鉄製の部品なら、腐っていない限り再生は可能かつ、美しさを取り戻せる確率は高い。一方で、絶版旧車に使われていた樹脂部品などは、長年に渡る劣化などの影響で退色が進んでいるケースが多い。ここでは「黒色樹脂部品」を手軽にキレイにできる、お勧めケミカルでリフレッシュしてみよう。
白化した未塗装のPP樹脂が新車時のような美しさに復活

薄汚い黒樹脂製リアフェンダーや白化しはじめたドライブチェーンケースを始め、1980年代生まれのモデルに多いハンドルカバーやハンドルスイッチハウジングなどなどの復活ペイントにお勧めなのがこのスプレーだ。現在は新パッケージへアップデート。

細かな溝に溜まった汚れを歯ブラシでかき出すなど、しっかり洗浄してから水道水で浮き出た汚れを洗い流そう。洗浄後、ヒーターやドライヤーなどで樹脂部品を優しく温め、水分を完全除去すれば尚更良い。ヒーターで強く温めて変形させないように注意。
薄く何度も塗り重ねて思い通りの塗膜表情に仕上げよう

樹脂部品特有の艶加減に仕上がるその様は、まさに商品名称通りの「樹脂ブラック」である。PP樹脂、ABS樹脂に直接ペイントでき、樹脂部品特有の「シボ」をつぶすことなく再現することができる。気楽に使えるのが何よりも良い。
- ポイント1・樹脂素材色を生かした黒樹脂部品の復活に利用できるスプレーだから使い勝手も良好
- ポイント2・ペイント前の樹脂部品には汚れや油分が付着しているので、細かな溝などに詰まった汚れは中性洗剤+歯ブラシを利用して除去洗浄しよう
- ポイント3・一気に膜厚を厚く吹き付けるのではなく、薄く何度も塗り重ねるのが成功への秘訣
「磨く=ポリッシュ」によって、何とか艶出しできる部品と、磨きだけではどうにもならない部品がある。ここで注目したいのは、経年劣化によって色抜けしてしまったような樹脂部品を、どのように蘇らせるかだ。1970年代後半になると、数多くのモデルに樹脂製部品が採用されるようになった。リアフェンダーを始め、外装部品の中には(ハンドルカバーやインナーカウルなど)、ルックス的質感の向上を目的に、部品の表面にシボ処理を施した部品も数多くあった(プラスチック金型の表面に模様を施し「シボ」デザインとする例も数多くあった)。
1970年代の幕開けとともに、樹脂部品は注目のマテリアルとなり、大型モデルから原付スクーターまで、数多くの市販車に採用されるようになっている。例えば、このヤマハの原付(ボビィ)には、フレームカバーと称した樹脂部品が装着されていた。
これらの樹脂部品は、経年変化によって「色抜け」してしまう例が多い。例えば、ヤマハの初代RZ250では、クランクケースに締め付けられるオイルポンプカバーが色抜けしてしまい、発売当初は黒色だったのが、いつしか白化というよりも、ツヤ無しのグレー色になってしまうことでも知られている。同モデルに限らず、70年代から80年代後半にかけて発売された数多くのモデルで、黒樹脂部品の「色抜け」が目立っている。
そんな樹脂部品は磨くのではなく「ペイントしてしまう」のが手っ取り早い。ここではデイトナ製「PP樹脂ブラック」という商品を利用してみた。商品名にあるように、ペイントが密着しにくいPP樹脂素材でも、直接吹き付けることができるスプレーである。黒樹脂部品の色抜けが気になる時には、同商品を使って、その仕上がり具合をまずは確認してみよう。樹脂表面特有の「シボ」が潰れることなく、手軽かつナチュラルに仕上がる結果には大満足できると思う。
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