BMWMの「Mシリーズ」生誕50周年のその年、パールホワイトベースの「M」カラーイメージに生まれ変わったのが、我がBMWの K75S。不人気モデルとして名高い、直列水冷エンジンを搭載したモデルをベースに、カラーリング一新と各部の磨き込み、必要不可欠なメンテナンスを施し、他のKシリーズとはひと味違った完成形を求めています。ガソリンタンクキャップのブリーザー通路周辺が「黄ばみ」始めてしまったので、ペイントのプロショップへ相談してみた。
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厚手のアルミテープでタンク内側からマスキング処理

BMW純正の燃料タンクブリーザー通路のレイアウトが、すべての元凶と言っても良いかもしれない。キャップを取り外し、ゴミが落ちないように厚手のアルミテープで養生してショップへ持ち込んでみた。黒パールの現代Mと同じカラーリングなら、黄ばみは目立たなかったと思うが。

現代の4輪Mシリーズは、パールホワイトベースのカラーではなく、ブラックメタリックパールのベース車が多い。仮に、ブラックパールがベースなら、また違った雰囲気に仕上がったと思う。しかし、ぼくらの世代にはこのカラーがいい。
BMWバイク初のFIエンジン搭載モデル。だからアルミタンクを標準装備していたのか?

ペイント剥離後に数種類のコンパウンドを利用し、地肌がむき出しになったアルミタンクを磨いていった。BMWにとって初のFIモデルであり、噴射ノズルにゴミが目づまりすることを恐れ、アルミタンクを採用してサビの発生を防止したのだろう。
ノンシリコン、ノンワックスのコンパウンドで下処理磨き開始

エアーガンを使ってブリーザー通路内や周辺に溜まったゴミをブロー除去した。この段階で、黄ばみ部分はほとんど目立たない面積になった。ここからさらに仕上げ作業が進行していく。コンパウンドを使い分けてポリッシャーで磨き進められていく。

こうして見ることでも、アルミタンクであることを伺い知ることができる。もしやと思い、厚手のアルミテープでタンクフランジ穴をマスキングしておいて大正解である。小島さんからも「このアルミテープのマスキングは頑丈でイイですね」と頂いた。
ベース色に混ぜるパールの種類で、色味が大きく変化する

パールホワイトペイントの見切り仕上げを良くするため、タッチアップペイントを準備中。パールホワイトとひと言でいっても、青系から黄色寄りのものまで、その種類は豊富。ベースのホワイトに混ぜるパールの傾向で、異なった色味になる。

タッチアップを施す前に、周辺のパールホワイト部分をノーワックス(ノンシリコン)のコンパウンドでポリッシュ仕上げした。剥離したペイント見切り部分の僅かな段差やギザギザ部分をタッチアップで補修していく。目視露出する部分だけに慎重に作業進行。
タンク内部にゴミが落ちなくて良かった!!まさにマスキングの恩恵である

補修完了後のタンクキャップ口金部分。アルミタンクなので、タンク内部には一切のサビが無い。これが初代Kシリーズの大きな特徴と言えるだろう。サビが発生して困っているRシリーズオーナーさんには、大変申し訳ないと思ってます~。

タンクキャップを取り付けると、このような感じに仕上がる。アルミ地肌が見える部分は、タンクキャップ口金の上面部分だ。この部分のペイントがタンクブリーザーの揮発ガソリンに反応して黄ばんでしまっていた。今後は黄ばみが目立たないはずだ。
- バイクを美しく仕上げるポイント・分解して各部を磨き始めると、想定外の部分にダメージがあったり、将来のために交換しておきたい部品が複数見つかった。不人気外車は中古車としてのタマ数がすくないが、車両価格は間違いなく安価。また、分解販売される中古部品は、モノさえあれば驚きの価格帯で購入できるケースが多い。 今回のプロジェクトでは、すでに車両購入価格以上に仕上げ費用の方が上回っているが、納得の仕上がりを得られているので大満足である。このような中古車選びは、想像以上に楽しめることがわかった。どんなに仕上げても、K75Sが好きになれないのなら、本末転倒ですが………
BMWのスポーツラインナップとして知られるのが「M」シリーズ。WSBKシーンのホモロゲモデルとして知られるM1000RRも、そんな「M」イメージをオーバーラップさせたデザインなのかどうかは知りませんが、ぼくが子供のころに憧れた2002シリーズにも「M」ラインと呼ばれる独特のカラーリングモデルがあった。それがもの凄くカッコ良く見えたし、上級モデルの3.0CSシリーズにも「M」ラインモデルがあった。
パールホワイトベースに3色のラインをあしらった「M」ラインの初代モデルが登場して、2022年で生誕50周年になったのをご存じだろうか? その年に、初代縦型エンジンを搭載した不人気Kシリーズの中でも、あまり知られていない3気筒750ccエンジンを搭載したK750Sを購入。スペシャルカラーである「M」シリーズをイメージした、外装グラフィックに仕上げようと考えた。あくまで個人的な思い入れで、生誕50周年のその年に、ぼくのイメージで「M」シリーズを再現してみたくなったのだ。
パールホワイトベースで仕上げたことで、ガソリンブリーザー周辺の黄ばみが目立つようになってしまった。これには正直ガッカリ~。BMWに詳しいバイクいじりの先輩にお話を伺うと、人気のR100RSシリーズのホワイト系モデルの場合も、ぼくのKナナゴーと同じように、タンクキャップのブリーザー周辺が「黄ばんでしまう」ことが多かったらしい。いわば持病のようなものだと思われる。ちなみに、現代的な「M」シリーズには、ブラックパール系のベース色を採用しているので、仮にその仕様だったら、黄ばみに気が付かなかったのではないかと思う。ブリーザー通路が犯人なのはほぼ確実。通路周辺のパールホワイトが、特に黄ばんでしまっていた。
そんな「黄ばみ汚れを何とかできないものか?」ペイント仕上げをお願いしたドリーム商會さんへタンクを持ち込み、代表の小島さんに「口金部分をブラックペイントにして、黄ばみを目立たなくしたらどうだろう?」と相談してみた。すると…… 「このタンクはアルミ製ですよね。それならペイントではなく、まずはアルミ地肌を露出させて、様子見しても良いのでは!?」と、ご提案を頂いた。
確かにその通りかも。アルミ地肌なら、ガソリンの影響を受けても拭き取ることができるし、磨くこともできる。そんなお話をしながら、早速、リペア作業に取り掛かってくださった。完成したガソリンタンクを車体に取り付け、バイクに跨ってライディングポーズをとった時に、目線に入るタンクキャップ周辺の黄ばみが、これまでは気になってしまっていた。ところが、修復作業後は気にならなくなった。これでまた気持ち良く走れますね~!! あ~、良かった。
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