
ワイヤー注油、面倒くさいですよねえ! いえ、実際大事なメンテナンスだってことはわかっているんです。メンテナンスに興味がない人のバイクって、クラッチはギシギシいうしスロットルも重いし、ひどいときにはスロットルが戻らなかったり。最低なパターンだと、「なんか動きおかしいな……」と思った瞬間ブチン!(久しぶりに使ったチョークワイヤーとか!)ワイヤーに雨水が入り込み、錆びてボロボロになっているということも。
工具がなくてもなんとかする!
そういうトラブルを未然に防ぐ超・重要メンテナンスである「ワイヤー注油」。どんなメンテナンスの教本にも書いてある基本のキの字、やり方もそんなに難しくないのでとにかくコマメにやりましょう!
……でも、「さあ、やるか!」と思ってチャレンジしてみたらワイヤーオイルがぜんぜんうまく入らない! あまつさえ吹き出す! ピャッと顔面にオイルがかかったりしたら、もうやる気はゼロに等しくなります。面倒な工程を解決してくれるワイヤーインジェクターという工具もあるんですが、持ってないよ……って場合はどうすりゃあいいんだ!?
今回紹介する「MOTO HACK」では、「あるふぁろん」さんの面倒なワイヤー注油をかなりお手軽に片づけられる手法を紹介します。道具として登場するのは「狭所オイラー」ですが、これは「マスタードの容器」みたいな構造でオイルを吹き込むというシンプルな道具。特に「狭所オイラー」は、先端が金属製で細くなっています。これでオイルをチョビチョビ流し込め! ということなんですね。
さらに、「いやオイラー? も持ってないよ……」という人のために、あるふぁろんさんから工具ゼロでスタートできる簡単な別方法も紹介です! こういったオイル注油の手段は工具や用品を手軽に買えなかった昔なつかし技術ではありますが、メンテナンスを始めよう! というビギナーのスタート地点にはもってこいのテクニックです!
クラッチワイヤー注油(手抜き版)
手抜き版とは
硬くなってきた古いグリスをエンジンオイルで軟化させるだけという手抜きです
ワイヤーをレバーから外してエンジンオイルを狭所オイラーで流し込む
これだけです。
手抜きじゃないただしい手順
手抜きじゃないただしい手順というか、オススメ手順も紹介
今回やってないので手書きになりますが。
用意するもの
・パーツクリーナ
・お好みのオイル(チェーンルブ・ワイヤーグリス・エンジンオイル等)
※硬いグリスはこの方法はあまり向いてないです
・はさみ
・輪ゴム
・ビニール袋
1・まずビニール袋の底部分のカドをワイヤーのタイコが通る程度にきりとり
2・ビニールに開けた穴にワイヤーを通して金具部分あたりを輪ゴムできつく巻いて
3・パークリをブッシャー入れてワイヤーをしごく
ワイヤーの反対側からヨゴレが排出されるので
気にする方はウエスなりで保護してください
4・お好みのオイルをブッシャー入れてワイヤーをしごく
ワイヤーの反対側からオイル出てきたら完了
ワイヤーインジェクターなんていらんのですよ
編集部から
「オイラー」にも種類があります。この場合に利用するのは、下記のような樹脂製のもので、かつ口金が細い「狭所オイラー」になります。また粘性の高いグリスなどではなく、サラサラしたエンジンオイルを使うこともポイント。
また、編集部おススメのワイヤーインジェクターはこちら。一般的なワイヤーインジェクターが「スプレーの圧力でオイルを流し込む」のに対し、このモデルは「一度貯めたオイルに指で圧力をかけて押し込む」という独特のメカニズム。驚異的な高効率でオイルを流し込めるという優れものです!
今回の「MotoHack」では「あるふぁろん」さんの「クラッチワイヤー注油(手抜き版)」を紹介しました。レポートをありがとうございます!
これからもこのコーナーでは、Webikeユーザーの皆さんの、ちょっと便利なアイデアやグッズをどんどん紹介していきます。次回もお楽しみに!
この記事にいいねする