大転倒したときはもちろん、ちょっとした立ちゴケでも、簡単にポキッと折れてしまうのが前後ウインカーだろう。寝転んだバイクを起したときに、一見では「何事も無くて良かった!?」なんて期待寄せるが、転倒接地箇所をしっかり凝視すると、レンズにヒビが入っていたり、ボディーが部分的に擦れていたり、削れていたりなどなど、結局は、部品交換したくなってしまうことが多い。そんなときにこそ、カスタムユースで、他人とはひと味違ったスペシャルパーツを取り付けてみたい!!なんて考えてしまうもの。ここでは、現代モデルのCB1300にLEDウインカーを取り付けてみよう

ウインカーボディ4個交換だけでは終わらないのが現代のカスタムパーツ

今や高輝度LEDを組み込んだマルチランプを採用したウインカーやテールランプは当たり前の時代。LEDウインカーで定評のポッシュフェイスから発売されているキットには、専用のウインカーリレーも同梱されていた。これによってCB1300の純正機能、ハザードやフロントのスモールランプがそのまま使える。

ウインカーリレーもLED対応で大きく進化。通常バルブのウインカーでもメーカー純正部品は進化していて、CB1300のこのタイプには完全専用品が組み込まれていた。メーカー純正リレーとパッケージ仕様はほぼ同じで、いわばスーパーカブの純正CDIユニットのようでもある。純正リレーのままでは、LEDウインカーを取り付けても点滅作動してくれない。

配線仕様が異なる現代回路

ホンダのフラッシャー(ウインカー)の配線色は、50年代後半には橙色(だいだい色)と空色で統一管理されている。LEDランプには極性があるため、点灯しないときには2本の配線を入れ換えなくてはいけない。途中にギボシがあるのは、そのためだ。

ターミナル結線の現代仕様

リア側からウインカーボディの交換開始。車体に取り回されているウインカーの配線を追いかけていくと、シートカウル内側のラバーホルダー内に保護されている配線ターミナルを発見。「左側ウインカーが橙色」で「右側が空色」。ホンダは排気量や機種を問わずこの配線色を採用している。LEDウインカーのボディーを車体に固定したら、あくまで暫定的に配線ギボシを差し込む。そしてキーONにして、ウインカースイッチを入れたときに、LEDランブが点灯=光ればOK。この段階ではパッチン、パッチンと「点滅」しなくもて良く、「点灯=光るだけ」で正解。

フロントウインカーの結線はヘッドライトケースの中に集約される

ヘッドライトリムの固定ボルトを取り外し、ヘッドライトケース内を見てみよう。このゴチャゴチャ感は、昔も今も大差ない。フロントウインカーも片側ずつ交換して配線を差し込み、スイッチONで「LEDが点灯(光るだけ)」するか確認しよう。ウインカーボディを固定する座金は前後ウインカーで異なっている。舌付の丸ワッシャが前ボディー用だ。

ボルトオン仕様なので同じ色に合わせてカプラを差込めばOK。LEDの極性が違うとウインカーが点灯しないので、そんなときにはギボシ端子部分で配線を入れ換えてみよう。入れ換えで点灯すれば問題は無い。前後ウインカーボディの交換を終えたら、いよいよリレー本体の交換だ。

CDIユニットのようなウインカーリレー

シートカウルの左側前方、膨らんだ部分の内側にレイアウトされているのがウインカーリレーだ。純正パーツにダメージを与えないように、シートカウルの取り付けを緩めて、浮き上がらせるように作業進行。ラバー製マウントホルダーと共にウインカーリレーを引っ張り出し、カプラを抜き取りリレーを交換した。

取り付け完了後は作動確認

ウインカーボディの取り付けと配線の取り回し、ウインカーリレーの交換を終えたらヘッドライトやテールカウルの締付け前にLEDウインカーが正しく機能するか?まずは作動確認から始めよう。フロントボディは「スモール球」対応で、リアは通常仕様。ハザードの点滅もバッチリOKだった。

POINT

  • ポイント1・旧車と違ってLEDウインカーには「LED対応ウインカーリレー」が必要
  • ポイント2・ すべての取り付け作業を終えてから作動確認するのではなく、ボディの取り付けは前後に分けて行い、その都度、点灯確認
  • ポイント3・ ヘッドライトレンズを取り外す際には、光軸が狂わないようにボディの角度が動かないように注意しながら作業進行

LED=発光ダイオードは、発熱電球と比べて電力消費が圧倒的に少なく、取り付け状況さえしっかりしていれば、バルブ切れもほぼ無い高性能部品。自動車部品に採用され始めたのは1980年代後半で、当時は、四輪車用テールランプの中でも「第3の光」と呼ばれた、ハイマウントランブに採用される例が多かった。その後、技術革新が進み、現代では数多くのランプ類がLED化され、その波はバイク部品にも押し寄せている。コンパクトな設計が可能で、何よりも「テザイン的自由度が大きい」のが最大の魅力。規格サイズのバルブに、灯火類テザインを左右されないことも利点だ。現在では、二輪四輪を問わずユニット型テールランプやユニット型ヘッドライトも数多く登場している。高輝度かつ光量は確保できても「光軸が出にくい」といった特徴もあった。そのため、ヘッドライトバルブへの採用が遅れていたが、現在では、H4バルブなどの規格汎用品バルブにもLED球が登場するほどで、車検にもパスできる時代となりつつある。

発熱電球は、スイッチング後に電気が流れ、フィラメントが輝き始めてから規定の輝度に達するまで僅かに時間を要する。一方、LEDバルブは、電気が流れた瞬間に点灯するので、そのレスポンスの良さは圧倒的に良い。単純な輝き方の違いだけではない。従来のような「余韻のある輝き」ではなく、圧倒的に素早いレスポンスの輝きは、スポーティな走りにも、良く似合う商品と言えるだろう。

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