
文/Webikeバイヤー:たかし
最新ブームに乗り遅れるな!
ちょっと前の感覚でいうと、絶対に車検で引っかかるどころか、街中で白馬の王子様にナンパされてしまうこと間違いナシの極小ウインカーですが、実は現在は
保安基準を満たした合法の物が多く出ているのです。なぜ?どうして?なぜだろう?
極小ウインカーが車検に通る謎と、気になる視認性、そしてオススメアイテムをご紹介します。
目次
極小ウインカーはどれくらい小さいのか
最近、ウインカーの流行りと言えば極小ウインカーです。(ちょっと前はシーケンシャルブーム)
極小ウインカーとはその名の通りサイズが非常に小さいLEDウインカーで、車両に取り付けると非点灯時はどこにあるかわからないというレベル。
ひと昔前なら絶対に許されないサイズ感ですが、これが車検対応ということだから驚き。
ハーレーを中心にブームとなっていますが、スーパースポーツやレプリカなど、本来サーキットではウインカーが存在しない車両でも今後ブームになること間違いナシのウインカーです。
極小ウインカーが車検OKな仕組み
まずは、ウインカーの法規制についておさらいしましょう。
車検こと、自動車検査登録制度の検査で合格するためには、各所に定められた保安基準を守っている必要があります。
ウインカーにも当然規則があり、その中からサイズに関する部分を要約すると……。
- 発行色は橙色のみ可
- 光源のワット数10W以上60W以下
- 照明部の面積は7平方cm以上
- 発光面中心より内側20度、外側80度から視認できること
- 毎分60回~120回で一定の周期点滅すること
- 昼間でも100m先から点灯が確認できるもの
と、かなり厳格に決められています。
この中で、極小ウインカーが満たしていないとわかるのが「照明部の面積は7平方cm以上」という項目。どう考えても満たしているハズがない……。
本来この規則を通っていないので車検に通らない気がする極小ウインカーですが、これが通っちゃいます。
なぜなら、「Eマーク」付きだから!Eマークとは国連欧州経済委員会規則(ECE規則)通称、ヨーロッパ規格に適合した製品であることを示すマークです。
このマークがついているパーツは日本の車検においても合法的に有効となるため、国内のウインカー基準を満たしていないサイズでも車検に合格できるというわけです。
このEマーク、2015年以前はダメだったのですが、2015年の細目変更により、第75条の3第1項の規定に基づき装置の指定を受けた方向指示器又はこれに準ずる性能を有する方向指示器として扱われることになったため保安基準適合品になりました。
つまり、言い換えれば、Eマークがついている極小ウインカーはOKで、それ以外は引き続きダメというわけです。
Eマーク付きなのに車検落ちた!?
さてこのEマーク、車検場で保安基準適合品である根拠を求められる場合があります。このとき、正しく回答できない場合は、通常のウインカーと同じ基準で検査されてしまい落ちてしまいます。
簡単な説明さえできればOKなのでもしも、検査員さんがサイズを測り始めたら「Eマークで車検適合品である」ということ伝えましょう。
極小ウインカーってちゃんと見えるの?
いくら法的にOKでも視認性が悪く、ウインカー本来の役割を果たせないとあっては使えませんよね。
しかし、現在の極小ウインカーに使われるLEDというのは、非常に明るい!
例えば、ケラーマン世界最小LEDウインカーバレット アトーの場合、レンズ面直径わずか7mm。本体サイズも13x9x14mmの極小サイズながら、100m先からでも余裕を持って点滅を視認できるほどの明るさを誇ります。
キジマから発売されているNANOウインカーも同様に、明るいというインプレッションが多くみられるということで、視認性に関しては、普通のウインカーに勝るとも劣らないと言えます。
極小ウインカーにするメリット
スタイリッシュでかっこいい!
まず、シンプルにカッコいい(個人差と車両差アリ)
すでにブームとなっているハーレーもそうですが、スポーツバイクやネオクラシックにも似合いそうな極小ウインカー。
ドカティのちょっと古めのカフェレーサーとかにも似合いそうですね。
バイクのデザインというのは、保安部品を抜きにして考えられることが多いので、この手の保安部品が目立たなくなるということは本来の姿に戻るということ。かっこよくないわけがない!
積載がしやすくなる!?かも
最近、とあるサイドバッグを愛車につけようと思ったところ、話を聞くとなんと純正リアウインカーが干渉する可能性があるとのこと!
ケースとしてはレアでしょうけど、あるんです、ウインカーが邪魔になって取り付けられないパーツ……。
もしも、サイドボックスや、バッグを取り付けようと考えているけどウインカーが干渉してしまう場合は、いっそのことウインカーを極小にしてしまうというのもアリなんじゃないでしょうか?
極小ウインカーオススメベスト5
rizoma|LIGHT UNIT[ライト ユニット]
最新スーパースポーツや、カフェレーサーにオススメ!
高いクオリティと機能性でスポーツバイクを中心に支持を集めるリゾマの極小ウインカー。
これがあれば、ミラーの根元、フロントカウルの隅など今までウインカーを取り付けることができなかった部分にもウインカーを取り付けられます。
装着には別売りのステーとケーブルのご用意もお忘れなく。
DAYTONA|【Highsider:ハイサイダー】 LEDウインカー
こちらはドイツ生まれのハイサイダー製LEDウインカー。
レンズ径11mmと指で摘まめるサイズ感の極小ウインカーです。
ウインカー本体はブラックアルマイトで、レンズはライトスモーク。大人な仕上がりです。
KELLERMANN|Atto Integral/アトーインテグラル ウインカー
極小ウインカーブームの火付け役、ケラーマンが技術を集結させたLEDウインカーが、このインテグラルウインカー。
サイズは他の追随を許さないレンズ面直径わずか7mm、本体サイズも9×9×1.5mmの極小サイズになっています。もうレンズ径1㎝もないんですね……。
これだけ小さくても非常に明るく、もちろん車検対応です。
ウインカー法規制に関して、かなり詳細な情報を公開しているケラーマン製なので安心して使用することができます。
KIJIMA|ウインカーランプ Nanoシングル LED
レンズ面9.8mm!極小サイズでも多面カットレンズ採用、多角光源性超高輝度LED搭載で明るいと話題のキジマ Nanoシグナル。
安心のキジマ製ということもあって人気を集めている極小ウインカーです。
高級感のあるブラックダイキャストボディーで、クルーザーからスーパースポーツ、ストリートファイターまで幅広い車種のスタイリングにマッチします。
KELLERMANN|Bullet Atto /バレット アトー
夜間はもちろん、晴天の昼間時でも100m先からでも余裕を持って点灯が確認できる明るさをレンズ面直径わずか7mmの極小サイズで実現した大人気モデル。
ネイキッド車両にもよく似合う砲弾型のボディで、最新カスタムトレンドを追いかけるライダーにピッタリ!
カラーは、ブラック、マッドブラック、そして輝くクロームの3色。
ちなみに、製品名のAttoとは10のマイナス18乗のことで、製品の小ささに対する思いが込められています。
ブームに乗り遅れるな!極小ウインカーがアツイ!
いよいよ日本でもブームになり始めた極小ウインカー。ウインカーという比較的カスタムしやすいパーツの中でも、抜群に見た目の変化が出せるとあって、じわじわ人気が出てきています。
愛車をスタイリッシュにカスタムしたい。欧米のカスタム文化に興味がある!というライダーの場合は、間違いなくチェックしておくべきパーツです。
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