
オンタイムエンデューロのハイライトと言えばワーキングタイムでのムースタイヤ交換。2デイズのレースで1日目の終わりに与えられるわずか15分の時間で、ライダーはタイヤを交換しなくてはなりません。いや、正確に言えばその15分の間でピット間を移動したり、エアフィルターを交換したり、様々なメンテナンスをこなさなければならないので、タイヤ交換にかけられる時間は実質10分といったところでしょうか。しかし、一般的に考えてオフロードバイクの前後タイヤ交換を10分以内に完了できますか? しかもムースタイヤという特殊なケースで。だからこそ普段練習したテクニックの見せどころなのです。今回は、2025年の全日本エンデューロRd2チーズナッツパーク大会で取材した、馬場亮太選手の実際のレース中における交換手順からノウハウを探ってみましょう。
このチーズナッツパーク大会は、ひどい雨に見舞われてコンディションは終日マディ。こういう日こそ、ガレージでのムースタイヤ交換では得られなかった知見が得られるというものです!
ステップ0:タイヤ交換のための場所を用意する
バイクを置く場所とタイヤ交換をする場所の確保
今回は馬場選手のサポート&メカニックをしていた現役JNCCトップライダーでもある鈴木健二さんが、馬場選手の最終ラップ中に準備をしました。サポート、メカニックがいない場合は、最終ラップに出ていく前に自分で準備をしなくてはなりません。
情報提供元 [ [RIDE-HACK ]
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