
効率良く発電して、十分なほどに充電できる心臓部を得られたとしても、車体各所に行き渡る各種ハーネス類、コネクターやギボシ端子のコンディションひとつで、電装系のトータルコンディションは大きく左右され、変化してしまうことも知っておこう。メインハーネスは抵抗の増加で通電量が減衰してしまうが、周辺機器や接続部品につながる配線や端子類も、汚れや焼けに気が付いた時には、徹底的なクリーンナップに努め、必要に応じて配線張り替えや端子交換を行うべきである。気持ち良く走り続けるために電気系コンディションは、極めて重要なファクターなのだ。
分解前には「携帯で撮影」しよう
車体に締め付けられていたフューズボックスの汚れが特に目立ったので、分解洗浄することにした。洗浄復元時に配線の並び列を間違えないように、事前に携帯カメラで撮影しておくと間違えないで済む。何も考えないで分解バラバラにしてしまったことで、後々の復元時に、大変な思いをしたこと、ありませんか? だからこそ、事前に携帯のカメラなどで撮影するのが良い。イイ時代になりました。
細部のコンディションと部品洗浄
ハーネスカバーのビニールチューブが劣化してカチカチになりつつ、擦り切れて穴が開き始めていたので、新品の黒色ビニールチューブに交換した。このチューブ交換によって、仕上がり時の見た目はかなり良くなるはずだ。汚れ方にもよるが、油分でベトベトしている際には、最初に灯油や防錆浸透スプレーを吹き付けて、歯ブラシでゴシゴシ汚れを分解=油分を分解する。その後、パーツクリーナーなどで洗い流すことで、汚れていたパーツはきれいに蘇る。
端子汚れとカバーの汚れ
レギュレーターレクチファイアからの出力配線の接続端子部=丸ギボシ端子部がまさにコゲていた。端子の接触不良や湿気、ゴミなどが影響してダメージを与えてしまったようだ。しっかり洗浄した後に、オス/メスの端子双方を磨いてキレイに仕上げた。ギボシ端子の汚れや腐食は、接点復活スプレーを利用することで通電状況は良くなる。
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