外装パーツと同様に、磨いてリフレッシュできると嬉しいのがマフラーだろう。鉄やステンレス、チタンなどなど、マフラーには様々な金属素材があるが、磨き作業に向くものと向かない素材があることを、まずは知っておきたい。磨き作業だけでは、なかなか輝かないクロームめっきのマフラーに対して、素材そのものの輝きを露出させるステンレス製マフラーの場合は、やる気と根気で、驚くほど美しく復活仕上げできるケースもある。ここでは、ステンレスマフラーの磨き実践に注目してみよう。

ステンレスマフラー用の高性能ケミカル

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

デイトナから発売されている「ステンレスマフラー焼け取り剤」は、酸性成分と研磨粒子のダブル効果で焼け取り能力を高めたケミカルだ。酸性なので、塗装面やアルミ面に付着させないことは知っておこう。走行中に付着してしまった汚れや焼き付きゴミなどは、無理に擦ったりヘラなどでしごくとマフラーが傷だらけになってしまう。ゴミの除去は状況次第だが、エンジン始動しエキパイやマフラーが熱くなってからの方がゴミを除去しやすいケースもある。この際には、火傷に十分注意しよう。

細かなキズはサンドペーパーで磨いてから

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

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焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

1000 番程度の細かいサンドペーパーで汚れやキズが落ちるまで磨いてみた。磨き中のペーパーの滑りを良くするために霧吹きで水を吹き付けるのも良い。焼け取り剤で磨くための下地作りをすることで、仕上がりは確実に良くなる。

サンディングブロックで均一に研磨段取り

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

焼けや汚れが目立つステンレスマフラー。専用ケミカルで輝き復活!!

作業前後の差が明確になるよう境界線にマスキングテープを添付。エキパイの下磨きや表面の汚れ落としとしてバフレックスのグリーンを利用。相手が金属地肌なので2000番前後の耐水ペーパーを硬質スポンジのサンディングブロックにセットして磨いても良い。段取り磨きを終えたら、ポリッシャーにネルバフをセットしてステンレスマフラー焼け取り剤を塗布し、磨き込むとこのような仕上がりに。こんな作業を定期的に行うことでマフラーは美しく輝き、ひと味違った存在感をアピールできる。

POINT

  • ポイント1・ステンレス素材地肌ならマフラー以外にも使える 
  • ポイント2・エンジン熱の焼けではなく、マフラー製造時の溶接焼けは手磨きでは消せない。ポリッシャー利用で効率良く磨こう
  • ポイント3・排気温度で焼け汚れは必ず発生するので、磨き込みは定期的に行うのが良い

クロームメッキ仕上げのマフラーの焼けや汚れは、サンドペーパーなどで擦ってしまうと、細かな傷が付いてしまい、磨き作業自体が逆効果になってしまう。また、クロームメッキの硬い表面に磨き傷を付けてしまうと、こんどはそのキズや曇りを消すことができなくなってしまう。細かなコンパウンドや汚れ取りクリーナーなどを使ってウエスで手磨きする程度なら良いが、クロームメッキ面をサンドペーパーなどで磨いてはいけない。

そんなクロームメッキマフラーに対して、磨くことで美しく輝くのがステンレス製マフラーの特徴である。ステンレス表面は、クロームメッキや塗装のような表面処理ではなく「素材そのものの輝き&光沢」が出ているため、光を失ったアルミパーツを磨くと輝くように、研磨仕上げすることで、汚れや熱による発生する酸化被膜を除去することができる。

ステンレスマフラーやエキパイの汚れや酸化被膜は、専用の高性能ケミカルを利用することで、化学的に表面を溶かしながら汚れや被膜を除去することができる。さらに細かなサンドペーパーなどで下地作り=段取り磨きを行うこと、その後の作業性や輝き具合を良くすることができる。また、焼け取りケミカルをコンパウンド代わりにして、バフ研磨を行うことで、手磨き作業よりもはるかに短時間で美しい磨きを得ることもできる。ただし、作業を急ごうと、目の粗いサンドペーパーなどでステンレス素材に深い傷を付けてしまうと、そのキズ取り修復に時間がかかってしまうので、粗い研磨材の利用は要注意だ。この点にさえ注意すれば、焼けたステンレスマフラーは、ポリッシャーによる機械磨きによって、驚くほど短時間にリフレッシュすることができる。汚れが気になるステンレスマフラーのオーナーさんは、是非、チャレンジしてみてほしい。

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コメント一覧
  1. クルマ馬鹿が転じたバイク馬鹿 より:

    私はこのような磨きはしません。旧車のレストアならばそれもありとは思いますが、走ることによってやむを得ずついてしまう小傷や普段のメンテでは落ちない汚れはそのバイクが走ってきたことの証。言い換えれば勲章。フロント周りの細かな石はね跡、焼けたエキパイやマフラー、ステップ周りのブレーキダスト汚れ、それらが醸し出すオーラ。作ろうとしても作れないものなのに・・・と思います。磨き好きを否定はしませんがその時間があったら私はもっと機能的な部分のメンテに費やすか、走ってスキルアップ。

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