HONDA Trail CT110(型式CT110B) 1981 セミレストア Vol.13
CT110ハンターカブの国内モデルをベースに、美しく仕上げているのがこのプロジェクト。試運転から戻るとポイントカバーの下には、エンジンオイルの滴りがあった。なるべくエンジン部品を分解しない方法で、オイルシール交換を行ってみた。
目次
カムシャフトカバーに圧入されるオイルシールを交換
カムにキズを付けないようにオイルシールを引き抜く
乾燥前の液状ガスケットが潤滑剤になる
リップスプリングに注意してオイルシールを圧入する
- スーパーカブ×メンテの世界・シリーズモデルに位置付けられながら、明らかに異なる性格を持つCT110ハンターカブシリーズ。スーパーカブとくらべて部品のレイアウトに窮屈感が無く、メンテナンス性も良いと言えそうだ。マシンオーナーさんには補修部品が販売中止になる前に、事前購入=ストックしておくことをお勧めします。
仕上げ依頼を受けたCT110がガレージへ来てから、しばらくの時が経過しているが、日増しに美しく仕上がりつつあるバイクを見て、早く走ってみたいとはマシンオーナーさん。スーパーカブとくらべてやや大柄な車格の分、ライディングポジションや取り回しに余裕があり、走っているときにもポジション的に余裕があって、疲れにくい印象もあるモデルのようだ。4スト横型エンジンを搭載したシリーズモデルとはいえ、明らかに別のモデルと感じるのがCT110ハンターカブだろう。
試運転から戻りエンジン周りを点検すると、ポイントカバーの下側にエンジンオイルの滲みがあった。ポイントのリード線を指先で触れると、滲んだエンジンオイルが指先についてきた。過去にCS90でも経験したことがあるが、多分、ポイントベースとなるカムシャフトカバーに取り付けられたオイルシール部分から、エンジンオイルが漏れていると思われる。シリンダーヘッド周りを分解し、バルブシートカット加工依頼やピストンリングを交換した際には、オイル漏れが無かったので、その際はオイルシール交換はしなかった。しかし、久しぶりに走らせたことでオイルシールリップが摩耗したり、キズが入ったりして、オイル漏れや滲みが発生したのだろう。
ここでは、カムシャフトカバーを取り外すことなくオイルシール交換を行ったが、その際の注意点は、新品オイルシールを組み込む際に、シールリップ裏に組み込まれるバックアップスプリングが外れてしまわないように注意することである。養生せずにハメ込もうとすると、カムの段差部分を通過する際にスプリングが外れてしまうことが多く、それが原因でオイル漏れしている例も多い。今回は、カットしたコピー紙でややテーパー状の筒を作ってシール面にセットしたが、このような段取りを行うことで、スムーズな組み込み挿入が可能になる。恒久的な特殊工具としては、段差に合わせた削り出しのテーパースリーブを製作するのが良いだろう。
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