
新しいバイクでツーリングや走りを楽しむのも良いが、ちょい古バイクや旧車をベースに、自分自身でカスタムやメンテナンスを楽しむのも悪くない。比較的容易にカスタムを楽しむ手法のひとつと言えるのが「純正流用カスタム」である。ここでは、自己満足の世界で純正流用カスタムを楽しんでみよう。
偶然に見つけた後年式純正部品
汚れとサビで決して見た目は良くなかった燃料ゲージ付きのタンクキャップ。年式はよくわからないが、どうやら6V最終時代のホンダシャリィに装備されていた純正部品のようだ。ガソリンタンクが同じなので、初期シリーズのシャリィにも流用可能なようだ。黄変したレンズはポリ系透明樹脂だと思う。サビよりもレンズ内側の汚れや文字盤の汚れを少しでも落したい!!分解することもできないので、好奇心優先で、人様用のあのケミカル!?を使うことに……。
あの「入れ歯洗浄剤」で洗浄すると!?
TVコマーシャルでも知られる「入れ歯」の洗浄剤で知られる、あの錠剤を2個使ってみた。果たしてどんな結果になるのだろうか?ペットボトルを切った容器に50度前後のお湯を注ぎ、その中に錠剤をポトリ。すると泡がブクブク出てきた!!そこでキャップ本体側を沈めてみた。しばらく経過待ちすると、樹脂レンズ内側の汚れがクリアになった(何度か繰り返し行っても良いようだ)。メッキのリムは細目のボンスターで磨いてみた。大満足の仕上がりになった!!
同類バイク仲間とのツーリングは楽しい!!
原2仲間=原付2種モデルを愛するバイク仲間とのツ~リングは楽しい!!エンジンコンディションがイマイチ不調なときにツーリングに出掛けると、仲間からアドバイスやヒントを得られることもある。また、「自分のバイクが速いか!?遅いか!?」その判断材料にもなるのが同類バイク仲間とのツーリング。このシャリィは排気量を100ccにボア×ストロークアップ。キャブレターにはカワサキKSR110用をベースにした改造仕様。この後にエイプ100改も試したが、そちらの方が好印象だった。この仕様でツーリングへ出かけ、かなりのペースで走っても燃費は50~52km/リットルを記録!!
- ポイント1・同系列機種の中にはボルトオンで流用できるパーツが多い
- ポイント2・同じメーカーの中から純正流用パーツを見つけると違和感が少なくシンプルな仕上がりになる
- ポイント3・バイクイベントなどのパーキングは見本パラダイス!?
カスタムマシン作りは楽しい!!一度でもその違いが楽しい、自分にフィットすると知ると、様々な部品にその可能性があると知ることができる。バックミラーのデザインひとつでも、自分の使い方にベストな商品がある。グリップひとつとっても、握り心地の違いや見た目に違いがあり「自分のバイクにはこっちの方が似合う!!」などなど感じることは多い。
一方で、純正部品だったとしても、そのモデル専用部品であれば、他のモデルにとってはカスタムパーツのようなものだ。現代の旧車ブームの中でも、特に70~80年代に登場したモデルの純正パーツは、他のモデルオーナーにとってはカスタムパーツとなる例が多い。個人的に、70年代中頃からバイクに興味を持ち始め、70年代後半には「バイク命!!」になり、それ以来、昭和、平成、令和の現在に至るまで「趣味はすべてバイク!!」の自分にとっても、これまでに様々な純正部品の購入履歴がある。バックミラーを例にすれば、カワサキZ2に取り付けられていた「ゼッツー」ミラーに始まり、やや短いショートステー仕様なら、Z750FX-Ⅱ&Ⅲ用を流用。もっと短いのが良いのなら、アフターマーケットのパーツを購入できる。また、初期型ヤマハSRに装備されていた「クランプ式SRミラーの左側用」も数多く購入した記憶がある。何故、左側なのか?それはヤマハ以外のメーカーは左右バックミラーのマウントがいずれも正ネジだったので、左側を購入しないと他メーカーのモデルには装着できなかったのだ。
スロットルグリップで走り屋ライダーに好まれたのがTZグリップだった。市販レーサーのヤマハTZ用グリップは、握り込みに対する滑りを防止かる表面形状が特徴で、カスタムマシン作り用パーツの定番として、利用されてきた実績があった。
ここでは、年式違いのホンダシャリィ用純正パーツを流用。機能性の向上を目指してみたが、ガソリンスタンドで給油する都度、そのありがたさを痛感できた。また、エンジンチューニングを楽しむために純正流用ビッグキャブを装備したが、これもまた楽しむことができている。さらなる進化は、独特な形状を持つフレームカバーのワンオフ製作で決まり!?かな?
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