最新モデルの多くはメーカー純正でLEDランプを採用している例が多い。したがって「球切れで交換」といった作業はほぼ皆無で、点灯しなくなったり、部品交換するときには「アッセンブリー=部品一式で交換する」のが作業手順となっている。しかし、ひと世代前のモデル以前は、バルブ形状こそ違えど「球切れのときにはバルブ交換」が常識かつ当たり前の行動だった。ここでは、白熱電球=各種バルブ類の交換手順を再確認しよう。

バルブ交換前にも注意ポイントがある






各種レンズの取り付け方法がどのようになっているのか、これは慎重に確認してから作業に取り掛かろう。通常の小ねじやビス、木ネジのような固定金具で締め付けられているのならまだ良いが、機種によっては、レンズやボディそのもののテンションを利用して、穴にフックを引っ掛けてパチッと押し込み固定するようなタイプもある。このパッチン固定式の場合は、とにかくレンズを壊さない、フック部分を折らないように要注意。部品が硬い時には、ヘアードライヤーを利用して、部品を温めてから作業することで、スムーズに分解できることもある。取り外した部品は紛失しないように、お皿やトレイなどにまとめて保管しよう。

金具式でもウェッジ式でも接点に注意








まずは本当にバルブ切れなのかどうか? 確認しよう。そんな際にはテスターを利用して、端子間の導通有無を確認するのが手っ取り早い。P15やP25系(ガラスバルブで筒型金具のウインカーやテールランプ用)のようにガラス球が大きいタイプなら、フィラメントの切れを目視確認することもできる。新品バルブに交換したら、レンズ復元の前に必ず点灯確認を実践しよう。点灯しない時や点いたり消えたりと不安定な時には、サンドペーパーを短冊の2つ折りにして、バルブソケットの接点を磨いてみよう。また、ボディ内のリフレクターが汚れていたら、ウエスやティッシュで曇りを拭き取ろう。新品バルブを取り付ける際には、ガラス球を指先で持たず、ティッシュを介して取り付けよう。指脂や汚れが付着すると、それが影響しガラス球が割れてしまうからだ。

レンズガスケットは極めて重要




レンズガスケットを持たない構造のウインカーなどもあるが、一般的にウインカーやテールレンズには湿気防止用のガスケットが組み込まれる。切れてしまった時には応急処置し、どうにもダメなときには新品部品に交換しよう。

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