試運転に出掛けると、エンジンが回らないしマフラーからは黒煙が出る……、そんな症状に気が付いた。その原因はおそらく「ガスが濃い」と考えるのが普通だろう。目検討でリセッティングしたところで、システムを理解しない限り、簡単にはガソリン噴射量の調整はできないもの。そこで、必要になるのが空燃比計だが、その前に噴射ノズルのDIYクリーニングにも挑戦してみた。
新品「噴射ノズル」の適合機種が違っていた……?
DIYで噴射ノズルのクリーニングに挑戦
まさかこれほどスムーズに進むとは!?
六角レンチ1本で燃料噴射量を変化できる

アイドリング中はやや濃い14.5に敢えて調整。長い直線が続く国道バイパスへ試運転に出掛けた。結果的には、過去最高の吹け上がりで、タコメーターの針は一気にレッドソーンへ突入!!そのパワフルさを十二分に体感できた。ガレージへ戻ってからスパークプラグの燃え状況を確認したが、こんがりイイ感じのきつね色だった。
- バイクを美しく仕上げるポイント・外装パーツのオールペン依頼中にフレームや足周りの汚れを落とし、フレームの見える部分をタッチアップペイントで仕上げ、エンジンカバー類はガンコートペイントを使ってDIYで仕上げた。ご覧の通り美しい姿に蘇ったので、ここではFI噴射量を調整して、走りの性能アップにもチャレンジしてみた。
この年代=1987年当時のFI(ボッシュ製LEジェトロニクス仕様)は、まだまだ過渡期の「アナログ的インジェクションシステム」と呼べる仕様で、センサーユニットの数は少なく、現代のようなデジタル式フューエルインジェクションとはまったく異なる。何といってもスターターチョーク付きなのだ。チョークレバーを引き、セルボタンをひと押しすると、エンジンは気持ちが良いほど回転数を高める。暖機運転で4000rpmはうるさいので、スターターチョークレバーを戻し、2500rpm前後でアイドリングさせる。実に気持ち良くエンジン回転は高まり、気になるメカノイズは一切無く、不安定感も感じられなかった。しかし、ガレージ内でエンジン暖機していると、目がチクチクしてしまう。間違いなく「ガスが濃い印象」なのだ。とは言え、FIシステムなので、アナログ的とは言っても、個人的には未経験ゾーン……。過去にドゥカティ851を所有していた時期もあったが、当時としてはすでに最新鋭で、アナログ要素はほぼ無かったので、燃料噴射システムに触れる機会はほぼ無かった。
さて、外装部品を復元したKナナゴーのエンジンを始動し、暖機完了後に力強く空吹かしすると、マフラーからは真っ黒なススが吹き出した。明らかにガスが濃い様子である。そんな状況で試運転へ出かけると、トルクはモリモリでイイ感じ。しかし、エンジン回転は5000rpmで重くなり、6000rpmで早くも頭打ち症状……。これ以上は回らない雰囲気だった。車両購入時に、前オーナーから伺っていたのは「噴射ノズルが詰まり気味で調子悪いから、社外品だけど新品部品に交換してあります」との内容だった。そんなお話しと同時に、BMW純正の中古噴射ノズルを8本、スペア部品として受け取っていた。実は、その中の3本を、噴射ノズルクリーニングを専門に行う業者へ持ち込み、クリーニング依頼していたので、ここでは迷うことなく洗浄済みの純正ノズルに交換してみた。
すると今度は、冷間始動でスターターを引いてもエンジン回転数は2000rpm程度にしか高まらない。レバーを戻すと、冷えているエンジンでは即エンスト。暖機運転後に試運転へ出かけ、見通しが良いバイパスの直線でフルスロットルを試みると、今度はレッドゾーンまで一気に吹け上がった。社外噴射ノズルは、どうやら噴射量が多く、それが原因でガスが濃かったようだ。しかし、実はその後も紆余曲折があり、最終的にはA/F計=空燃比計でミクスチャー調整しない、理想的なセッティングはできないと判断。バイク仲間に事情をお話しすると、空燃比計の素材!?をお借りすることができたので、ぼくなりにその計器と組み合わせられる負圧吸引機器を手作りし(ブレーキのエアー抜きを行うタンク型ブリーダーを利用)、晴れてKナナゴーの空燃比測定と調整作業にチャレンジした。そのときの様子が写真解説の通りだ。調整後は、これまでで最高かつ力強いエンジンフィールを獲得することができた。やっぱり機器があると違いますね~♪
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