ハンターカブCT125をメンテナンスするにあたって、メンテナンススタンドを活用したいんだけど、リアスタンドって意外とサイズがあるんですよね。ものによってはうまく掛けることができない場合があったりも。
なので、多彩なメンテナンススタンドをラインナップしているデイトナに行って、実際にCT125にはどんなメンテナンススタンドが良いのか、一人で掛けることはできるのかを試してきたよ。あとせっかくなので、フロントスタンドが使えるのかどうかも確認してきたよ。

スタンドフックナットやスプールナットを取り付けることで、CT125にメンテナンススタンドを掛けやすくなるよ

さて、メンテナンススタンド試す前に下準備。

せっかくメンテナンスタンドを使うなら、U型やV型のフックを取り付けることが出来るよう、スタンドフック(スプール)を取り付けたい。
これ、レーサーなんかには必須のアイテムで、その手のバイクにはスイングアームに取り付け用ネジが切ってあるんですよ。ネジに専用形状のボルトみたいなパーツを装着するわけ。

でもカブシリーズのスイングアームには、そんなネジ穴ないので、サスの下側取り付けナットをスタンドフック対応のものに交換するのがカブレースなんかでの定番。
つまりスタンドフックナットとかスプールナットと呼ばれるものを装着するんだけど、もちろんハンターカブにも対応してるよ。
今回用意したのは、デイトナのスプールナットと、Cubyのスタンドフックナット。

 

取付方法

スタンドフックナット(スプールナット)の取り付けは、ナットを置き換えるだけ。
リアサス下側の袋ナットを14mmの工具で外そう。

そしたら、19mmのメガネでスタンドフックナット(スプールナット)を取り付けるだけ。
締結トルクは29Nmね。

 

画像はCubyのスタンドフックナットだけど、デイトナのスプールナットも19mmメガネレンチで大丈夫だよ。

装着するとこんな感じ。

 

Cubyのスタンドフックナットはスチールとステンレスの2種類があったりする。ステンレスは見た目がとにかくカッコ良いので、個人的にはステンレスオススメ。
ナットの全長は約23.5mmで、根元からフックするための凹部分までが約12mm。

 

お次はデイトナのスプールナット。
こちらはスチールで、Cubyのものよりやや長め。この長さのおかげで干渉も少なそう

 

全長は約33mm。フックするための凹部分は余裕を持った設計。さらにフックが入りやすいよう、テーパー形状になってる。

 

使ってみるとこんな感じ。これさえあればU型アタッチメントやV型フックを使いこなすことが出来るよ。

ハンターカブのスイングアーム幅

試す前にハンターカブのスイングアーム幅を実測しておくよ。タンデムステップ取り付けボルトあたりでおよそ225~235mmくらい。実際にはもう少し後ろに掛けると思うけど、スイングアームの幅を測るのが難しかったので、ここで断念。

 

CT125をモデルにリアスタンドを試してみる

さて本番。
実際にCT125にメンテナンススタンドを試してみるよ。

せっかくだから、一人で掛けることが出来るかどうかにもこだわってみた。スタンドをかけるのに二人必要だと、日常のメンテナンスには敷居が高いからね。

まずは定番のリアスタンド。
デイトナのリアスタンド アジャスタブル ミニというミニバイク専用のリアスタンドを使うよ。
アジャスタブルミニの幅は、155~315mm(L型アタッチメント)、190~325mm(U型アタッチメント)。アーム部は左右非対称なので、向きを変えることで調整範囲の広さを実現してる。
スイングアームの幅を測るときに、実際に掛かる位置よりも手前になっちゃったんだけど、これだけ調整幅があれば余裕で対応できそう。

アーム部で高さを調整可能で、上下の調整範囲は、約100mm。
アタッチメントによって最低高さは変わるけど、L型アタッチメントなら一番低い状態で約218mm。U型クランプアタッチメントなら約242mm
一番高い状態だとL型で約319mm、U型で約343mm

この、一番高い状態の数値がカブ系にとっては重要なんですよ。一般的なバイクではスイングアームにスタンドフックを装着するんだけど、カブシリーズの場合はリアサス下側のボルトに装着するのが定番。そうなると、一般的なメンテナンススタンドでは高さが足りなくて使えない、ってことが起こるのよ。

でも、アジャスタブルミニは最大高さがかなり高いので、カブシリーズでも安心。
中型大型車向けにアジャスタブルIIIというリアスタンドもあるんだけど、こちらは幅が結構広くて、CT125には残念ながら適切なサイズじゃなかった。

デイトナ リアスタンド アジャスタブル ミニ+U型クランプアタッチメント

まずはU型クランプをスタンドフックナットに掛ける方式で試してみるよ。せっかく装着したし。
フックナットを使わずスイングアームに掛けるタイプはこの後で。

アジャスタブルミニに装着されてるU型アタッチメントじゃなく、別売りのU型クランプアタッチメントを使ってみるよ。これ、アジャスタブルIIIに設定されてるクランプで、簡単に装着できるけど外れにくいという便利なアイテム。
補修部品として単品売りもされてるので、買っておくと作業が楽になるよ。オススメ。

 

というわけでやってみた。

U型クランプアタッチメントのおかげで実に簡単。ローラーの接地だけ意識すれば特に難しいポイントは無いと思う。

 

気になるタイヤの浮き具合だけど、確認してみたらこれくらい浮いてた。一円玉の直径は20mmね。参考までに。
メンテナンスにはもちろん必要充分。浮きすぎても怖いし。

 

作業中にメンテナンススタンドが動かないよう、ローラーが浮くのも特長。

 

デイトナ リアスタンド アジャスタブル ミニ+バンド付L型アタッチメント

スタンドフックナットが装着されていない場合には、バンド付L型タッチメントがオススメ。
L型はスイングアームを載せる形状なので、汎用性が凄い高いんですよね。そんなL型に一人でも掛けやすくするためにバンドを装着したのがバンド付L型アタッチメント。

 

 

バンドでスイングアームとメンテナンススタンドを繋ぐことで、スタンドが外れにくい=一人でも簡単にリアスタンドを掛けることが出来るというわけ。

バンドはあくまで外れないための補助なので、あまりギチギチに締めないようにね。

やってみたところ、バンドのおかげで一人でも余裕だった。

フック部分は種類豊富

デイトナのメンテナンススタンドはフック形状が豊富なのも特長なのよ。

まずは基本の2種類。アジャスタブルミニに付属するのもこの2つ、U型とL型ね。
U型はフックナットとかのスプール専用。L型はスイングアーム用。

 

上記2種類の上位モデルという感じなのが、この2つ。U型クランプとバンド付L型。
どちらも、一人でリアスタンド掛けるときに、より外れにくくて重宝するよ。

 

最後はちょっと変則的なアイテム。オフセットアタッチメント。
スイングアームに掛けるL型の亜種なんだけど、スイングアームに掛かる部分を高くすることで、ダウンマフラーに干渉しないというもの。
まっすぐな棒みたいなのが角形スイングアームに適したタイプで、すり鉢状になってるのがレブルとかの丸形スイングアームに適したタイプ。

CT125をモデルにフロントスタンドを試してみる

お次はフロントスタンド。普段のメンテナンスではあまり馴染みが無いかもだけど、その名の通りフロントを上げる道具。

デイトナ フロントスタンドⅢ

デイトナのフロントスタンドは、フロントスタンドIIIとフロントスタンドミニ用。あとちょっと用途が微妙に違うけど、フロントフォークスタンドというのもあるよ。
まずは定番のフロントフォークスタンドIII

 

ステムに刺すアダプターは車種によって変わるけど、CT125の場合は20φアダプター

ステムの穴にアダプターを差し込むときに最初ちょっと苦労した。よくよくのぞき込んだら、ステムの穴にバリが残ってたみたい。一度差したらあとはスムーズになったよ。ただ、個体差もあるかもなので、購入前にステム穴の状態と径を確認しておく方が安全かも。

アダプターさえはまれば、あとは簡単だった。

デイトナ フロントフォークスタンド

フロントフォークスタンドは、フォークのボトム部分にリアスタンドをかけるような感じ。

こういうCB400SFとかみたいな、底部分が四角く、フラットな形状に適したアイテムで、ハンターカブのフォークボトム形状だとあんまり安定しない感じ。ハンターカブに関しては、フロントスタンドIIIのが絶対オススメ。

 

デイトナ フロントスタンド ミニ用

ミニ用のフロントスタンドも試してみよう。
デイトナのスタッフさんに「それは12インチ用だからやめといた方が」っていわれたけど、モノは試してですよ。

全然ダメだった。

おまけ:アンダーフレームスタンドも試してみた

これまでやってきたリアスタンド、フロントスタンダ以外にもアメリカン用メンテナンススタンドとか、アンダーフレームスタンドというものもあるのよ。どちらも、エンジン下部のアンダーフレームに掛けるタイプのメンテナンススタンド。
アメリカン用はハーレーとかの、車高が低くて車重があるバイク向け。これはさすがにハンターには用途が違いそうなのでスルー。
アンダーフレームスタンドも用途としては似てるけど、アメリカン用よりは汎用性が高いアイテム。

デイトナ アンダーフレームスタンド

CT125にもパイプがあるからアンダーフレームスタンドが意外と便利に使えるんじゃなかろうか、と思って試してみた。

 

フックレンチで付け根を回してあげていくよ。

 

アンダーガードが邪魔をしてうまいことフックが掛からない。
あと、ハンターカブのパイプは径が細いのでこれで車重を支えるとなると、パイプが変形しそうで怖いかも。

 

頑張れば載るけど、正直オススメはできないかな。

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