ブレーキレバーを「思い切り強く握ったこと」ありますか!?
使い込まれたブレーキマスターシリンダーは、レバーホルダー部分の磨耗やピボットボルトのコンディション、締め付け具合によって作動性に変化が出る。まずはブレーキレバーを取り外してメンテナンス実践してみよう。ブレーキレバーを取り外したら、レバーホルダー部にパーツクリーナーを吹き付け、固着したグリス汚れの洗い流しから始めよう。 グリス切れに見えなくても、ゴミや汚れなどの不純物が混ざったグリスが原因で、作動性を著しく低下させている例は数多い。また、ピボットボルト部が磨耗してしまうと、ボルトを締め付けてもガタが出てしまう。そうなるとブレーキング時の右手指に違和感が伝わるはずだ。そうならないためにも、定期的な洗浄とグリスアップが重要なのだ。ブレーキピストンの偏り摺動は絶対に良くない!!
ブレーキマスターシリンダー部に汚れが入らないように組み込まれているのがダストカバー。このカバーが切れてヨレヨレになるとレバータッチが悪くなるので注意しよう。この部品だけでは購入できないケースもあるが、切れに気が付いた時には要交換だろう。ブレーキレバーを握り込んだときの指先にビビリ感やゴツゴツ感があるときには、マスターシリンダーが偏磨耗している可能性もある。 手っ取り早い対処法のひとつにピストンのローテーションがある。ピストンエッジを洗浄脱脂後にマーキングして、先細ラジオペンチやプライヤーでマスターピストンをゆっくり回してみよう。90~180度回して作動状況を確認してみるのが良い。たったこれだけの作業で、レバータッチや握りフィーリングが激変することもある。これが効果大なのです!!可動部、作動部にはグリスアップが基本
ブレーキレバー側ヒボット部の磨耗状況を確認しながら、パーツクリーナーで部品洗浄してみよう。砲金ブッシュが編磨耗しているときには、本来なら部品交換だが、工作機械があれば、自家製ブッシュへ入れ換えも可能だ。ピボットボルトは乾燥していて無残なコンディションだった。油っけがまったく無く、しばらく放置されていた車両なのか?表面には薄っすらサビも出始めていた。真鍮のワイヤーブラシを利用し、まずはサビ落しから始めた。さらに不織布シートで磨き込めば良いだろう。クリーンナップ後は、グリスを塗布して、作動性を確認してみよう。プレーキピストンプッシュ部の重要性
ブレーキレバーピボットのブッシュ部分にもグリスアップを忘れてはいけない。さらにブレーキマスターシリンダーの「ピストンを押し込む突起部分」にもグリスアップを施そう。特に、この押し部へのグリスアップは、レバーの操作フィーリングが向上する効果的なメンテナンスだ。- ポイント1・ブレーキレバー周りは日常メンテナンスを行い、レバーの作動摺動性を高めよう。乾燥状態はもっての外だ!!
- ポイント2・ ダストブーツの破れ発見時には即部品交換しよう
- ポイント3・ブレーキピストンのローテーションで激変するのがレバータッチだ
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