先端をカキ型にサンダーで削ってペーパーで磨こう!
ピストンを組み立て復元する際に、ピストンピンクリップ溝にバリが出ていると、ピストンピンをスムーズに挿入しにくくなってしまう。スーッと入って正解なのだが、困ったこと、ありませんか?
廃物でも「特殊工具」になる可能性を秘めたゴミがある。
使い捨ての「割り箸や楊枝」でも、メンテナンス時に役立つことが実は多い。
ここでは、折れて使えなくなった金ノコを研いで自作スクレイパーを製作してみよう。
いろいろなカタチで「自作してみよう」充実度は無限大!
エンジンの分解組み立てでは、旧くこびりついたガスケット剥がしに手間を取られてしまうケースが多々あるが、不要になったゴミ箱行きの金ノコや手ノコを再利用してみるのも楽しい!
刃の切れが悪くなり交換した金ノコのブレードは、一般的にはゴミ箱行きだ。しかし、ディスクグラインダーなどで刃を削り落とした後に形状加工することで様々なスクレイパーを自作できる。
双頭グラインダーやディスクグラインダーを利用することで使えなくなった金ノコブレードに息を吹き込むことができる! 砥石は細目が良い。切れの悪い市販スクレイパーも再磨きで切れ味改善。
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ディスクグラインダーや双頭グラインダーでノコ刃の先端形状を変更する際には、安全めがねなどの保護具を必ず着用し、手は素手で行うのが基本。削るときにはコップの水に浸し、冷やしながら形状修正しよう
金ノコの素材=ハガネは、スクレイパーと同素材
不要になった金ノコのブレードはもちろん、木工用のノコギリでも不要なものがあれば削って再利用することができる。グラインダーで様々な形状を作ってみるのが良い。自家製の道具は使い勝手も良好だ。
手持ち道具の市販スクレイパーでは入らない、入りづらいような箇所のガスケット剥がしでは威力を発揮する自作金ノコスクレイパー、グラインダーで研いでからオイルストンで刃先を仕上げよう。
ガスケット剥がしだけではなく、様々なパーツのバリ取りや面取りにも利用することができる。自作したのだから思い切って使うことができる。パッド復元時に面取りで使った。いい感じだ。
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グラインダーの砥石でおおよその形状を作ったら、オイルストンや
サンドペーパーで刃先形状を整えて仕上げよう。仕上げ方次第で
切れ味も異なる。用途に応じて切れ味や鋭さを調整すれば良い。
エンジンの分解組み立て時はもちろん、車体関係のメンテナンス時でも、ゴムパッキンやガスケットがうまく剥がれず立ち往生してしまうことがよくある。剥離剤をスプレーボトルに詰めた「ガスケット剥がしスプレー」を併用することで、貼り付いたガスケットは間違い無くブヨブヨにフヤけ易く、剥がれやすくもなるが、それでも除去できなかったり、除去し切れないことは多々ある。
そんなときにこそ自作だ! 自作によって作業効率が圧倒的に良くなるのが、自作の「金ノコ改造スクレイパー」である。弓矢のような本体形状の金ノコだが、この工具には刃となるブレードを取り付けて利用する。しかし、何度も使っているうちに切れ味が悪くなってしまう。そういったときにはブレード交換だが、基本的にブレードは消耗品。その後、ゴミ箱行きの運命だろう………
そんな廃物を利用することで、専用工具や自作スクレイパーを気兼ねすることなく思い切って作ることができる。廃物利用で、バイクいじりを高効率化できるのだ。満足度も高い!
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