
1990年代以降のスポーツバイクは、メインスタンド(センタースタンド)を持たない、サイドスタンドオンリーのモデルが多い。そんなバイクのドライブチェーン調整時には、リヤタイヤが浮いていないため、作業性が良くないことで知られている。とはいえ、ドライブチェーンは必ず伸びるので、調整作業は必ず行わなくてはいけない。ここでは、サイドスタンドしか装備していない「新型ダックスST125」を題材に、ドライブチェーン調整を実践してみよう。
高年式モデルは原付から大型までサイドオンリー
1990年代以降に登場したバイクの多くは、メインスタンドを持たないモデルが多い。シャフトドライブモデルなら無縁だが、ドライブチェーンで後輪駆動しているモデルの場合は、定期的なメンテナンスが必要不可欠だ。汚れた時にはクリーニング&チェーングリスの塗布。遊びが増えた=チェーンが伸びたときには、チェーンアジャスターで調整しなくてはいけない。ドライブチェーンの遊び量は機種によって異なるため、車体のどこかに添付してあるコーションマーク(チェーンケース周辺に添付されていることが多い)やオーナーズマニュアルを読んで遊び量を確認しよう。ダックスST125の遊び量はチェーンケースにコーションデカールの添付があり、最大振れ幅は35ミリと記されていた。
前輪の完全固定が調整作業の第一条件
サイドスタンドしかないと調整作業は本当に大変。スイングアームを下から持ち上げるメンテナンススタンドがあると便利だが、無い時には、自動車用のパンタグラフジャッキなども利用することができる。前輪とサイドスタンドが接地しているときにスイングアームの片側を持ち上げるメンテナンスツールもあるが、サイドスタンドでリヤ周りを持ち上げる時には「前輪タイヤが転がらないようにブレーキレバーを握りっぱなしにするレバーロック」があると便利だ。前輪を固定をせずに作業進行すると、バイクが前進して転倒してしまうからだ。要注意!!
薄口レンチを利用し作業を確実に
チェーンアジャスターの構造によって使う工具や作業手順が異なるが、新型ダックスのチェーン調整は従来タイプを採用。スイングアーム左右の調整ブロックを押し引きして、チェーンの遊び(振れ幅)を規定値内に収めつつ、アクスル左右の調整ブロックの刻線を同じ位置に調整する。調整ナットとロックナットがあるタイプは、薄口スパナ(レンチ)があると作業性が良くなる。持っていると便利だ。
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