
最近のバイクには、カウルやステップボードなど樹脂パーツが多く使われています。それは軽くて複雑な形状を簡単に作れるため。色々なデザインのバイクがあるのは樹脂パーツのおかげとも言えます。
しかし樹脂には大きな弱点も。それは年月が経つとだんだん劣化して、もろくなったり白くなってしまうこと! 特に塗装がされていないパーツは、ものすごくボロっちくなっていきます。
自分のバイクがだんだん白く色あせてきて、どうにかしたいというオーナーも多いはず。

無塗装のフットボードなど、黒い樹脂パーツでは特に白化が目立ちます。それだけですっかり「古いバイク」風になってしまうのがとても残念。
これはパーツ表面へ日光に含まれる紫外線が当たることや、エンジンなどの熱の影響によるもの。毎日通勤で乗っていたり、カバーもなしに屋外駐車していると白化のスピードは速まっていきます。今回紹介する「MOTO HACK」では、やはり白化がものすごく進んでしまったヤマハ「BWS100(ビーウィズ)」を修理中の「neoさん」のメンテナンスをご紹介。日記のタイトルは「火炙りの刑」……かなり物々しいタイトルですが、これは一言でいうと「バーナーでサッと樹脂パーツの表面をあぶる」という方法での樹脂パーツ復活方法なのです。
適度な火力とタイミングで樹脂パーツをあぶれば、表面の樹脂が熱によりうっすら溶け、もと通りに近いなめらかな状態を取り戻す! というわけなので、「neoさん」はカウル、ステップボード、ファンカバーなどの気になるパーツをどんどん火あぶり。その結果BWS100、かなり鮮やかなカラーで復活しました。「火あぶり法」なかなか有効な方法です!
ただし大切なポイントは、絶対に「やりすぎない」こと。バーナーを当てる時間が長いと、あっというまにパーツが変形・融解し、最悪の場合炎上してしまいます。そうなるともう修理どころではありません! ガソリンやオイルといった可燃性液体も積んでいるバイクですから、火を使う作業は最大限の注意を払いつつ行ってください。これに自信がない場合(または、アパートなどで火を使うことができない場合)には、樹脂光沢復活ケミカルという専用ケミカルもあります。こちらは炎上の危険はないので、気になる場合はまずケミカルからチャレンジしてもいいですね!
火あぶりの刑(゚Д゚)ノ
2022年8月27日 neoさんの整備日記より
作業工程1
波乱万丈なキャブ破損などありましたが火を入れることが出来ました。
が、見てくれが余りにもかわいそうな状態でポリプロピレンの素のままの部分は白化していて廃車寸前感が否めません。
頂いてきたばかりのころの画像も見ましたがヤバい感じがプンプンします。
機関のみガンガン綺麗っていうのも素敵ですがやっぱり外観もある程度綺麗な方が。
作業工程2
と、いうことでトーチ炙りで黒復活。
だいぶ見れる様になります。
未塗装部分のフロントの青い部分もかなり色が復活してくれます。
ただし面白がって炙りすぎると変形したり引火したりしますので程々に...( = =) トオイメ
今回の「MotoHack」では「neoさん」の「火あぶりの刑(゚Д゚)ノ」を紹介しました。レポートをありがとうございます!
これからもこのコーナーでは、Webikeユーザーの皆さんの、ちょっと便利なアイデアやグッズをどんどん紹介していきます。次回もお楽しみに!
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