最近のリターンライダー増加に伴い、条件の良い古いバイクは新車時よりも高い値段がついていることも増えている気がします。
くたびれた車体をベースに、失敗や無駄を経験すること自体を楽しみながら、できる範囲で徹底的にレストアしてみたら面白いのでは?
…ということで、今回、バイクのメインテナンスに関してはほぼ素人の自分が、趣味でレストアをしていく作業を報告する記事を書かせていただくことになりました。
至らないところが多々あるかもしれませんが、温かい目で見ていただけますとありがたいです。

最初に綺麗にしていくバイクはホンダの初代CBR1000F(SC21)です。
なぜこんなマイナーなバイクを…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが……。
人気とか相場とかは関係なく単に自分が好きだから……理由はそれだけです。

作業車両のご紹介などは次回以降にすることにして、初回の今回はバイクの中でも最も重要な部品であるブレーキにフォーカスした「ブレーキを綺麗にしてみた ソーダブラスト編」 です。
専門的な部分は達人の方々がいろいろ発信していらっしゃるので、自分は素人ならではのつまずきと、自己満足的に綺麗にするところを中心にレポートしていきたいと思います。

 ご注意:
バイクのブレーキは重要な保安部品です。
メインテナンスを行う際は完全に自己責任での実施、もしくは、正規の資格を持った整備士のいるショップにご依頼ください。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

入手当時

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

OH完了後

現状

フロントのブレーキはマスターシリンダーが固着していて動作が確認できない状態。
リアのブレーキキャリパーは引き摺った状態で固着していたらしく、輸送時の段階でディスクに触れないよう跳ね上げられていました。
リアのマスターシリンダーはアルミが錆びており、フロントのマスターシリンダーは固着してレバーがスカスカな状態でした。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

入手当時のリアブレーキ周辺

分解1

車体からブレーキのマスターシリンダーとキャリパーを外します。
フルードが残っているかもしれないので、外したらビニールでくるんで周辺の塗装面に付着しないようにします。
その後…マスターシリンダーは分解できたのですが、キャリパーのほうはブレーキパッドを支えているパッドピンが固着して抜けず……。
浸透性潤滑剤の「ラスペネ」を吹き、ヒートガンで温め、キャリパーを万力で固定してピンをハンマーでたたいてみたものの…ピンが曲がり始めてしまい万事休す……。
早速?長期放置車両の洗礼を受けました……。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

パッドピンを抜けず……分解を断念

取り寄せ

磁気誘導ヒーターなどを購入してパッドピンと格闘することも考えましたが……。
ここは素人らしく易きに流れ……ネットオークションでブレーキキャリパーを探したところさほど高くもなかったので……迷わず落札しました。
届いたものは(自称?)動作品とはいえ、OHはされていないため、いったん高圧洗浄機で汚れを落として現状を確認したところかなり良い状態であることがわかりました。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

良品を再入手

分解2

入手したブレーキの分解作業を開始。
当たり前ではありますが…パッドピンを無事抜くことができ、ブレーキパッドを外し、ブレーキピストンプライヤーを使ってキャリパーピストンを引き抜きます。一部のピストンは固着していたため、一度抜いたピストンを戻し、エアブローガンでバンジョーボルト接続部から圧力をかけ全ピストンを押し出しました。この時ピストンが飛び出すのを防ぐため片方のパッドを装着しています。

洗浄

分解した部品にはいろいろな汚れがついていたので超音波洗浄機の中に80℃のお湯を入れメタルクリーンαを溶き、外した金属部品類を漬け込みます。

6時間ほどたってから部品を取り出し、水道水で洗ってから乾燥させます。
ちなみにメタルクリーンの溶液は下水には流せない&何回も再使用できるとのことなので一旦ポリタンクに回収しておきます。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

メタルクリーンで洗浄中

メタルクリーン後の部品の状態

メタルクリーンの効果は絶大で、金属部品の汚れはかなりきれいになります。
ただ、その効果と引き換えに?塗装面は柔らかくなっていて、塗装が欠けている箇所が増加していました。(再塗装を考えていない場合は漬け込み時間に注意が必要かもしれません)

ソーダブラスト

錆びはそのまま残っていましたので、今回は水に溶かした重曹を吹き付けて汚れを落とす「ソーダブラスト」に初挑戦することにしました。
「DIY道楽テツ」さんの動画で紹介していた方法を参考にしています。



いわゆるウェットブラストなのですが、メディアとしてガラスビーズではなく重曹(=ソーダ)を使う簡便な手法です。
重曹は金属への攻撃性が低いのでキャリパーピストンを傷つけずに錆びを落とせ、水に溶けるためメディアの残留が怖い可動部にも使用できます。
また、メディアが周辺に飛び散っても大きな害はありませんのでブラストキャビネットも必須ではありません。(今回は大きめのクリアボックス使用しています。)

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

ソーダブラスト中

やってみて気付いたこと……。

  • 重曹が水に溶けていない粒が残っている状態で吹きつけたほうが研ぐ力が強い。
  • 圧力が0.6MPa以下になると研ぐ力は一気に落ちる。
  • クリアボックス内で吹きつけているとほとんどの水と重曹は回収可能で10回以上再利用できる。ただし重曹が水に溶けた状態になると研ぐ力が弱まる。
  • はねた重曹入りの水が体中に付くため作業後シャワー&洗濯機に直行しないと、そこら中に重曹の粉を落として歩くことになる。
  • 周囲にとんだ重曹も洗い流さないと後日白い粉が残ってしまう。
  • 作業する高さを適切にしないと腰をいためる。
  • 1馬力のコンプレッサーだと待ちの時間が長く時間の無駄が多い……2馬力以上あると〇。
  • 外気温が0℃近くなると水が凍るので作業できない。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

作業まとめ

ブレーキの分解、洗浄作業を行いました。
結果的に中古部品を購入してのレストア作業になってしまいましたが、もともとついていたほうのキャリパーピストンは錆が深く、交換する必要があったため、出費面での悪影響はあまりなかったと思っています。

ソーダブラストはコンプレッサーとガンさえあれば手軽に実施できる作業でした。
高圧洗浄機など活用した方法などもあるようですが、重曹を回収して何度も使えるという点で今回のやり方はかなりリーズナブルな手法だと思います。ご興味のある方は自己責任で試してみてください。

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

重曹と下カップ式サンドブラスターガン

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

ソーダブラスト後のキャリパー

【red_OneのDIYレストア】ブレーキを綺麗にしてみた(ソーダブラスト編)

ソーダブラスト後のフロントマスターシリンダー

使用した工具、備品

コンプレッサー&タンク&ホース(ASTRO PRODUCTS)
エアブローガン(ノーブランド)
重曹
メタルクリーンα(サンエスエンジニアリング)
ラスペネ(WAKO'S)
下カップ式サンドブラスターガン(STRAIGHT)
ブレーキピストンプライヤー(STRAIGHT)
スナップリングプライヤー(ASTRO PRODUCTS)
大型クリアボックス
メタルクリーン回収用タンク
超音波洗浄機

購入した部品

SC21中古ブレーキキャリパー一式

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