
ロングセラーでしかもシリーズ展開されたモデルの場合は、初期モデルと比べて後期モデルやシリーズモデルの中には、様々な部品が強化改良&アップデートされている例が数多くある。見た目がほとんど変わらず充実の走りを実現できるのなら、そんな方法で充実の純正流用カスタマイズを楽しんでも良いはずだ。ここでは、発電系の強化と同時に充電制御系の強化充実にチャレンジしてみた実例をリポートしよう。
ロングセラーだからこその改良点に着目
コイルのコア(鉄芯)を細分化することでコイルの巻き数を稼ぎ、より安定した3相交流発電を目指した後期モデル用のステーターコイル(左)と、それ以前のシリーズモデル用ステーターコイル(右)の比較。発電出力的には右の純正部品でも十分なはずだが、経年劣化よって本来のテクニカルデータ通りの性能を発揮していない場合や、電装カスタム部品を取り付ける際の安定化を狙ったときに、発電機の強化は必須と考えるべきだろう。
後期モデルとさらなる進化系モデル
カワサキKZ550用の純正レギュレーターレクチファイアとサブハーネス。オルタネータの立ち上がりが2本なので、その仕様に合致したレギュレーターレクチファイアを装備している。例えば国内仕様モデルならZ400FXのE1~E3とは共通部品のようだ。自宅ガレージでストックしていたカワサキ純正(機種不明だがGPZ750シリーズ!?)のレギュレーターレクチファイアを利用することにした。ステーターコイルを後期型モデル用の3本出力タイプへ交換したので、同タイプ対応のレギュレーターレクチファイアが必要なのだ。
物理的「取付け可能」に締め付け部を加工
レギュレーターレクチファイア本体の取り付けピッチと取り付けスペース関連を一致させるため、本体締め付け部分を切削長穴加工で対応した。この加工によってKZ550の車体にボルトオンできるようになった。レギュレーターレクチファイア本体と一体化されたハーネス仕様に対し、加工したレギュレーターレクチファイアは、カプラーコネクターを利用した接続式。GPz後期やゼファーシリーズにはこのタイプが採用されていた。
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