【KITACO虎の巻】最終回：グロムにボアアップキットを組み付けてみよう！手順詳細解説 【補機類の組み付け】

（1）油温センサーに配線を接続していく。センサーと配線はカプラー接続になっている。

（2）メインハーネスから油温センサー用の配線を引き出し、油温センサーと接続する。カプラーの向きに注意する。

（3）「カチッ」という感触があるところまで、カプラーを押し込む。きちんとロックされていないと、走行中に外れることがある。

（4）カプラーを確実に接続したら、カバーを被せる。このカバーはカプラーの後端にはめ込むようになっている。

（5）カバーをしっかり被せたたら、カプラーにつながる配線をガードプレートに固定していく。

（6）カプラーにつながる配線の途中にあるクリップを、ガードプレートに空いているあなの位置に合わせる。

（7）穴位置にクリップを合わせたら、穴に押し込む。「カチッ」という感触があるまでもしっかり押し込むこと。

（8）クリップをガードプレートに押し込んだら、油温センサーの取り付けは完了。

（9）オイルフィラーキャップをメガネレンチで緩める。今回の車両は既にオイルキャッチタンクが取り付けられていたため、オイルキャッチタンク用の物が取り付けられている。

（10）オイルフィラーキャップがある程度緩んだら、手で回して外す。（※オイルキャッチタンクの固定時に邪魔になるため）

（11）オイルキャッチタンクの位置を調整して、クランクケースの固定ネジ穴とオイルキャッチタンクのブラケットの穴位置を合わせる。

（12）固定ネジ穴とオイルキャッチタンクのブラケットの穴位置を合わせたら、ボルトで固定する。

（13）ボルトは2本あるので、オイルキャッチタンクがしっかり固定できるまで均等に締め込んでいく。

（14）オイルキャッチタンク用のオイルフィラーキャップを手で締め込む。

（15）手で締め込めるところまで締め込んだら、最後にメガネレンチで軽く締めてロックする。

（16）オイルキャッチタンクから出ているホースを、オイルフィラーキャップに接続する。

（17）ホースをオイルフィラーキャップから出ているジョイントの根本までしっかりと差し込む。

（18）ホースクリップをラジオペンチなどでつまんで開き、ジョイントの位置まで動かす。

（19）ホースクリップをジョイントの位置にセットして、ホースを固定する。

（20）ホースがしっかり固定されていることを確認したら、オイルキャッチタンクの装着は完了。

（21）エキゾーストパイプとポートの間に入るエキゾーストガスケットは、必ず新品に交換すること。グロムにはキタコのエキゾーストマフラーガスケット H-06（品番：70-963-11006）が適合する。

（22）新品のエキゾーストガスケットをエキゾーストポートへとセットしたら、エキゾーストパイプをセットし、フランジをスタッドボルトに通す。

（23）フランジをスタッドボルトに通したら、2本のフランジボルトをスタッドボルトに手で回し、フランジが動かなくなるまで仮留めする。

（24）リアエキゾーストパイプとサイレンサーを組み合わせ、車体の後ろ側からセットしてフロントエキゾーストパイプと接続していく。

（25）フロントエキゾーストパイプにリアエキゾーストパイプを差し込み、サイレンサーのブラケットと車体側の取り付け穴位置を合わせる。

（26）サイレンサーのブラケットに表側からボルト、裏側からナットをセットして仮締めする

（27）ナット側にトルクレンチをセットして、20N・mで締めてサイレンサーを固定する。

（28）サイレンサーを固定したら、フランジナットを本締めする。締め付けトルクは23N・mだが、片側だけを先に締め付けないこと。

（29）2本のフランジナットを均等に締め込んでいき、最後にトルクレンチを使って23N・mで締めるようにする。

（30）フロントエキゾーストパイプにリアエキゾーストパイプは、スプリングで固定するようになっている。まず、リアエキゾーストパイプ側にスプリングをかける。

（31）リアエキゾーストパイプ側にスプリングをかけたら、スプリングフックを使ってスプリングを引っ張り、フロントエキゾーストパイプに引っ掛ける。

（32）フロントエキゾーストパイプとリアエキゾーストパイプは、このようにスプリングで固定される。

（34）O2センサーを取り付けていく。O2センサーはシリンダーヘッドの右側にある端子に取り付けられる。

（35）O2センサーを端子に差し込む。クリック感があるので、それを感じるまでしっかりと押し込むこと。

（36）O2センサーを取り付けたら、配線を少し上側に引っ張ってたるみを無くしておく。

（37）プラグキャップをプラグにセットする。もちろん、プラグがきちんとヘッドに取り付けられていることが前提だ。

（38）プラグキャップをプラグの端子にセットする。ここもクリック感があるので、それを感じるまでしっかりと押し込むこと。

（39）プラグキャップを取り付けた状態。しっかりセットされていないと走行中に外れてエンジンが止まってしまうので注意すること。

（40）保護テープを剥がし、スロットルボディを取り付けていく。シリンダーヘッドとインテークパイプの間に入るスペーサーは両面にOリングが入るので、きちんとセットされていることを確認すること。

（41）シリンダーヘッド、スペーサー、インテークパイプの穴位置を合わせて、2本のボルトを手で締め込めるところまで締め込む。

（42）ボルトを工具で本締めする。2本を均等に締め付けていき、最終的に12N・mで締め付けて固定する。

（43）インジェクターの先端に取り付けられOリングを用意する。切れや汚れなどが無いことを確認しておく。

（44）Oリングはインジェクターの先端に取り付けるのだが、硬くて入りにくい場合があるのでエンジンオイルを塗布しておく。

（45）インジェクターの先端にOリングをセットする。オイルを塗りすぎると良くないので、軽く拭き取っておくようにする。

（46）インジェクターとインテークパイプの間にはスペーサーが入る。インテークパイプとスペーサーの穴位置を合わせてセットする。

（47）スペーサーをセットした上からインジェクターを取り付け、固定用の穴の位置を合わせる。

（48）インジェクターとスペーサーの間には隙間ができるので、その隙間を埋めるための小さな丸いスペーサーを入れる。

（49）スペーサーを落とさないように注意しながら、インジェクターを固定する2本のボルトを手で締め込み、最後は工具を使って12N・mで締め付ける。

（50）スロットルボディ周りの部品を組み付けたた状態。それぞれに配線と接続するためのカプラーが設けられているのが確認できる

（51）車体から出ている配線にも、カプラーが取り付けられている。それぞれ形が異なるので、どこに取り付けるかは簡単に確認することができる。

（52）それぞれのカプラーを接続していく。「カチッ」という感触があるまでもしっかり押し込むこと。

（53）3つのカプラー全てを接続した状態。全てがしっかり接続されていることを、再度確認しておく。

（54）スロットルワイヤーを取り付けていく。撮影車両では都合により1本引き仕様となっているが、本来は引きと戻しの2本を組み付ける。

（55）スロットルドラムにスロットルワイヤーのタイコをセットする。引きは下側なので、
取り付ける位置を間違えないように注意する。

（56）スロットルワイヤーのアウターをガイドステーにかけ、ロックナットを手で回して締めて仮留めする。

（57）ガイドステーにはこのような状態でスロットルワイヤーが取り付けられる。スロットルのアソビを確認し、必要があればアジャスターナットを回して調整する。

（58）アジャスターナットが回らないようにもう1本スパナを使って固定し、ロックナットを完全に締め付ける。引きのスロットルワイヤーを組み付けたら、もう片方のスロットルドラムに戻しのスロットルワイヤーをセットし、同様に組み付ける。

（59）スロットルの動きを確認して、問題なければ作業は終了。走り出す前に、再度各部を点検しておくようにしたい。