カワサキ2ストトリプルや650W1系モデルをメインに、絶版扱いになってしまったパーツを開発販売しているのが、シフトアップが展開する絶版旧車モデル用リプロパーツブランドの「ドリームタイマー」である。世界的に部品の入手が困難だった「H1/H2用鋳造ピストン」を開発販売するなど、ドリームタイマー製パーツは数多くのファンに支持されている。
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純正ピストンをリスペクトした鋳造製法へのこだわり

以前は海外製鍛造ピストンしか無かったカワサキ2ストトリプル用のリプレイスピストン。特に、H1用もH2用も絶版扱いのパーツになって久しく、数多くのファンが困っていたときに、純正ピストンの寸法データを元に新規金型を製作、025サイズ毎にオーバーサイズピストンキットの販売を開始したのが、シフトアップのドリームタイマーピストンである。ピストンの製造からピストンリングまで、すべての構成パーツを日本国内で生産しているハイクォリティなピストンキットである。

良否の判定が難しくわかりにくいため、コンディションが悪くなったままのスモールエンドベアリングを再利用し、組み立て復元している例が、実は少なくない。ベアリングローラーの磨耗やリテーナーの磨耗によってガタが出てしまうと、ピストンピンを傷めるだけではなく、コンロッド側スモールエンドの内径をガタガタに拡大してしまう恐れもあるので要注意だ。ピストン交換の際には、同時に交換したいのがこのベアリングだ。
オーバーホール時に欠かせない補修部品のキットパーツ
締め過ぎで割れてしまう樹脂アダプターをアルミ削り出し製法で
フル加速を存分に楽しめるクラッチキット

現代のクラッチテクノロジーを反映したクラッチディスクがFCC製キットだ。エンジン始動直後の冷間時にはクラッチが切れにくく、発進加速時にも滑りやすい傾向なマッハシリーズだが、FCC製クラッチキットと低粘度ギヤオイルを組み合わせると、切れ良し、滑り無しの好印象になるとの評判が多い。

クラッチハウジングから飛び出すフリクションディスクの凸部分が、クラッチを切った際のディスク移動でクラッチカバーの内側と干渉してしまうH2。単なるフリクションディスクの流用ではなく、干渉対策を施した部品の組み合わせとなっている。
カワサキらしさの象徴的パーツも積極的に複製
- ポイント1・内燃機加工技術の進化と同時に新品複製部品で本来の性能を取り戻そう
- ポイント2・ありそうで無かった半消耗部品にも注目!!
- ポイント3・ルックスに影響を与えるウインカーやバックミラーのデザインにも注目!!
絶滅危惧種と呼ばれるようになって久しい2ストエンジン。特に、2スト空冷エンジンの場合、ある意味「ピストンは消耗部品のひとつ」と考えていたユーザーも数多かった。技術的過渡期に誕生したのが、カワサキトリプルシリーズであり、特に、500㏄のH1と750㏄のH2シリーズは、その荒々しさとパワフルなエンジン特性に魅了され、ついついスロットル全開で走ってしまう熱烈なファンが数多かった。そんなエキサイティングなモデルだからこそ、今尚、数多くの熱狂的信者に支持されている。
一方で、メーカー純正部品は皆無に等しく、今後末永く維持存続するためには、消耗品とも呼べるピストンは複製しなくてはいけない状況となっていた。そんなH1とH2用、さらにはミドルシリーズのKH250/KH400で、純正と同じ製法の鋳造ピストンを開発販売しているのがシフトアップである。
同社の母体であるポッシュフェイスは、80年代からリプレイスピストンの製造販売実績が豊富で、海外市場をメインに輸出販売していたメーカーとしても知られている。そんな同社のネットワークによって、カワサキ2ストトリプルシリーズの、純国産のピストンキットが誕生し販売され、もはや世界的に好評を博している。
ピストンキットばかりではなく、絶版車用複製部品を取り扱うシフトアップの「ドリームタイマー」ブランドでは、コンロッドのスモールエンドベアリングやクラッチディスクキットもラインナップしている。
樹脂製で破れてしまいやすい部品として知られるオイルタンク用のホースアダプターは、アルミ削り出し部品で複製し好評を得ている。高精度なアルミ削り出し部品を製造できるCNCマシニングセンタを数多く稼動させている同社ならではの商品開発力だ。
ブラックアルマイト処理を施すことで、見た目の印象では、メーカー純正の樹脂部品のように見えてしまうのも好評だ。オイル漏れや滲みがあるのを承知の上でマシンを走らせているライダーは数多いようだが、この部品さえあれば半永久的にアダプターが割れることも無い。絶版車用部品に積極的なドリームタイマーブランドの今後にも期待しよう。
シフトアップ「ドリームタイマー」:https://www.motor-shiftup.co.jp/dreamtimer/
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