80年代モデルに限らず、樹脂部品が数多く採用されている外装部品。特に、樹脂色そのもので仕上げられている黒色系部品=コストダウン部品は、紫外線による劣化と変色で、樹脂表面から粉を吹き、白化(白い粉吹き状態)してしまうケースが多い。そんな白化の修理にも様々な方法があるが、ここでは特殊ペイントで樹脂色を美しく仕上げてみよう

超微粒子塗料が部品表面の風合いを維持する



樹脂色を復活させるための樹脂光沢復活系ケミカルがあるが、比較的短い時間で再び白化状態になってしまう商品もある。そんな際には、表面を脱脂クリーニングした後にペイントすることで黒樹脂色イメージを復活させることができるペイントもある。それが染めQだ。テクニカルプロショップではネタ缶ベースで調色も可能だが、一般的には缶スプレータイプの黒を利用するのが良いだろう。

白化部分のミラーステーをペイント。その前に……



80年代のカウリングモデルの場合は、ネイキッドバイクのようなクロームメッキ仕上げの金属製バックミラーではなく、樹脂ステー、樹脂ボディのバックミラーを採用しているモデルが多い。このバックミラーも、ステー部分だけが先にカサカサになり、白化してしまっている。ステー部分の汚れは家庭用洗剤で水洗洗いし乾燥させれば良いが、しつこい汚れはウエスにアセトンなどの溶剤を含ませ、直接的に拭って汚れを除去して作業段取りを行おう。

市販缶スプレーもある染めQケミカル

作業撮影をさせて頂いたモデルクリエイトマキシは染めQを取り扱うプロショップで、ネタ缶で様々な色を常備。バイク部品なら、シートエンドのメーカーロゴ入れなどの依頼が数多いようだ。また、高級皮革製品のキズ直しなどを依頼されるケースもあるようだ。ここでは丸吹きノズルのペイントガンを利用しているが、一般ユーザーは缶スプレータイプを購入して補修ペイントすれば良いだろう。薄く塗り重ねて仕上げていこう。

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