FRP工作入門的なテクニックを、モデルクリエイトマキシの板橋さんにわかりやすく解説していただいた。アルミ製のアングル素材を「型」として利用し、アングル形状のFRP製ブラケットをここでは自作してみよう。アングル型なので型への加工も容易。したがってアイディア次第で、様々な用途に対応できるブラケット作りが可能になる!!
⚫︎取材協力:モデルクリエイトマキシ
目次
張り込みに使う「ガラス繊維の切り出し」を先行しよう
混合後の樹脂を「接着剤代わり」に利用しよう
「小型シャコ万」で締め付けて不要な樹脂を絞り出そう
L形アングル形状の自作FRPブラケットが完成
- ポイント1・FRP専用ワックスではなく自動車ボディ用ワックスでも離型剤として利用できる
- ポイント2・樹脂と硬化剤の比率を間違えると硬化不良を起こして固まらなくなるので注意しよう
- ポイント3・今回は短時間硬化にしたが、完全硬化後なら脱型も容易に行え、パキッと型から外れる
- ポイント4・FRPガラス繊維はチクチクするので、慣れない者は薄ゴムやビニール製の手袋をはめて作業進行しよう
ポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜてペタペタやることで、簡単に楽しむことができるのがFRP作業である。簡単かつ楽しめる印象だからこそ、間違った作業手順で進められている例が実は多い。基本に則って忠実な作業進行をすれば「もっと良い製品を作れていたのでは!?」と思えるケースを、過去に何度も見てきたとはモデルクリエイトマキシの板橋さん。
今回、FRP工作をレクチャーして頂いた板橋さんは、ミニバイク耐久レースやサンデーレースへの参戦経験も豊富。サーキットでは、自作FRPパーツを装着したオリジナルマシンのディテールを見ることもあるが「作業を急いだり、慌てた様子が見られますよね……」との印象を持つことがあるそうだ。
何より重要なのが、ポリ樹脂のチョイスとポリ樹脂と硬化剤の混合比である。重ね張りに対して扱い易いのがパラフィンレスの通称「ノンパラ」樹脂である。ノンパラ樹脂を利用すると、後々の補修作業をスムーズに進めることができる特性もあるそうだ。硬化剤の混合比は「100対1」が基本で、寒い冬場や湿度の高い環境で作業する際には、混合比を微調整することもある。とは言っても、ほんの僅かな調整量に過ぎないそうだ。
また、必要以上にポリ樹脂を染み込ませてしまうと、パーツ強度が著しく低下し、仕上がりが重くなるため、厚さを稼ぎたい際には、ガラス繊維の重ね張りが基本だ。樹脂で厚さを確保しても、強度不足かつ重い部品に仕上がってしまうのが関の山だ。
ここではアルミ製アングル材を素材にした「オスメス型」を利用したが、張り込み後に型を締め付けることで(今回は小型シャコ万力を利用)、余分な樹脂が溢れ出て密度の濃いFRP製品を作ることができる。補足として、より強度を高めた部品を作りたいのなら、オス型90度の突起角に「R加工」を施すことで(やすりなどで削る)、90度アングル部分のみ厚さを増すこともできる。
製品断面が90度からR断面になるため、ガラス繊維をこの部分にだけ追加でき、容易に強度アップが可能になる。また、張り込み前の型に穴加工や切削加工を施すことで、その形状を製品に反映させることも可能だ。
また、今回と同じ作業手順でカーボン繊維を利用し、エポキシ系の耐熱樹脂で張り込みつつ「簡易オーブン」にて強制乾燥させることで、セミドライカーボン製のオリジナルパーツを自作できる。ちょっとしたアイディアの具現化によっても、想像以上に楽しめるのがFRP工作なので、より多くのサンデーメカニックに挑戦していただければと思う。
この記事にいいねする


































FRP触る時は手袋した方がいいと思うけどね。
手袋してないということは、おそらくマスクもしてないんでしょうけど、ガラス繊維が肺に刺さるぞ。