ハイエースロングやスーパーロングのハイルーフ仕様車などなど、本格的トランポを経験すると、バカらしくて「トランポ」として使う気にならないのが、660ccの非力エンジン軽バンや軽ワゴン。青空天井の軽トラックとは違って、バイクを簡単に積載できるハズもないハコ車だが、努力次第で何とかなってしまうもの、なのであります。

バイクを趣味にすると、走り屋でもツーリストでもサンデーメカニックでも、普段の脚として欲しくなってしまうのがトランスポーターだろう。ハイエースやキャラバンがトランポになるのは当たり前。維持費の問題で「軽バンや軽ワゴン」でどうにかならないものか? そんな考えを頭の中で巡らせているバイクファンは数多いはずだ。

だったら軽のハコ車でどこまでできるのだろう……? 過去には、ハイエースのグランドキャビンやボンネット付きグランドハイエースを経験している私が「軽ワゴン」に注目すると、どのようなことになるのか……。

さすがにV-MAXはデカイ!!助手席を取り外す勇気が必要!!


スズキならエブリイ、ダイハツならアトレーやハイゼット、ホンダならバモスやホビオ。もしも現代の最新「軽バン」なら、バイクの積載性を考え開発されているモデルもあり、バイクの載せ降ろしは楽勝だろう。しかし、購入価格が200万円超ともなれば、さすがに手が届かない。仮に、初年度登録から15年近く経過している軽ワゴンなら、特定の人気モデル以外は「新車の原付2種クラスの価格帯」でベース車両の購入からトランポ化への改造が可能になる。バイクを積載後、車両の移動(床上タイヤの横滑らせ)や室内騒音対策やエアコンの効き具合を考え、トランポの荷室床には「コンパネ」や「集成合板」を貼り巡らせているのがワタクシ。この方が、トランポとしての使い勝手は間違い無く良好だ。


大工が生業のバイク仲間にお願いして、スバルサンバーディアスワゴンの後部座席以降をすべて板張りに改造した。中古車として根強い人気の純粋スバル車は高値だが、どうしても4気筒の型式EN07エンジン車が欲しかった!! 後部座席を利用したい時には、背もたれ部分の床板のみ取り外し(ワンタッチ式)、後部着座下の広いスペースへ仕舞うことができる。この広いスペースは、他メーカーの軽ワゴンやバンには無い空間だ。

アルミ製ラダーレールは折りたたみ式


軽ワゴンの車体サイズを考えると、ラダーレールは180~200cmの二つ折り仕様がベスト? もう少し長いサイズでも何とかなると思う。長い方がバイクの積載は圧倒的に楽になる。純正カーペットの上からコンパネを取り付けることで、室内の防音効果(エンジン音の反響)は圧倒的に少なくなる。


運転席だけの御一人様仕様なら、助手席上に前輪ストッパーをボルトオンすることで、かなりの大型車でもリアタイヤ側に余裕ができる。250ccクラスのスポーツ車なら、助手席を使っても余裕で積載可能だ。運転手と助手席の2名乗車でも、スーパーカブなら2台積載可能だ。

可能性の確認!? V-MAXを積載しました!!


こんなケースは稀だと思うが、助手席を外してタイヤストッパーをボルトオンすることでV-MAXでも積載できるサンバーワゴン。想像以上に軽ワゴンは広い!! タイダウンベルトのマウントは、サンバー純正や座席固定ボルトを利用して共締めするのが良い。シートベルトのアンカーボルトやシートベルトのエンド輪にカラビナを通して利用することもできる。V-MAXで二名乗車したいなら、運転席工法のタンデムアレンジになる?(やってません)

POINT

  • ポイント1:その気になれば軽バンや軽ワゴンでもトランポになる。
  • ポイント2:室内騒音軽減や積載車両の移動が楽なコンパネ張りはトランポとしてお勧め。オイル漏れでカーペットや内装を汚すことも少ない。
  • ポイント3:バイクの積載に必要不可欠なラダーは、軽いアルミ製の折りたたみ式が使いやすい。

トランスポーターの王道モデルと言えば、ハイエースやキャラバン。ちょっと小型ボディを望むのなら、ノアやセレナやステップワゴンと相場は決まっている!? しかし、もっともっと小型で、経済性の良さを考えれば「軽トラ」といった手段もある。
究極的トランポとして「軽トラが最高!!」と考えるベテランメカニックは数多いが、日常ユースを考えた場合、もう少しだけ快適性が欲しいとの意見もある……。
そんなときの選択肢のひとつに、同じ軽でもトラックではなく、軽バンや軽ワゴンがある。

ところで、軽自動車の経済性をご存じだろうか? 5ナンバーのワゴン仕様で年間の自動車税は7000円~1万3000円(製造年式で異なる制度が始まってます)、4ナンバー枠の貨物車扱いの軽バンや軽トラなら、ワゴンと比べてさらに自動車税が安く、その額は年間4000円~7000円。知ってましたか?

私自身、以前には標準ボディ、ロングボディ、スーパーロングでハイルーフボディのハイエースを所有していた経験があり(レース参戦していた当時)、さらに数年前までは、ボンネットバン(ワゴン)のレジアスやグランドハイエースにも乗り継いできた。普通車ワンボックスを改造してトランポ化してきた者にとって、軽ワゴンのスペースは、とにかく狭い!! それは致し方ない現実である。
しかし、経済性は間違いなく良いので、今回は腹をくくって軽ワゴンをトランスポーター化してみた。その様子が写真解説の内容だ。毎日毎日、バイクを積載することは無いので、容易に「普段使いの姿」に戻せる仕様としつつも、バイクを積載する際には、楽に詰めるような策を講じている。それが今回の「コンセプト」でもある。

荷室フロアへはコンパネや集成合板を敷き詰めているが、これはハイエース時代でも標準仕様としていた。オイルをこぼしても純正内装のカーペットを汚すことはないし、タイヤをズラしてもゴムの汚れ痕はつかない。車両を積んだ後に、リヤタイヤをズラしたいことは多々あるが、その際にタイヤが横滑りしやすいコンパネ敷きは、とにかく使い勝手が良好なのだ。

ベース車両は平成18年式、純粋スバル時代のサンバーディアスワゴンだ。何故、このモデルをチョイスしたのか? 軽貨物運送業界では、とにかくタフなモデルとして知られ、旧式になっても部品供給が安定かつ安心という側面もある。サードパーティー(社外部品)からも様々な純正レプリカ部品が販売されている。整備性はきわめて良く、我々のようなバイクいじりが大好きなサンデーメカニックにとっては、「いじって、しかも維持(?)を楽しめるモデル」でもあるのだ。

※バイクを積載するか否かは、すべて個人責任になりますので御理解ください。


トヨタ傘下になって以降のスバルサンバーは、ダイハツ製のOEM生産車となっている。純粋スバルの最終サンバーは、当時、バンモデルのみ受注生産され、ワゴングレードは平成18~21年モデルのシリーズが最終となった。このサンバーディアスワゴンは、平成18年モデルのスーパーチャージャー付き。2駆の3AT仕様である。燃費はイマイチで、法定速度の範囲で高速巡航すると14~15km/リッター。エアコンを使う夏場の同条件では12~13km/リッターになる。エアコンONの踏み続け走行では、何と10km台/リッターのときもあった。エアコンを使わずに高速巡航した2駆NAエンジンの5速マニュアル車だと、17~18km/リッターが燃費目安となるようだ。


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