メーター本体は、クッションになるダンパーゴムを介して、ブラケットにマウント固定されている。このダンパーゴムが劣化すると、締め付けても固定されず、常時ガタガタ状況になってしまったり、逆に、弾力性が一切無く=リジッドマウント化されてしまうこともある。そうなってしまうと、走行振動をダイレクトに受けることになり、高価で大切な精密部品のメーターが、アッと言う間に故障してしまうことにもなる。ここでは、メーターのマウントや周辺部品のコンディションにも注意して、故障知らずを目指すメンテナンステクニックをレクチャーしよう。
何よりも大切なダンパーマウント式
ダンパーゴムが入っていて「痩せていない」のが当然のコンディションである。ダンパーマウントの締め付けは、締め切りではなく「カラーが入ることで正しい締め付けテンション」を得られる。このカラーを紛失して締め切り状態で固定すると、メーター故障の原因になってしまうので要注意。
純正適合外のメーターケーブルには要注意!!!!
メーターケーブルを交換する際には、特に注意が必要だ。純正適合部品ではない場合や、仮に同じメーカー純正部品でも「他モデル用を流用」するような際には、インナーケーブルの突き出し寸法を必ず確認しなくてはいけない。インナーケーブルの突き出し量が多いと、メーター側でも、メーターギヤ側でも、ケーブルエンドを内部へ押し付けてしまうことになり、それが原因になりトラブルを起こしてしまう。社外品のメーターケーブルを利用する際には、この突き出し量を徹底的に確認点検しよう。特に、メーター側は、少しでも押し付けてしまうと簡単に故障してしまうので、組み付け前には突き出し量をしっかり点検しよう。
インナーケーブルは抜いて洗浄&グリスアップ
メーターケーブルのコンディションが悪く、部分的に折れがあったり、よったケーブルの1本が切れてトゲのように出ていると、メーター指針がピョコピョコ作動してしまうことがある。メーターケーブルは「切れてないから大丈夫」ではなく、メーターコンディション維持のためにも、定期的に分解し、内部を洗浄&エアーブローしながらグリスアップするように心掛けよう。メーターケーブルの取り回しも極めて重要なことも知っておこう。途中でタンクやライトステーなどの部品に挟まれてしまうと、それが原因で、不規則な振動がメーター本体に伝わり、指針の動きが不正になってしまうケースもある。抜き取ったインナーケーブルは灯油やガソリンに浸して汚れたグリスを洗い流し、しっかりエアーブローした後に、高性能グリスを螺旋ワイヤーの内側にも押し込むようにしっかり塗布しよう。
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