ガラスバルブは原則「取り扱い注意」部品



H4型のハロゲン球はガラスレンズ内にガスが封入された高性能バルブ。点灯時には高温に発熱するので、汚れや指紋皮脂などが付着すると、発熱に反応してガラスレンズが割れてしまうことがある。バルブを取り扱う際には、金具部分に触れるようにしよう。指先がガラスと触れたり、汚れを付着させた時には、キレイなウエスやティッシュでガラスレンズを拭き取り、光にかざして汚れの付着が無いか!?確認してから復元しよう。
ダストカバーの取り付けは必須!!

ダストカバーには向きがあるので、復元時には上向きの「↑」矢印や「TOP」のマーク通りに被せよう。熱を持ったバルブ周辺の空気を入れ換える通路が真下へ向くようなるはずだ。ヘッドライトを外した際に、このカバーが紛失していたら必ず取り付けよう。旧車外車や外国製旧式ヘッドライトの中には、H4型バルブでも、ラバーキャップが付かないモデルもある。
現代のLEDライトはユニット交換!?


2010年代以降のニューモデルで普及が始まったLEDバルブのヘッドライトは、バルブを交換するタイプのではない。転倒でレンズを割ってしまった場合や、部品にキズを付けてしまい、部品交換するような際にはバルブ交換ではなく「ユニット本体交換」が基本になる。例えば、H4型バルブなら、バルブ単品交換でコストは2000円前後からとなるが、ユニット交換になると数万円は当たり前で、大型モデルの変形デザインのユニット型LEDヘッドライトになると、10数万円といった例も珍しくない。
- ポイント1・バルブ交換時は慎重に!! ライトボディを落としてレンズを破壊しないように
- ポイント2・ガラスバルブの交換時は指先でガラスに触れないこと!!取り付け前には脱脂拭き取り確認しよう
- ポイント3・ ダストブーツの取り付けは確実かつ向き=TOPマークを真上に向けよう
ヘッドライトバルブに限ったことではないが、ガラスレンズの発熱球を交換する際には手順があるので覚えておこう。ヘッドライトレンズの場合は、レンズユニットにバルブを挿入して固定、それから端子ターミナルを組み込むため、ガラスレンズを直接指で触れる機会は少ない。しかし、新品バルブを購入した際などは、パッケージケースからバルブを取り出すときに、指先で無造作にレンズに触れてしまうことがあるので注意しよう。少しでも触れてしまった時には、レンズを光にかざして注意深く凝視し、皮脂汚れの付着を確認。心配な時にはキレイなウエスやティッシュで汚れを除去後に取り付けよう。
ここでは、H4型バルブに注目するが、バルブ自体の明るさや形が似たようでも、H4型と呼ばれるバルブには何タイプかあるので、購入時には注意が必要だ。特に、H4型バルブの普及が進んだ80年代に開発されたモデルの中には、同じH4型でも「3か所ある固定ツメの角度が異なるモデル」もあるので要注意だ。レンズ金具の形状が異なるため、ツメの角度が合わないとセットできないのだ。
90年代以降のH4型バルブモデルは、同タイプ部品の利用例が多いため、互換不適合トラブルは少ないようだが、モデルによってはそんな事例もあるので、これまでヘッドライトバルブを交換した経験が無いオーナーさんは、イザというときのために、どんなバルブが使われているのか、切れる前に知っておこう。
電装系のメンテナンス
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