HONDA Trail CT110(型式CT110B) 1981 セミレストア Vol.12 

決して程度は良くない(中の下くらいの)CT110ハンターカブ国内モデルを、外観的に仕上げながらエンジンコンディションを高める作業を進行中です。様々な部分にペイント&磨き仕上げを行うことで、外観的な美しさは、別物と呼べるに等しい程度まで仕上がっています。エンジン本体は、まだまだ難ありな状況ですが、ここでは、仕上がりつつある車体仕様を再確認させてください。


ロングセラーモデルだから?メーカー純正部品の在庫が意外と多かった!! 

ジャバラゴムのインナーチューブプロテクターを始め、CT110用純正ゴム部品は、ホンダ純正部品で購入することができた今回。メーカー在庫があって良かったです。ロングセラーモデルで共通部品が多いのも、在庫の有無に関係があったのかも知れませんね。いつのタイミングでゴソウダン扱い=販売中止になるかわかりませんので、メーカー在庫があるうちに、スペア部品の購入をお勧めします。


半艶ブラックで締まった印象の足周りに変化 

ホンダ純正のメッキ鉄リムは、分解前に歪んでいないことを確認してから、完全分解に取り掛かった。その後、半艶ブラック仕様にパウダーコーティング依頼。締まってます!!

前後のブレーキハブやブレーキパネル、そして、フロントフォークのボトムケースも同色の半艶ブラックで仕上げて頂いた。スポークホイールが新品なので、美しさは倍増に!!


エンジン周りは現状で外観仕上げメイン。それでも様変わり。 

エンジン腰下は完全分解せずにクラッチのオーバーホールのみ実施。エンジン腰上は、ピストンリングの交換と、シリンダーヘッドはバルブシートカットと擦り合わせを行った。


シリンダーヘッドはガラスビーズショットで仕上げ、黒色シリンダーは耐熱ブラックの焼き付けペイント。左右のエンジンカバーは、耐熱シルバーの焼き付け仕上げ。蘇った!!


マフラープロテクターの固定は、前後のみの4本仕様。真ん中の1本が無いのが、先代CT90や初代CT110の特徴で、後に登場したCT110は、5本ボルトによる固定式に。


CT110用ホンダ純正リヤショックはペイントが今ひとつでボディもサビやすく見た目が良くなかった。そこで、取り付け寸法が同一のスーパーカブ用カスタムパーツを装着済。


国内仕様には無かったメインスタンドを純正流用  

メインスタンドの有無でバイクの安定性は大きく異なる。輸出向けCT110用純正メインスタンドと関連部品を購入して取り付けた。フレーム構造が同じなのでボルトオン装着。


カモシカの脚のような美しいデザインのメインスタンドは、CT90から継承されたもので、同年代のスーパーカブ用とは異なっている。やっぱりカモシカスタンドは、美しい!!


原付2種モデルながら右ハンドルスイッチにキルスイッチを装備するのがCT110シリーズの特徴だ。横型エンジンでキルスイッチ付きは、輸出CT90(マイティダックス)と同じ。

横型エンジンのスーパーカブシリーズながら、大型モデルと同じウインカースイッチレイアウトを採用していたのがCT110。輸出モデルのパスポートも大型モデルと同仕様だった。


M型モンキーと同タイプの赤チェックシートへカスタム 

ミニモトのシート張り替えサービスでM型モンキーと同タイプの赤チェックシートへカスタムした。初代スーパーカブC100と同じロゴはモデルクリエイトマキシへ依頼した。


このタイミングで取り付けていたバックミラーは、CT90の1974年モデル用。レンズボディをミラーバーにクランプするタイプ。ミラーボディの形状はCB400Fと同じだ。


農道で試運転を繰り返した。10~15分程度の走行では、悪い部分が出ずに普通に走ってしまう。ところが、30分ほど走ると、エンジンコンディションが不調になる症状が出る……。


画像では判断しにくいかもしれませんが、別物へ進化。 

画像と現物の印象がまったく異なった作業開始前のCT110。全体的に薄汚い印象だが、エンジンの下やフレーム内側はドロでコテコテだった。愛情次第で、バイクは変わる!!受取時はボロボロでした~

足周りのようにマフラープロテクターを含めてすべて半艶ブラックにするのではなく、ワンポイント的にクロームメッキプロテクターを残したのがポイントのCT110ハンターカブ。


POINT
  • スーパーカブ×メンテの世界・どんなバイクでも同じだが、完全にバラバラに分解して、部品単位で磨いてから組み立て直すことで、バイクは想像した以上に美しく仕上がるものだ。ここまで美しく仕上がったものの、エンジンコンディションが今ひとつなので、再構築が必要になりそうだ……。

車両を預かってからしばらくの間は、仕上げ方プランの検討と、間違いなく必要になるであろう純正補修部品集めを先行していたCT110ハンターカブ・プロジェクト。プラン検討の当初は「フルレストア」も考えたが、磨き込み仕上げによって、長年乗り込んできた雰囲気を残した仕上げ方にしようと決定した。クロームメッキ部品は、サビ腐れこそ無いものの、すべてが艶無しだったので、再クロームメッキのコストが、相当なものとなってしまうだろうと考えられた。前後ホイールリムにエンジンハンガー、キックペダルにブレーキペダル。大物部品の中にはリアキャリヤもある……。とは言え、それらの部品は磨き込んだところで、キラキラ輝く艶が蘇ることはない。そこで考えたのが、ノーマルの雰囲気を残したカスタム仕上げだった。それらのクロームメッキ部品を「半艶ブラック」に仕上げることで、ノーマル風ながら、明らかに違った印象を得られるだろうと考えたのである。折しもそんな仕様のCT125ハンターカブが大人気だったので、似たような仕上げ方にしてみるのも面白そうだ。

数多くのクロームメッキ部品は、ペイントのプロショップに依頼した。頑強塗膜で知られるパウターコーティングの半艶ブラックで仕上げて頂くことにした。パウダーコーティングの密着力は圧倒的で、ハネ石などにも強いことで知られている。前後ホイールリムやアンダーフレーム、荷物を載せることで擦れるリヤキャリヤなどは、特に強靭さが求められるので、パウダーコーティング仕上げにして大正解だった。クロームメッキの輝きが残っていたマフラープロテクターは、敢えてそのまま磨き込みだけで装着したが、これはこれで、ワンポイント的に輝き、アップマフラーの良い雰囲気を醸し出せたと思う。


試運転へ出掛けて再認識したのは、その走りやすさだった。ハンドルグリップとステップとシートの位置関係と、股がやや開き気味になるライディングポジションには、それなりの慣れが必要だと思う。しかし、このポジションに慣れてしまうと、スーパーカブのライディングポジションが窮屈に感じられてしまう。また、110ccの走りは間違いなくトルクフルで、ロングツーリングでも走りやすく疲れない印象だった。ところが、30分程走ると、エンジンコンディションに変化が出る印象に……。走行中に失火する症状が出始めてしまったのだ。あぁ、まだまだ色々ありそうですね。



やっと完成形! と思ったのも束の間、まだまだ難題あり、ハンターカブ物語 ギャラリーへ (16枚)

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