充電不良の中には、過充電=充電し過ぎによってバッテリーコンディションが不安定になってしまう実例が意外と多い。安定性に欠ける6V制御の旧車電装系でも、80年代に入ってから生産されたモデルの多くには6V回路用のレギュレーターが組み込まれ、バッテリー液が干上がるようなトラブルは発生しにくくなっている。ここでは旧式6Vモデルの電装系安定化にチャレンジしてみた。

レギュレーターの追加で安定化実現

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

4ミニカスタムパーツで知られるミニモトで扱っていた6Vモデル用のレギュレーターレクチファイア。カプラはホンダ仕様だが、電装系基本回路が同じで、接続レイアウトを間違わなければ、他のメーカー製6Vモデルにも流用可能だ。現代には6Vバッテリーでもシールドタイプがあり、昔ながらの開放型バッテリーと比べて明らかに耐久性が高いように思われる。

現状の充電電圧をテスターチェック

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

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6ボルト電装の弱点は、常時高回転走行によるオーバーチャージ→バッテリー液の沸騰→バッテリートラブルによる電圧上昇→ヘッドライトの球切れなどなど、連鎖によるトラブルである。ゼムクリップを曲げてワニグチアダプターとして利用し、先端をバッテリー端子の接続部に差し込んで電圧を測定開始。例えば、バッテリーが干上がって機能しないままヘッドライトを点灯して全力走行すると、充電系がヘッドライトに引っ張られて過電圧になってしまうことが多い。再現したら9.10ボルトまで急上昇!!もはや球切れバルブ切れ寸前だ!!

ノーマルはレクチファイア=整流器のみ

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

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交流発電された電気を「ダイオード」に通すことで半波整流されて直流となり、それがバッテリーへ充電される。このダイオードがパンクすると充電不良と電気逆流による自然放電の原因になる。ダイオードは一方通行でしか電気が流れない部品なので、サーキットテスターの導通確認モードで正常か否かを確認することができる。メーカーそれぞれで機器のカタチは異なるが、端子は2本なので部品は見つけやすい。テスト時には端子の入れ換えで電気の流れを確認できる。純正部品のダイオードの機能は正常だった。

電圧制御の様子を確認できた

充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

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充電不良原因のひとつに「過充電」がある。旧車バッテリーは要注意!!

既存回路にレギュレーターレクチファイアを追加し、ハーネス結線した後にバッテリー端子の電圧測定を行なった。ヘッドライトOFF状態でエンジン全開時の電圧を測定したら8.17Vだった。次に、ヘッドライトONのときにエンジン全開でバッテリー端子電圧を測定したら7.19ボルトだった。確認作業を繰り返してみたが7.2V以上にはならなかった。これなら安心して走れそうだ。本来はダイオードが取り付けられていた部分にレギュレーターレクチファイアを取り付け、サブハーネス越しに結線したため、大きな配線改造は無しに対策回路を取り回すことができた。

POINT

  • ポイント1・すべてが理想のコンディションならノーマル回路で良いのだが 
  • ポイント2・不安定要素が充電コンディションを低下させる
  • ポイント3・機器追加や回路変更後はテスターで機能と変化を必ず確認

1976年モデルのヤマハLB80ボビィには、レギュレーター機能が付いていない。交流出力の電源をダイオードで整流し、直流化した後に6Vバッテリーに充電するシステムだ。ヘッドライトとテールランプのスモールバルブだけは、交流電源のまま点灯させている。いわゆる「昔ながらの6ボルト仕様車」である。

この回路に「6V用レギュレーターレクチファイア」を追加で装着すれば、電圧制御が安定する。このような回路が成立すれば、バッテリーの過充電や干上がりを防止することもできる。つまり高年式6V車のような充電回路を構築できるのだ。

このボビィは、コンディションの良い6Vバッテリーを搭載し、常時ライトオン走行しなければ、バッテリー上がりはほぼ無く好調に走れることは確認している。しかし先日、原2ツーリング(原付二種バイクのオーナー仲間とのツーリング)て、常時ライトオンのまま走り続けたたら、さすがに数時間後には信号待ちのときにウインカー点滅が鈍くなり、そのうち点灯すらしなくなってしまった。エンジン回転を高めれば何事も無かったかのように点滅するのだが……。以上のことからも、現代的バイクと同じように、常時点灯走行は難しいと判断できる(バッテリー上がりの原因になるので常時点灯できません)。

この電力消費問題を棚上げし、まずは6V用レギュレーターレクチファイアを取り付けて電圧管理を徹底しようと現状把握から開始。電圧管理ができれば、バッテリーのライフが高まり、後々実践しようと思う電気カスタム(6Vのまま)を、無理なくできるだろうとも考えられる。

今回用意したのは4ミニカスタムのミニモトが取り扱う6V車用レギュレーターレクチファイア。ホンダの6Vジャズや6Vモンキー最終型に対応したリプレイス用補修部品である。回路的には、エンジンからの交流出力線をCの端子へ接続し、A端子線はバッテリー+へ接続。D端子線はバッテリー-もしくはボディアースへ落す。残りのB端子は、交流電圧を制御する回路なので、メインキーカプラのヘッドライト回路から分岐する独立線を作り、その配線をB端子へ接続すれば、ヘッドライト使用時に、ヘッドライト電圧が上昇し過ぎない回路が完成する。旧6V車を所有するオーナーさんには、超お勧めのモダナイズ化用パーツだ。メーカーや機種によって配線色はまったく違うので、そのあたりも含めて電装回路図で実践の可否を判断しよう。

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