
リサイクルショップで見つけた新品の「集合住宅用換気扇」を逆さまに置き、コンセントを差し込みスイッチオン。ファンの回転力で空気に流れが起きた!! フィルターとダクトパイプをホームセンターで購入して、早速実験開始!! これは楽しいぞ!!
缶スプレーを使って自家塗装する際にも、できるだけ上手に塗りたい!! 成功出来れば嬉しい!! それは誰もが考えることだろう。事実、補修だろうがオールペンだろうが、ペイントの仕上がりが良ければ、その部品を取り付けることで美しさやカッコ良さは向上するはず。そんなDIYペイントが楽しなる「インフラの充実」に、こだわってみませんか? ダンボールブースに続き、ここでは第2弾を提案します!!
囲いの追加で空気を引き込み「整流」効果向上
当初は室内でテスト。ペイントミストは、土のう袋が回収しても、シンナーや溶剤の臭いはご想像の通り。そこで、パイプダクトにつながる土のう袋を屋外に置き、ペイント時の空気の流れが集中するように、ダンボールで囲いを作ってみた。
換気扇には高効率「シロッコファン」装備
一般的な換気扇には、扇風機のプロペラのようなファンが組み込まれているが、集合住宅のように「窓のない部屋」に換気扇を取り付ける際には、効率良く空気を吸い込むシロッコファンを採用した換気扇を利用。このファンが強烈に空気を吸い込む。
土のう袋がペイントミストを吸着回収
土のう袋の膨らみ具合を見れば、いかにシロッコファンが効果的に空気を吸い込んでいるのか理解できるはずだ。この土のう袋の内側がペイントで染まったら、新しい袋と交換すれば良いという考え。
薬品用の「樹脂ドラム缶」は凄かった!!
ダンボール箱を組み合わせた簡易ペイントブースを提案して下さったカーベックさんに、樹脂ドラム缶で「ペイントブースを作ってみたいです」なんてリクエストをしたら、廃品の樹脂ドラム缶で「製作してみましょう」となりました。この樹脂ドラム缶ブースは、すでに5年間も愛用中!! 素晴らしいです!!
円筒型のドラム缶形状を考慮し、壁に沿わせてダクト用接続金具をセット。吸い込まれる空気がサイクロン状!? に流れ、ペイントミストを効率良く吸い込んでくれることを発見。ダクトの途中にインライン換気扇(焼き肉屋さんの排煙ダクト用)を接続。この換気扇もリサイクルショップで見つけた未使用品。
ペイントブースを使わないときには、関連部材を中へ押込み、フタを閉じて仕舞えるようにした。ブース利用時にこのフタを開けることで、空気の流れを作る整流板効果にもなり、これぞ一石二鳥?
- ポイント1・換気扇の吸引力を上手に利用することで、ミストの出ないペイントができる。
- ポイント2・集合住宅やアイランドキッチン用の換気扇を逆さまに置くとペイントブースに早変わり!!
- ポイント3・土のう袋をダクトの排出口に結びつけることでペイントミストのフィルターになる。
- ポイント4・円筒型大型容器を利用することでサイクロン吸引式のペイントブースを作れる。
- ポイント5・ペイント作業は火気厳禁!! もちろん、たばこもNG。責任を持った作業進行をしよう。
DIYペイントのインフラ環境と言えば、その多くがいわゆる「野吹き」だろう。ダンボール箱やビールケースを台にして、ペイントミストをまき散らして家族やご近所さんから冷ややかな目で見られてしまう……。そんなご迷惑を、少しでも改善しようと思い、過去に我々モトメカニック編集部は、様々なトライをしてきた。
その答えのひとつが、ダンボール箱を組み合わせて作った「簡易ペイントブース」だった。チャンバー室を設けることで、掃除機の吸引力が広範囲に拡がり、ペイントブースに漂うペイントミストを効果的にフィルターで吸い寄せることができた。ウェビックメンテナンスの投稿履歴をご覧頂ければ、その作り方やヒントが閲覧できますので、是非、ご覧頂ければと思います。
ここでチャレンジしているのは「電動ファン」を利用した自作ペイントブース作りだ。DIYペイントを「経験したことがない」と言った、今イチ興味がない方々には、こりゃ何のお話しなのか? と思われるかも知れないが、これまでに缶スプレーを使った色塗り経験がある方なら「なるほど!!」なんて思って下さる方もいる? 駐車場の隅で野吹きを経験し、気が付いたときには自動車ボディがカサカサに……。復元するのに大変苦労した経験がある筆者にとって、ペイントインフラの改善は、もはや「一生のテーマ」でもあります。
ひとつめのの提案は「集合住宅」や「アイランドキッチン」用の換気扇だ。ダクトの中にシロッコファンを装備し、そのファンのチカラで引き込んだ空気を、ダクトパイプへ導き排気するそれである。偶然にもリサイクルショップで見つけた新品の集合住宅用換気扇。格安(8000円)だったので購入したが、これはなかなか使える装備だった。
組み立てたイレクターパイプの上に逆さまに置き、市販の換気扇フィルター素材を換気扇内部へ敷きつめダクトパイプを接続。これらの関連部品はすべてホームセンターで購入した。
シロッコファンの吸引効率は極めて高く、土のう袋は大きく膨らんだ。市販のフィルターでミストを吸着し、さらに土のう袋でだめ押し!? ペイントミストや顔料のばらまきは、野吹きと比べて極めて少なくなっている。こんな換気扇改造のペイントブースは、かなり使いやすい。しかし、普段使わないときの置き場の確保も大変である。そんな問題を克服できるのなら、是非、製作トライしていただければと思います。
ふたつめの提案は、取材先で偶然見かけた樹脂製ドラム缶だった。ひとめ見たときに「これはイケるかも!?」なんてアイデアが頭の中を駆け巡った。樹脂製なら屋外に放置してもサビで朽ち果てることはないし、カバーを被せておけば内部が汚れることもない。そんなアイデアを取材先でお話ししたら「廃品なので必要ならどうぞ」とご提供くださった。さらにフィルター台となる竹ザルやそれを固定する金具まで取り付けてくださった。
90度に曲がったダクト金具を外周下側に取り付けたことで、空気の流れは円筒に沿ってサイクロン状に引き込み、思い通りに効率良くミストを吸い込んでくれることを発見!! その空気の引き込みに使った換気扇は、七輪を使った焼き肉屋さんの天井から七輪の真上に延びるダクト途中に取り付けられている換気扇。これもリサイクルショップで見つけることができたが、樹脂ドラム缶も集合住宅用換気扇も、このインライン換気扇も、後々ネットオークションで見かけたので、部品調達はポチッでも可能なようだ。
組み立て式イレクターパイプの台に載せて使うと作業性も良く疲れないことも発見。小物部品を効率良く塗ることができる。自家塗装/DIYペイントって、本当に楽しい!! 小物エンジン部品ならガンコートを楽しめます。高温強制乾燥はカーベックのCVジュニアを使ってます。
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