする。

POINT

  • ポイント1・ カスタムパーツはスタイリッシュでカッコ良いが、常にコンディション良くメンテナンスしよう
  • ポイント2・ 雨天走行後は潤滑剤や油分が流れ出てしまうため、確実なクリーニングとグリスアップが必要不可欠

「何か起こってからでは大変……」そんな考えがあるからこそ、念には念を入れた、ものづくりを行っているのが工業製品。徹底した「壊れないもの作り」を追い求めた結果、世界一のバイク生産大国になったのが、我が国、ニッポンのものづくり。しかし、いくら頑丈とはいえ、日常点検やタイムリーなメンテナンスは極めて重要なことで、それは誰もが理解できることだろう。稼働部分や摺動部分のコンディションはどうか?動きが悪いのなら、オイルをさしたり、スプレーケミカルを吹き付けたり……。それでも動きが改善されない時には、稼働部分を分解して、動きが悪い部分のアタリを目視触指で確認して、必要に応じて擦り合わせる。さらにグリスアップの実施。それらの作業実践によって、渋かった動きが改善されたときの喜びは大きい。それこそが、分解メンテナンスの素晴らしさでもある。

今回預かったバイクは、カワサキGPz900Rニンジャのカスタムマシン。やり尽くされたコンプリートカスタムではなく、いわゆるボルトオンカスタム仕様だ。コンプリートでもボルトオンでも、世界に1台しか存在しないのがカスタムマシンの魅力である。

ノーマル=純正部品とカスタム仕様のスペシャルパーツを比較すると、そこには様々な違いがある。ノーマルとは明らかに異なるデザイン的な魅力、圧倒的な軽快さなどなど、そんな魅力に駆られて部品交換するマシンオーナーが多い。それはとても楽しいことで、部品交換後の満足度も極めて高いものだ。

しかしその一方で、スペシャルパーツの多くは、ノーマル=純正仕様以上に、日常点検やメンテナンスを徹底しないと性能を発揮しきれないこともある。例えば、チェンジロッドやブレーキロッドにピロボール(ロットエンド)を組み込んだ場合、スペシャルパーツの多くは、ピロボールを露出したままのデザインが多い(レーシングマシンのように)。ノーマル車の場合は、ピロボールを覆うゴムカバー付きが多く、降雨時や悪路を走行した際も、雨水やドロや砂利がピロボールに付着しないような対策仕様となっている。だからこそ、日頃からバイクを点検し、可動部がしっかり機能できる状況にしておかなくてはいけないのだ。

ここでは、スペシャルパーツのライディングステップ周りをメンテナンスした。ブレーキ&チェンジペダルのピボット部分をクリーニング&グリスアップ。レーシングマシンは練習走行後のメンテナンスやレース前のメンテナンス、つまり「走る前」と「走った後」にメンテナンスするのが当たり前だが、レーシングパーツのような造りをしたスペシャルパーツの場合は「レーシングマシンと同じように!!」とまでは言わないが、そのような視点でバイクに接することで、間違いなくコンディションが良い中で、常に走りに集中できるカスタムマシンに仕上がることも忘れてはいけない。

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