
新車購入後、実走行500km弱の新型ダックスST125(DAX125)のオイル交換を実践してみた。キャブ時代のスーパーカブやモンキー、そしてダックスと比べても、新世代エンジンは進化していて、作業手順や使う工具が異なっていた。ここでは新型ダックスのオイル交換を実践してみよう。
サイドスタンドしか無い不便さ
サイドスタンドしか装備しないダックスST125なので、今回は、市販のメンテナンススタンドを利用した。スタンドフレームの組み合わせで、小型から大型までのスポーツバイクに対応した、デイトナ製の使いやすい商品だ。
ドレンボルトは六角頭サイズが小さくなった!!
排気管長を稼いで騒音や排ガス対策をしているためか、クランクケースの下で、とぐろを巻いたヘビのようなエキパイデザインを採用。その真ん中にドレンボルトが見える。ネジサイズ(ネジの太さ)は以前と同じながら、ボルト頭の二面幅が以前の横型系エンジンに多かった17mmから「12mm」へと極端に小さくなっている新世代エンジン。ドレンボルトをオーバートルクで締め付け過ぎてしまう対策で頭サイズが小さくなったと考えられる。また、オイルフィラーは従来のように指先で開け閉じするタイプではなく。コイン型レンチで緩めるタイプに変更されている。イタズラ防止の仕様変更なのだろうか!?
ドレンガスケットは新品部品へ交換しよう!!
エンジンオイルを抜き取りパーツクリーナーでボルトを洗浄したら、ドレンガスケットは新品部品に交換しよう。また、ガスケットが締め付けられるクランクケース側のネジ座をきれいなウエスで拭き取ろう。とぐろを巻いたかのようなエキパイが邪魔するので、通常のレンチやソケットではドレンボルトへアクセスしにくい。ここでは「12mmのディーブソケット」とブレーカーバーを利用して脱着。締め付け時には、最初は指先で手締めして、最後のひと締めにレンチを使った。
新世代エンジンはオイルフィルター装備
エンジンオイルを抜いたら、次にクラッチカバー前方下にあるオイルフィルターのフタを取り外そう。流れ出るエンジンオイルでエキパイが汚れてしまうので、厚紙+テープで排出ガイドを設けるのが良い。出てきたオイルフィルターを見てビックリ仰天!! 新車降ろしで走行500kmに満たないのに、濾紙の汚れ方は尋常ではなかった。これは何故なのか!? オイルフィルターが汚れていたので、フィルターケース内をウエスで拭き取った。今回利用したのは新型ダックスに対応したユニオン製オイルフィルター。これとは別にフィルターキャップ用のOリングは純正部品を購入した。
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えっ!?