
円筒メーターの外周は、黒ペイント仕上げや結晶ペイント仕上げ、クロームメッキ仕上げなどがある。通常の円筒形状ならカッティングシートを貼ることで化粧直しも可能である。まずは汚れ落としやサビ落としから始めよう。
ガソリンタンクやシートのコンディションと同様に、常に視線の中にあるスピードメーターやタコメーターは、タンクやシートと同様に、常にキレイでありたい部品のひとつだろう。ここで提案したいのは、比較的簡単な方法で、見た目=ルックスをキレイにする方法だ。カッティングシートの品質や耐候性、また、使われ方が幅広くなったことで、様々なタイプのカッティングシートが登場し、上手に仕上げることで見た目はかなり良くなるようだ。
サビが目立つメーターボディの円筒部分をリフレッシュ
手元にあった半ツヤの黒やシルバーのカッティングシート(高耐候性の屋外用)を利用し、サビたメーターボディへ巻き付けてみることにした。曲面でも追従性がよいカーボンシートも入手しやすくなったので、修理幅=アピール幅は、確実に拡がっている。
真円筒なら寸法確認。変形なら型紙を作ろう
このメーターは真円筒のボディのため、短冊状にカットしたカッティングシートを巻き付けることで化粧直しできそうだ。金尺を使ってボディ高さを測り、カッティングシートの切り出しに入る。
屋外デザインに使われる耐候性の高いカッティングシートの半艶黒を利用し、測定寸法通りにハサミでカット。スラッシュカットされているような場合は、型紙を作って巻き付け、それからカッティングシートを切り出すのが良いだろう。
サンドペーパーでサビを削ってから脱脂作業
サビが凸凹状になっていると上手にカッティングシートを貼り込むのが難しいが、今回は点サビだったので、平滑に磨くことができた。凸凹が酷いときには磨き落とした後に「結晶塗装」で仕上げることで、凸凹は、ほとんどわからなくキレイに仕上がる。
貼り込み開始場所は、一番目立たない下側が良い。マスキングテープで見切りラインを決めてから短冊状にカットしたカッティングシートを貼り込んでいく。決して伸びるわけではないが、少しだけ延ばしながら貼ることで、きれいに載せることができる。
- ポイント1・カッティングシートは屋外ユースで耐候性の高い商品を利用。大きなホームセンターではデザイン商品で切売りされている例もある。
- ポイント2・円筒ボディなら幅を測ってカッティングシートを切り出す。形状に変化がある場合は、先に型紙を作ろう。
- ポイント3・カッティングシートの貼り込み前は部品をしっかり脱脂する。シワやエアーが入らないように、ヘアードライヤーを併用しても良い。
バイクの輝きは、やっただけ変化を得られる明確な作業。磨きマニア=磨き魔にとっては、最高のひとときであることに間違い無い。特に、バイクの程度の善し悪しを決めるガソリンタンクやシート、メーターのコンディションは、気になるものだろう。
くたびれたバイクを本気でフルレストアする場合、クロームメッキのメーターボディなら、分解してボディ単品を磨き込んで再メッキを施す。ペイント仕上げなら、単品部品にしてから塗るのが最適の仕上げ方だろう。しかし、これらはプロショップのお仕事であり、一般ユーザーでは、なかなかできないものだ。仮に、DIY仕上げのプチレストアなら、もっと楽に仕上げられる方法もある。
サビたパーツや塗装のくたびれを磨いて凸凹部分の段差を磨き落としたら、キレイなウエスにパーツクリーナーやシンナーを拭ってパーツボディを脱脂。今回、外観のリフレッシュにトライしたメーターは、ボディが真円筒だったので、金尺でボディの高さを測り、屋外用のカッティングシートを貼り込んでみることにした。
カスタムマシンなら、カーボン調のカッティングシートを貼り込むのも良いだろう。中には、良く伸びる商品もあるので、複合曲面でも美しく貼り込むことができる。
最近は、自動車のボディを丸々包み込んでしまうフルラッピング用カッティングシートもあるので、それが入手できるようになれば、もっともっと、お試しの幅は拡がることだろう。カッティングシートの世界も、日々進化していて楽しい!!
カッティングシート貼りだけでこの仕上がりに!!
メーターボディの程度が極端に悪くなく、かんたんな磨き込みだけで作業進行したが、サビが目立つ場合は、#240→400→800番の順で磨いてボディが平滑になったらカッティングシートを貼り込もう。半艶ブラックのカッティングシート(購入の際は艶消しブラックの名称でした)を巻き付けただけでも、この感じの仕上がりに。サビが目立つより、この方が良いの意見が多かった。
この記事にいいねする