文/Webikeバイヤー:エグチ

愛車をピッカピカににするコーティングといえばガラスコーティング。ただ、ガラスコーティングってめちゃめちゃ高い……。
そんなあなたにオススメなのがアメリカ発の洗車ケミカル”グレア”です!

確かにめちゃくちゃキレイになるけど、ガラスコーティングって高すぎ…

大型バイクのガラスコーティング施工料金参考

車種タイプ ガラスコーティング施工料金
フルカウル 7万円~13万円
ネイキッド/クルーザー 6万円~12万円
オフロード 6万円~12万円

自分の愛車はキレイにしたいけど、一回のコーティングに7万円!?コーティング一回で中古の安いバイクが買えるじゃん!と思ってしまうのは私だけでしょうか。
そうでなくてもなかなかコーティングにポンと7~10万円を支払えるライダーの方は少ないのではないでしょうか。
そんなユーザーにおすすめなのが今回インプレする洗車ケミカル”グレア”なのです。
大きいサイズのボディケアセットは1万6000円で「カーシャンプーに1万6000円なんて…」と思ってしまうかもしれませんが、一回の洗車で使う量はなんと数百円分!
数百円でお店で施工したガラスコーティングの輝きが手に入るとしたら!?

グレアの洗車ケミカルはここが違う!

・洗車一回当たり320円で高級ガラスコーティングと同レベルの輝きに!
・独自成分GlassPlexinが3本すべてに配合!
・研磨工程では塗膜を削らないので、磨きによる塗装へのダメージが一切ありません!
・更にグレアのコンパウンドは樹脂部品など使う場所を選ばないので、全てのパーツに艶が戻ります!
・親水系コーティングなのでセルフクリーニング効果が高く、次の洗車もラクラクに。

こんなあなたにオススメ!

・ガラスコーティングはしてみたいけど高すぎる…と思っている方
・高級な洗車ケミカルって実際どうなの?と気になっている方
・洗車ケミカル選びで失敗したくない方
・塗装面以外の樹脂パーツやクリアパーツなど、外装が複雑な構成をしているバイクに乗る方
・ゴシゴシこすらず楽に洗車をしたい方
・まるでショップのデモカーのように愛車をピッカピカのテッカテカに仕上げておきたい方

実際に使ってみた!

それではご紹介した洗車ケミカル”グレア”を使って実際に洗車とコーティングをしていきます!
今回洗車した車両はWebikeスタッフが通勤にも使用しているKAWASAKI Z900RSです。

洗車の簡単な流れとしては
水垢&コーティング落とし→シャンプー洗車→コンパウンドで磨き込み→コーティング
という4ステップになっています。
用意するものは
バケツ、洗車用スポンジ、拭き上げ用タオル、研磨&コーティング用タオルまたはスポンジ
です。タオルは拭き上げ用と研磨用の乾いたものを必ず二枚用意しておきましょう!マイクロファイバータオルを用意出来るとなお良いです。

まずは現状確認

塗装自体のコンディションに劣化などは見られませんが、雨天時の走行などもあり表面に汚れが乗っている状態です。

塗装部分にはまだ前回に施工したコーティングが残っている状態ですが、汚れが上から堆積してくすんでしまっています。

リアタイヤ周りなど、素地の樹脂パーツが多く使われる部分は汚れが目立ちます。

またエキパイやエンジン周りも、フロントタイヤが巻き上げた汚れが多く付着しています。

最初は水垢の達人で下地作り!

今回の洗車ではグレアシリーズでの洗車の前に、こちらの「水垢の達人」を使用しました。
コーケンから販売されている洗車ケミカルはグレアシリーズだけではありません。
その名もHISPE TATSUJIN(ハイスぺ達人)というシリーズで、洗車コーティングや板金のプロが集まって考案されたものです。

その中でも今回使用した水垢の達人は、は水道水によるカルキのシミや、塗装面にこびついてしまった水垢(イオンデポジット)を除去するためのケミカルです。
イオンデポジットは放置すると塗装面を陥没させてしまい、ウォータースポットを作ってしまいます。
しかしこちらを使用すれば、普通に洗車するだけでは擦っても擦っても落ちない水垢が、力を入れずとも簡単に除去出来ます。
更に劣化したコーティングやワックスなどの余計な油分も取れるので、こちらの商品を使って洗車の前に車体の下地作りを行います。
もちろんグレアのケミカル三本を使うだけでも仕上がりは素晴らしいものになりますが、こちらを使って下地を作ることで、洗車後の仕上がりを更に長持ちさせることが出来ます。

まず水で表面に付着した砂やホコリを洗い流します。

濡らしたスポンジに「水垢の達人」をよく振ってから適量取ります。

ボディは濡らしたまま軽く塗り拡げて行きます。

軽い力でボディ全体を擦っていきます。頑固な水垢がこびりついてしまっている場合は、少し力を入れて擦ります。
ボディ全体を洗浄した後は、洗剤が乾いてしまう前に一旦水で全て洗い流します。

こちらは水で洗い流した直後の状態で、水が全体的に塗装面に馴染んで膜を張ったようになっています。
水垢などの表面に付着した汚れや、塗装面に残っている劣化してしまったコーティングなどが落ちたことによって、洗車前の下地が完成しました。

洗車一回当たり500円でこの洗浄力!「ウルトラウォッシュ」

次のステップではいよいよ「グレア ウルトラウォッシュ」を使用して洗車を行います。
水垢の達人で作った下地を、グレアのシャンプーを使って更に落としきれなかった汚れを洗浄していきます。

使う液剤の量としては「水2リッターに対してキャップ1杯」になります。
一般的なボトルキャップの内容量が7ml前後になるので、今回使用している12oz(約355ml)のボトルは、単純計算で50回程度の洗車が出来るということになります。
実際にキャップ1杯の洗剤で足りるのかどうかなど、細かくインプレしていきます。

液剤の粘度は結構高めです。今回はきっかり2リッターの水を測って洗浄液を作ります。

特に泡立ちにくさなどは無く、ザブザブと泡立てているうちに洗浄液が出来ました。

先程「水垢の達人」を洗い流した時の水分を拭き上げずに、そのままシャンプーで洗車していきます。
軽い力で擦りつつボディ全体を洗います。泡はクリーミーで持ちも良く、洗浄液の伸びも良い感じです。

塗装面以外のエンジンやマフラー、樹脂パーツやライト周りなども洗っていきます。
ボディ全体を一通り洗車したところ、ネイキッドのZ900RSでは洗浄液が余ってしまうくらいでした。
カウル面積やバイク自体が相当大きくない限りは、一回の洗車でキャップ一杯と水2リッターで足りそうです。

洗浄液が塗装面に付着したまま乾いてしまうと、シミなどの原因になってしまうので、乾いてしまう前に洗い流します。
泡立ちの良さと並んで泡切れも良く、軽く水をかけただけで泡がすぐ洗い流されて行きます。
後の工程でコンパウンドなどを使用する際に水気を拭き取っておく必要があるので、洗い流したらこちらも乾いてしまう前に車体全体を拭き上げます。

「グレア ウルトラウォッシュ」を使ってみた感想としては、洗車自体が非常に楽です。すぐに泡立ち、軽い力で汚れが落ち、泡切れが良いので洗車時間が短いです!

GlassPlexinの本領発揮!「マイクロフィニッシュ」で磨き込み!

シャンプーを使って洗車をしたあとは、細かい磨き傷など塗装の痛みをコンパウンドで整えていきます。
「グレア マイクロフィニッシュ」は、配合されている成分であるグラスプレキシンが塗装面と化学的に結合して小キズなどを埋めるため、コンパウンドと言いつつ実は塗装面を削りません。
塗装面を傷めずに小キズなどの補修が可能で、更にゴムや樹脂部品にコンパウンドが付着しても跡が残らないので、気を使わずに愛車を磨き上げられます!

まず使用前にボトルをよく振ります。保管中にコンパウンド剤と溶液が分離してしまっていることがあるので、事前に忘れずよく振っておきましょう。

適量を乾いたマイクロファイバータオルに取って磨いていきます。

コンパウンドを塗り拡げていきます。塗装面を磨きあげる容量で塗り込みます。

他の部分も磨いていきます。既にシャンプー洗車が終わった時点でキレイになっていたので、「こんなキレイなのに再び汚しているような…」といった気持ちと戦いながら各部を磨きます。

塗装面をコンパウンドで削るわけではなく、グラスプレキシンを塗装面に馴染ませることが目的なので、あまり力を入れずサッとワックスを塗るような感覚で磨いてあげましょう。

ある程度磨いた後は、残ったコンパウンドを乾いたタオルで拭き上げます。表面を削るわけではないので、樹脂部品やスクリーンなどにも使用出来ますが、拭き残しがあると跡が残ってしまうので、しっかり拭き上げます。

GlassPlexinとは?三段構えであなたのバイクにショップのデモ車のような輝き!

「〇〇成分配合!」という謳い文句の洗車ケミカルは多く存在しますが、今回使用したグレアの洗車ケミカルに含まれているグラスプレキシンとは実際のところどのような成分なのでしょうか。

ここからはグレアの最も大きな特徴である”GlassPlexin(グラスプレキシン)”についてご紹介します。
今回使用するグレアの洗車ケミカル3本セットは、全てにこちらの成分が配合されています。
グラスプレキシンの主成分は「ケイ酸塩化合物」です。ケイ酸塩とは一般的なガラスを構成する成分で、こちらの物質に化学的に陰性に働く性質を持たせたものが、グラスプレキシンなのです。

化学的に陰性というのはどういうことなのでしょうか。
バイクやクルマのボディ表面の塗装が劣化していく時、塗面自体は酸化しています。酸化しているということはつまり、陽極に変化しているのです。バイクのボディ表面が「プラスの電荷を持っている」と考えてもらえれば分かりやすいです。
それに対してグラスプレキシンは、陰極の性質を持たせたガラス成分です。「マイナスの電荷を持っている」と考えると、前述したボディの塗装面とグラスプレキシンが、互いに引かれ合うことになります。

このようにボディ表面に吸着する性質を持っているので、グラスプレキシンがボディの塗装表面に浸透し、小キズなども埋めてしまうという効果を発揮するのです。

またこのグラスプレキシンがそれぞれシャンプー、コンパウンド、コーティングそれぞれの場面で効果を発揮することにより、圧倒的なツヤと塗装面の保護力に繋がります。

ショップのデモカーのような艶感に!?「プロフェッショナルポリッシュ」

いよいよ最後の工程です!
グラスプレキシン配合の親水系コーティングです。配合成分が塗装面と一体化し、紫外線をカットし塗装面を守る被膜を作ります。

乾いたタオルやスポンジにコーティング剤を適量とります。

先程のコンパウンドのように、コーティング剤軽く塗り拡げます。
この時、樹脂部品にコーティング剤が付着しないようにしましょう。
樹脂部品にコーティング剤が付着してしまい拭き残してしまった場合、白く跡がのこってしまいます。

こちらは実験的に樹脂パーツにコーティング剤を塗ってみたものです。乾いた部分には白くコーティング剤の跡が残ってしまっています。慎重に作業しましょう。

塗装面にコーティングを馴染ませたあとは、乾いたタオルで拭き上げて終了です。

「ってなんだこのツヤ!!!鏡か!?」
と仕上がりに驚き写真を撮ってしまいました。三工程を終えた後の塗面はツヤがありすぎて鏡のようになっています。モザイクを入れる必要があるほどに、背景や人の顔全てがキレイに写り込んでしまいます。

親水系コーティングと撥水系コーティングの違いとは?

ガラスコーティングと一言に言っても、撥水系のコーティングや親水系のコーティングなど、それぞれ異なる長所短所を持っています。
今回使用したグレアのコーティング剤は親水系のコーティングです。
バイクやクルマのコーティングと言われると、水玉をポロポロと弾く撥水系のコーティングをイメージする方が多いのではないでしょうか?
それに対して、いまいちイメージしにくい親水系コーティングは、撥水系と比較してどのようなものなのかをご紹介します!

親水系コーティングのメリット・デメリット

メリット ・水垢などのイオンデポジットがボディに付着し辛い
・雨が降るだけである程度汚れが落ちる
・洗車頻度が軽減できる
デメリット ・「コーティングした感がない」と感じてしまうことがある
・洗車時に付着した水滴を拭き上げづらい

撥水系コーティングのメリット・デメリット

メリット ・ボディに付着した汚れが、水をかけるだけで比較的取り除きやすくなる
・洗車時は水滴の拭き取りが非常に楽
デメリット ・ボディに付着した水滴がレンズの役割を果たし、塗装面にイオンデポジットなどが付着しやすい

また、親水系のコーティングは「洗車の回数を減らしたい方」、撥水系のコーティングは「洗車時間を減らしたい方」にそれぞれ向いているとも言えます!

仕上がり確認。ヌルテカ感が凄まじい!

ヌルテカのピッカピカです。とにかくツヤが凄まじく、夕暮れの撮影ではバイクが西日を反射してキラキラと輝いていました。

特にタンクは塗装面の面積が大きい分、見ていて惚れ惚れするような出来栄えです。
新車同様かそれ以上とも言えるかもしれません。

テールカウルにも地面が映り込むほどツヤツヤです。

樹脂部品などの汚れもすっかりキレイに落ちています。

ゴム部品やエンジンもコンパウンドで磨くことが出来るので、エンジン廻りも新車並みのツヤが出ています。

総評:ショップ施工のコーティング並で高コスパな洗車ケミカル!

室内で見ると更にヌルテカ感が凄まじい…

今回はコーケンが販売している「グレア」シリーズのインプレッションでした。
総評としては「仕上がりに対するコストパフォーマンスがめちゃくちゃ高い!」というのが一番大きいものになります。
実際にグレアを使用した洗車では洗車、研磨、コーティングと三工程の作業をしましたが、どれも特別な技術や作業のコツはありません。
ごく一般的な洗車をするだけでこの仕上がりなのは本当に驚きです。
本来グレアシリーズの洗車ケミカルは、コーティングを専門にしているショップに向けて卸されるプロ向けの洗車ケミカルです。
そもそも一般ユーザー向けにはほぼ販売されていない洗車ケミカルなので、仕上がりが凄まじいことは当然と言えば当然なのかもしれません。
そのようなプロ向けの洗車ケミカルを使ったコーティングが一回当たり320円で!更にショップ施工のガラスコーティングに負けないレベルの仕上がりだとしたら、“これは買い!”と言えるのではないでしょうか。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    これめちゃくちゃピカピカになるのですが値段が当初の倍くらいになってしまいました
    元々お高めの値段だったのに今の価格ではちょっと手が出ませんね

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