
冷間始動時にセルモーターが元気良くキュルルルル~と「回っているから安心!!」というものではないことを知っておこう。絶好調な点火系は、強力着火によってセルボタンひと押しでキュルッ、ドン!!と、あっと言う間にエンジン始動できるものだ。旧車のトラブル原因、そのナンバー1は電気系である。特に、点火系は、しっかり決めておきたいものである。そんな旧車に多いトラブル「点火系」を強化&パワーアップするパーツとして絶大なる信頼を得ているのが、ASウオタニ製のSP-Ⅱフルパワーキットだ。ここではカワサキ空冷ミドルへの取り付けを実践してみよう。
点火システムを一新して強化

ASウオタニ製SPⅡフルパワーキットの主要部品

カワサキ純正点火系部品
絶版旧車のトラブル原因、そのナンバー1は電気系だ。特に、点火系は旧部品にこだわることなく、トラブルフリーを目指して、確実かつ新しい部品でしっかり修理構築しておきたい。そんな絶版車の点火系強化パーツで絶大なる信頼を得ているのがASウオタニ製SP-Ⅱフルパワーキットだ。その構成パーツは基本的には純正部品と同じだが、すべてにおいて高性能化が図られている。しかし、残念ながら国内400FX/GP用や同系列の輸出モデル用パーツの設定が無い。そこで、同系列のミドル4気筒エンジン用の流用を思いついた。
回転リミッターや点火時期をノッチ調整可
パルサーローターに対してピックアップベースの取り付け固定位置を純正設定と同じようにすることで基本点火マップとなる。最大進角は2度刻みで調整が可能になる。もちろんノーマル進角に対する遅角設定も可能だ(単純な圧縮圧力アップなどのチューニング時)。レブリミット回路も組み込まれているのが特徴で、チューンド空冷Zでは、超定番のハイパフォーマンスパーツとして数多くのファンに装着されている。一次二次電圧比を大きく取り、強力な火花を安定的にズドンッ!!と飛ばすSP-Ⅱハイパワーコイル。火花の強さを目視レベルで比較しても、まったく異なった印象だ。ノーマルの点火系が「糸ミミズ」のような火花に対し、SPⅡは「土場ミミズ」のように野太い火花をバチバチっと飛ばす!!
ゼファー用を旧車FX系に流用装着
今回取り付けてみたのは、敢えてミドルフォー用ではなく、ゼファー750用のASウオタニSPⅡフルパワーキット。エンジン側のピックアップコイルとローターには、ゼファー400系純正パーツを流用すれば良いと考えたが……。ピックアップローターとピックアップユニットAssyは、カワサキ純正新品部品を別途購入した。2バルブエンジンのゼファー最後期モデル用を購入。ピックアップコイルが1個の仕様で4気筒の点火タイミングを司るパーツだ。ゼファーχ用でも基本的には同じようだが、高年式だけありカプラが防水仕様で形状が異なっている。まずは旧ピックアップと遠心ガバナーを取り外し、新ローターを取り付ける。ローターとボルトも同ゼファー用新品部品。これでピックアップユニットを取り付ければ完全ボルトオン!!となるのだが、ピックアップ本体とクランクケースのマウント座となるリブが完全に干渉してしまった。GPz400F系エンジン以降がゼファー系と同じなのだろう。クランクケース側のピックアップベースのマウント座のリブを削り落とす勇気があれば、あとは完全ボルトオンのような気もするが……。干渉するピックアップコイル本体を念のために取り外して、ベース単品でクランクケースとの相性を確認してみた。ボルトの締め付けは完全に一致しているが。ピックアップ本体は1ピック式だが、コイルを締め付ける部分は2個ある。使われていない反対側の取り付け座にはコイル本体が収まりそう!?
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